/life - gallery exhibition
/ life - gallery で開催する、国内外のヒトやモノを紹介する展覧会の一覧です。
- ○ schedule
- 2025.03.21-04.13 岩田圭介
- 2025.04.18-05.25 SANKAKU
- 2025.05.30-06.29 中本純也
- 2025.07.04-08.17 factory zoomer
- ※スケジュールは変更になることがあります。
82nd exhibition iwata keisuke
2025.03.14
/life - gallery exhibition
2025.03.21 fri.- 04.13 sun.
12:00→18:00
岩田さんの毎朝のルーティンに急須作りがある。仕事始めに大中小いずれかのサイズにとりかかる。前日に作りおいていた丸い塊をくり抜きながら、蓋、注ぎ口、取っ手の各パーツを作る。風に当て硬さを見ながらそれらを組み合わせて完成させていく。私はこの急須が好きで、家に2個、工房に1個、店に2個、中国茶用に1個と、使い方やニーズに合わせて大きさや色を使い分けている。今回、岩田さんに直球の質問をしてみた。「作品作りで大切にしていることは?」一言めで「手を抜かないこと」それから、「時間に追われて慌てないこと。価格なども含めて広い意味で誠実であること」とおっしゃる。多くの作品を世に送り出してきたモノ作りの大先輩からこの言葉をもらい、大きく何度もうなずく自分がいた。 店主:辻和美
●3/21(金),22(土),23(日) 岩田さんの器で楽しむコーヒーとお茶、そして月とピエロのお菓子(数量限定)
81st exhibition tsukuda shingo
2024.11.17
/life - gallery exhibition
2024.10.30 sat.- 2025.01.26 sun.
12:00→18:00
佃さんの木工仕事の多面性に毎回驚く。作品は、小さな茶托から家具作りまでと幅広い。ぼんやりと大工になりたいなーと思った二十代。それから縁があり家具を学び、指物や刳物など工芸的技法も習得していく。基本は職人だとご本人。自ら身につけた技術にさらに古典を取り入れたりと、精力的に活動する。今作りたいものは、一点モノだという。銘木が好きな佃さんらしい答えだ。木目をどの作品のどの部分に使っていこうかと思いを巡らせる時間が好きだと。今回送られてきた箱もシンプルだけど、ちょっとしたカーブなどが小気味良く、だけど、堂々として美しい。職人と作家の両面を合わせ持つ彼だからこその作品だと思う。 店主:辻和美
80th exhibition yano yoshinori
2024.10.18
/life - gallery exhibition
2024.10.25 fri.- 11.24 sun.
12:00→18:00
矢野さんは青年時代から、「美術や芸術と生活が分離してなくて、人生が表現という生き方がしたい」という自分の理念を持ち、周りの「そんなの無理だよ」という声と戦ってきているアーティストである。
両手で抱えるくらいの大きなクスノキの真ん中を掘って椅子のようなモノを作ったり、なんの用途もない大小の箱を作ったり、なんとなく使えそうな形を残した彫刻が生活をイメージさせる。ある日、花びらの形の木の彫り物を、茶人が茶則として使った。それからその花びらに新しい用途が生まれた。そんな行ったり来たりの曖昧さが生活であったり人生だったりするのかもしれない。
店主:辻和美
●展覧会に寄せ、台湾の茶人 謝小曼さんのお茶会を開催いたします。(ご予約は終了致しました)
●初日10/25(金)はお茶会ご参加のお客様のみご入店いただけます。
●10月26日(土)の15時までのお時間は事前ご予約制となります。お申し込み方法はnewsの記事をご覧ください
79th exhibition iyama mikiko
2024.09.15
/life - gallery exhibition
2024.09.20 fri.- 10.20 sun.
12:00→18:00
原型を粘土で作り、そこから石膏で型取りをして、出来上がった石膏型に器の厚みで切った粘土をあてて型に沿わせて器を作っていく技法。「ろくろが性に合わず、これしか出来ないんです」と言う井山三希子さんも土で器を制作しはじめて30年は超えるベテランだ。型で作っているのに、一点一点、おもむきがあり温かみ溢れる器は、我が家の食卓に登場しない日はない。手作り過ぎず、工場生産過ぎない塩梅が、現代の暮らしの風景にすんなり溶け込む。ありそうでないのが井山さんの器なのだ。それは、井山さん自身が、毎日の生活や人とのコミュニケーションを大切に今を楽しんで生きているからだろうなと思う。これからも少しづつマイナーチェンジを繰り返し、私たちの日々と共にあって欲しいと思う。
店主:辻和美
●展覧会に先駆けて、店主の辻和美が井山三希子さんにお話を伺いました。
こちらのURLよりぜひご覧ください。
「interview」
●初日の9/20(金)12:00~15:00 までのお時間は事前ご予約制となります。(受付は終了しております)
●会期中の週末は、井山さんの黄色い器を使って黄色いデザートをご用意いたします。
・9/20~22 スーさんのプリン
・9/27~29 miette(高知) のエッグタルト
・10/12,13 ロヴァニエミ(札幌)のレモンケーキ
78th exhibition tactory zoomer reclaimed blue
2024.07.18
/life - gallery exhibition
2024.08.2 fri.- 09.15 sun.
12:00→18:00
13年前に「reclaimed blue project / 再生する青」と名付け、工房にたまった廃棄用の黒いガラスとご家庭でご不要になった、もしくは破損した当工房の作品の引き取りを中心に、溶かし直しを始めた。(幸いにも作品をそのまま、返してくる方はまだいない)ごちゃ混ぜに溶かすと、絵の具のようにグレーのガラスになるかと思いきや、藍色とよんでもいいような深い青が生まれた。特別な調合をしたわけでもなく、ガラスの持っている性質に逆らうことのない溶かし直しで、オマケのようにできた美しい青。直感的に、自由で、少し特別なモノを作ろうと思った。リサイクルを声高々にうたうことはしたくない。これからは、それが当たり前の時代がくる。モノを生み出す人間として心に刻みつけておこうと思い13年。世の中がSDGsと騒ぐ中、私はいったい何ができているんだろうか?相変わらず、ガラス制作には、電気もガスも水も使う。せめて、人の気持ちを癒し、生活を豊かにするモノを精一杯作り、手渡していきたいと願うばかりだ。辻和美
●8/2(金)12:00~ 8/3(土)15:00 までのお時間は事前ご予約制となります。
ご予約方法はこちらをご覧ください→ ●
●factory zoomer 直営店での展覧会となる本展は、会期中に折を見て作品の追加をする予定です。作品の追加等については、Instagramでの告知をご覧いただくか、または、お電話にてお問い合わせくだ
76th exhibition tea or coffee?
2024.05.6
/life - gallery exhibition
2024.05.24 fri.- 06.23 sun.
12:00→18:00
「tea or coffee?」展
日本では色々なお茶を飲むことができます。煎茶、抹茶、紅茶、珈琲それから中国茶も。その時の自分の気分に合わせて飲み分けることができます。一人で飲む時はお茶を片手に自分自身と対話するもよし、過去や未来にタイムスリップするのも楽しい。誰かと一緒なら、お茶はさらに互いの会話を弾ませ、かけがえのない思い出を作ってくれるでしょう。そして、昨今、お茶にかかせないのは、お茶をひきたてる道具たちです。例えば、日本において珈琲は、独自の発展をしてきました。アメリカやヨーロッパの人の交流を目的としたカフェ文化に対して、「美味しい珈琲を淹れること」に注力してきました。その代表格はドリップ式で、その淹れる動きは儀式的な要素を感じ、茶道や禅に通じているように感じます。珈琲をいかに美味しく飲むかと作家が作るカップも多様で、さらに自由になってきています。
また、/life内の「teeor cafeテオアカフェ」にて、新たに飲んでいただけるようになった中国茶も、これから、日本独自の発展をしていくように私は思います。特にここ数年、中国や台湾で日本の作家が招待され展覧会を行い、茶を学び、多くを吸収し、お互い新たな学びや文化の交流がされています。日本人作家が中国茶の作法を学び、道具を作り、それを中国人が使う、一方、日本人が中国茶を飲むといった現象をとても新鮮に感じています。「日本の中国茶(Japanese Chinese Tea)」という新しい文化の始まりを目撃している気がするのです。
今展覧会は、会期を前期、後期と分けて、作り手だけではなく、実際繋ぎ手でもある珈琲焙煎家のオオヤミノル氏や茶人の渡邊乃月さんを招聘して、それぞれの方のイベントもご用意しています。珈琲とお茶、両方を楽しんでいただければ幸いです。
店主:辻和美
●今展は、会期を前期(coffee?)・後期(tea?)の2期に分け、作品をご紹介いたします。
前期 coffee ー2024.05.24 fri. – 06.04 tue.
後期 tea ー2024.06.07 fri. – 06.23 sun.
※展示の切り替えに伴い、6月4日(火)は営業、5日(水) 6日(木)を定休日といたします。
また、6月7日(金)は、teeor cafe 茶会にご参加のお客様のみのご来店とさせていただきます。
お茶会のお申し込み方法はこちらをご覧ください→○
75th exhibition krank
2024.04.8
/life - gallery exhibition
2024.04.19 fri – 05.19 sun
open 12:00-18:00
factory zoomer /lifeでは、4月19日(金)より、krank展を開催いたします。
今回で4回目の開催となるkrankの展覧会。
新しいgalleryの空間をどんな風に展示してくださるのか、楽しみです。
展覧会に先駆けて、factory zoomer /life オーナーでガラス作家の辻和美が、krank 藤井健一郎さんを訪ね、新店舗の名前でもある「life」をテーマにお話をうかがって参りました。
対談の内容は、factory zoomer ホームページのトップページ「interview」よりご覧いただけます。
ぜひ、ご一読ください。→ interview
●今展は、初日4月19日(金)12時~15時はご予約制とさせていただきます。
15時以降は、ご予約不要でご来店いただけます。
ご予約方法は、こちらの記事をお読みください。→◯
factory zoomer /life
74th exhibition color
2024.03.20
/life - gallery exhibition
2024.04.06sat.-04.14sun.
12:00-18:00
色を使って作品を作りたかった私は、どんな色を使うかにあまり興味がなかった。というか、決める事が出来なかった。悩んだあげく、それならば全ての色を並べてみよう!私自身が色を選択する必要はないのかもしれない。と、考え直してから、いろいろなことがまとまり始めた。ひとつの大きなテーブルに並べた色のコップには、人種や偏見などで人を差別しないようにと願いを込めた。そして、並んだコップを眺めているうちに、色についてあらためて学ぶことになる。当たり前と言われそうだが、考えてもみなかった…。色は、他の色によって見えかたが違ってくる。引き立てあっているんだと、なんだか人間も同じだ。自分一人で生きているように意気がっていても、まわりの多くの人に支えられ、引き出されて一人一人が、今そこに在るのだと。
73rd exhibition 佃眞吾
2022.11.5
/life - gallery exhibition
2022.11.25fri.-2023.01.08sun.
12:00→18:00
※12月30日(金)〜2023年1月2日(月)までお休みを頂きます。1月3日(火)から通常営業となります。
music:
the clash / sandinista!
photo by suzuki shizuka
曲線と直線
器物を作っていると、必ずぶつかる地面との接点、そして、宙へと放たれた口元の処理。この2箇所に作家らしさを見つけることが多い。土、木、ガラスなどの素材により、その仕上げ方はいろいろだが、柔らかく仕上げるか、キリッとさせるかなど、ごちゃごちゃ考えているうちに素材はすぐ、新鮮味を失い、グッタリしてしまう。迷いなく手を(道具を)入れていかなくてはいけない。結局は、作り手自身の経験とセンス(またこれか!)に委ねられるわけだ。
佃眞吾さんはその柔らかさと鋭さを巧みに使い分ける作家である。丸いものは丸く、真っ直ぐなものは真っ直ぐにと、その決断に迷いがない。特に私が好きなのは、彼の掘り出す曲線だ。仕上がった作品は、どこか生き物のようにも見える。もともと、命を持っていた木を素材にしている作家にとって、それが、呼吸をしていたんだという形跡を残すかのような柔らかいアール。ずーと、ずーと、ずーと、触っていたくなる。 辻和美
●今展覧会は、曲線(丸いもの)、12/17(土)より直線(まっすぐなもの)と分けて佃さんの持つ作家としての幅の広さを十分にみていただけるように考えています。
佃眞吾 経歴
1967年滋賀県長浜市生まれ。1990年京都にて家具職人として働く。1992年職人の傍ら「黒田乾吉木工塾」に通い木漆一貫仕事を学ぶ。1995年京都井口木工所にて家具・指物職人として働く。2004年京都市梅ヶ畑にて独立。2022年現在、同地にて制作。国画会工芸部会員。
72nd exhibition anspinnen
2022.10.5
/life - gallery exhibition
2022.10.21 fri.- 11.20 sun.
12:00→18:00
music:
Don Peris / The old century
Gareth Dickson / Harmonics
photo by suzuki shizuka
ANSPINNEN=紡ぐ・繋ぐ2022
今年もそろそろ、セーターのお世話になる季節がやってきた。カシミアに少しシルクが入っている薄手のものから始まり、朝晩冷え始めたら、カシミア100%の厚めのものになり、さらに、重ねていったりと、春夏はTシャツばかり着ているように、秋冬はセーターばっかり。一度カシミアのセーターを着始めると、もうなかなか元には戻れない、と思っていたのだが、最近また薄手のウールのシャキッとした感じにも惹かれている。本当に何枚買えば気がすむんだろう…。(とほほ)
factory zoomerではお馴染みのANSPINNEN(スピネン)は、原料の輸入から紡績、撚糸という糸作りから始まり、セーターやストールなどのデザイン、製作、そして販売までと、自分たちの工場を中心に生産を行うファクトリーブランドである。安心の担保はもちろんのこと、価格も頑張って抑えてくれている。セーター好きには心強い味方である。今年も選りすぐりの素材でフワッフワッのセーターを沢山持ってきてくれます。また、フレグランスキャンドルのLOと新たにジュエリーブランドMAISON RUBUS.も応援に駆けつけてくれています。どうぞお楽しみに。 辻和美
●会期中、ヴィーガンフレグランスキャンドル「LO(ロー)」、ジュエリーブランド「MAISON RUBUS.(メゾンルーバス)」のアイテムを併せてご紹介いたします。
ANSPINNEN 経歴
ANSPINNEN(スピネン)は2019年デビューの日本で唯一、紡績から撚糸までを一貫で行う紡毛紡績メーカーの小金毛織株式会社が、大井幸衣氏をディレクターにむかえ立ち上げたファクトリーブランド。国内でカシミヤを紡績出来るわずか3社のうちの1社。原料からこだわるものづくりをテーマに、自社で作成した最高品質の糸を、日本が誇る繊細で細やかな技術力を活かした製品を提供。同時に日本の技術を継承することを目指す。