factoryzoomer

/life - gallery exhibition

/ life - gallery で開催する、国内外のヒトやモノを紹介する展覧会の一覧です。

84th exhibition nakamoto junya

2025.05.24 /life - gallery exhibition

2025.05.30 fri.- 06.29 sun.
12:00→18:00

photo by suzuki shizuka




作家にリクエストはあまりしないようにしているのだが、今回は、中本さんとのやりとりで、中国茶の蓋碗を作ってもらうことになった。蓋碗はとても便利な道具で、茶葉を入れてお湯を注ぎ、ちょっと待って茶海にうつしたり、茶杯にそのままいれたりと、使うのも作るのも楽しい道具だ。蓋と碗の合わせが実は一番難しいところで、美しくピタッとハマる中国人作の端正な蓋碗が世の中には既にたくさんある中、わたしの好きな日本の作家たちの蓋碗は、みんな重かったり、大きかったり、ちょっと傾いていたりと、使い手を挑発してくるものばかり。そして、どこかに作り手の顔が見え隠れして可笑しい。もともとは中国の道具、私たちはそれを学び始めたばかり。ただ、中国の写しではない、日本の輪郭は既にボンヤリと見えているかもしれない。店主:辻和美    


●5/30(fri.) 31(sat.) 青山 APOCのパンケーキを中本さんの器で(詳細はこちら→

83rd exhibition sankaku

2025.04.15 /life - gallery exhibition

2025.04.18 fri.- 05.25 sun.
12:00→18:00

photo by suzuki shizuka




人生ユーモアが大事。泣いてクヨクヨするのは簡単だけど、なんかひとつ面白いことを探そうよ!
笑えたら大変なことも何とか乗り越えられる。沖縄の三人のジャンボな女たちは口々にそう言う。まあ半世紀近く生きてくれば、みんななんだかんだあるもんだが、いつも明るい彼女たちの言葉は、妙に説得力がある。楽しい柄のインド綿をパッチワークしたり、フリフリを付けたり、「こんな服は派手過ぎて無理だよ。着れないよー」と言いながら、勧められるままに、袖に手を通すとたちまち笑顔ふくらむ。夏だから、いっちょ、行ってみるかい。インド綿で作られたSANKAKUの服は、ムシムシした日本の夏には欠かせない、夜洗って朝には乾くという便利もの。人にどう見られるかより、自分が着て楽しいかという服選びの大事なことを思い出す。店主:辻和美    


●こちらのURLよりSANKAKUさんのインタビュー記事をご覧いただけます
https://factory-zoomer.com/interview/

●4/18(fri.)-20(sun.) 沖縄 宗像堂さんのカトルカール、シークワーサーソーダ

82nd exhibition iwata keisuke

2025.03.14 /life - gallery exhibition

2025.03.21 fri.- 04.13 sun.
12:00→18:00

photo by suzuki shizuka




岩田さんの毎朝のルーティンに急須作りがある。仕事始めに大中小いずれかのサイズにとりかかる。前日に作りおいていた丸い塊をくり抜きながら、蓋、注ぎ口、取っ手の各パーツを作る。風に当て硬さを見ながらそれらを組み合わせて完成させていく。私はこの急須が好きで、家に2個、工房に1個、店に2個、中国茶用に1個と、使い方やニーズに合わせて大きさや色を使い分けている。今回、岩田さんに直球の質問をしてみた。「作品作りで大切にしていることは?」一言めで「手を抜かないこと」それから、「時間に追われて慌てないこと。価格なども含めて広い意味で誠実であること」とおっしゃる。多くの作品を世に送り出してきたモノ作りの大先輩からこの言葉をもらい、大きく何度もうなずく自分がいた。 店主:辻和美


●3/21(金),22(土),23(日) 岩田さんの器で楽しむコーヒーとお茶、そして月とピエロのお菓子(数量限定)

81st exhibition tsukuda shingo

2024.11.17 /life - gallery exhibition

2024.10.30 sat.- 2025.01.26 sun.
12:00→18:00




佃さんの木工仕事の多面性に毎回驚く。作品は、小さな茶托から家具作りまでと幅広い。ぼんやりと大工になりたいなーと思った二十代。それから縁があり家具を学び、指物や刳物など工芸的技法も習得していく。基本は職人だとご本人。自ら身につけた技術にさらに古典を取り入れたりと、精力的に活動する。今作りたいものは、一点モノだという。銘木が好きな佃さんらしい答えだ。木目をどの作品のどの部分に使っていこうかと思いを巡らせる時間が好きだと。今回送られてきた箱もシンプルだけど、ちょっとしたカーブなどが小気味良く、だけど、堂々として美しい。職人と作家の両面を合わせ持つ彼だからこその作品だと思う。 店主:辻和美

80th exhibition yano yoshinori

2024.10.18 /life - gallery exhibition

2024.10.25 fri.- 11.24 sun.
12:00→18:00




矢野さんは青年時代から、「美術や芸術と生活が分離してなくて、人生が表現という生き方がしたい」という自分の理念を持ち、周りの「そんなの無理だよ」という声と戦ってきているアーティストである。
両手で抱えるくらいの大きなクスノキの真ん中を掘って椅子のようなモノを作ったり、なんの用途もない大小の箱を作ったり、なんとなく使えそうな形を残した彫刻が生活をイメージさせる。ある日、花びらの形の木の彫り物を、茶人が茶則として使った。それからその花びらに新しい用途が生まれた。そんな行ったり来たりの曖昧さが生活であったり人生だったりするのかもしれない。 
店主:辻和美


●展覧会に寄せ、台湾の茶人 謝小曼さんのお茶会を開催いたします。(ご予約は終了致しました)
●初日10/25(金)はお茶会ご参加のお客様のみご入店いただけます。
●10月26日(土)の15時までのお時間は事前ご予約制となります。お申し込み方法はnewsの記事をご覧ください

79th exhibition iyama mikiko

2024.09.15 /life - gallery exhibition

2024.09.20 fri.- 10.20 sun.
12:00→18:00




原型を粘土で作り、そこから石膏で型取りをして、出来上がった石膏型に器の厚みで切った粘土をあてて型に沿わせて器を作っていく技法。「ろくろが性に合わず、これしか出来ないんです」と言う井山三希子さんも土で器を制作しはじめて30年は超えるベテランだ。型で作っているのに、一点一点、おもむきがあり温かみ溢れる器は、我が家の食卓に登場しない日はない。手作り過ぎず、工場生産過ぎない塩梅が、現代の暮らしの風景にすんなり溶け込む。ありそうでないのが井山さんの器なのだ。それは、井山さん自身が、毎日の生活や人とのコミュニケーションを大切に今を楽しんで生きているからだろうなと思う。これからも少しづつマイナーチェンジを繰り返し、私たちの日々と共にあって欲しいと思う。 
店主:辻和美

●展覧会に先駆けて、店主の辻和美が井山三希子さんにお話を伺いました。
こちらのURLよりぜひご覧ください。
「interview」

●初日の9/20(金)12:00~15:00 までのお時間は事前ご予約制となります。(受付は終了しております)
●会期中の週末は、井山さんの黄色い器を使って黄色いデザートをご用意いたします。
・9/20~22 スーさんのプリン
・9/27~29 miette(高知) のエッグタルト
・10/12,13 ロヴァニエミ(札幌)のレモンケーキ

78th exhibition tactory zoomer reclaimed blue

2024.07.18 /life - gallery exhibition

2024.08.2 fri.- 09.15 sun.
12:00→18:00




13年前に「reclaimed blue project / 再生する青」と名付け、工房にたまった廃棄用の黒いガラスとご家庭でご不要になった、もしくは破損した当工房の作品の引き取りを中心に、溶かし直しを始めた。(幸いにも作品をそのまま、返してくる方はまだいない)ごちゃ混ぜに溶かすと、絵の具のようにグレーのガラスになるかと思いきや、藍色とよんでもいいような深い青が生まれた。特別な調合をしたわけでもなく、ガラスの持っている性質に逆らうことのない溶かし直しで、オマケのようにできた美しい青。直感的に、自由で、少し特別なモノを作ろうと思った。リサイクルを声高々にうたうことはしたくない。これからは、それが当たり前の時代がくる。モノを生み出す人間として心に刻みつけておこうと思い13年。世の中がSDGsと騒ぐ中、私はいったい何ができているんだろうか?相変わらず、ガラス制作には、電気もガスも水も使う。せめて、人の気持ちを癒し、生活を豊かにするモノを精一杯作り、手渡していきたいと願うばかりだ。辻和美

●8/2(金)12:00~ 8/3(土)15:00 までのお時間は事前ご予約制となります。
 ご予約方法はこちらをご覧ください→
●factory zoomer 直営店での展覧会となる本展は、会期中に折を見て作品の追加をする予定です。作品の追加等については、Instagramでの告知をご覧いただくか、または、お電話にてお問い合わせくだ

76th exhibition tea or coffee?

2024.05.6 /life - gallery exhibition

2024.05.24 fri.- 06.23 sun.
12:00→18:00


「tea or coffee?」展

日本では色々なお茶を飲むことができます。煎茶、抹茶、紅茶、珈琲それから中国茶も。その時の自分の気分に合わせて飲み分けることができます。一人で飲む時はお茶を片手に自分自身と対話するもよし、過去や未来にタイムスリップするのも楽しい。誰かと一緒なら、お茶はさらに互いの会話を弾ませ、かけがえのない思い出を作ってくれるでしょう。そして、昨今、お茶にかかせないのは、お茶をひきたてる道具たちです。例えば、日本において珈琲は、独自の発展をしてきました。アメリカやヨーロッパの人の交流を目的としたカフェ文化に対して、「美味しい珈琲を淹れること」に注力してきました。その代表格はドリップ式で、その淹れる動きは儀式的な要素を感じ、茶道や禅に通じているように感じます。珈琲をいかに美味しく飲むかと作家が作るカップも多様で、さらに自由になってきています。
また、/life内の「teeor cafeテオアカフェ」にて、新たに飲んでいただけるようになった中国茶も、これから、日本独自の発展をしていくように私は思います。特にここ数年、中国や台湾で日本の作家が招待され展覧会を行い、茶を学び、多くを吸収し、お互い新たな学びや文化の交流がされています。日本人作家が中国茶の作法を学び、道具を作り、それを中国人が使う、一方、日本人が中国茶を飲むといった現象をとても新鮮に感じています。「日本の中国茶(Japanese Chinese Tea)」という新しい文化の始まりを目撃している気がするのです。
今展覧会は、会期を前期、後期と分けて、作り手だけではなく、実際繋ぎ手でもある珈琲焙煎家のオオヤミノル氏や茶人の渡邊乃月さんを招聘して、それぞれの方のイベントもご用意しています。珈琲とお茶、両方を楽しんでいただければ幸いです。 
店主:辻和美


●今展は、会期を前期(coffee?)・後期(tea?)の2期に分け、作品をご紹介いたします。
前期 coffee ー2024.05.24 fri. – 06.04 tue.
後期 tea ー2024.06.07 fri. – 06.23 sun.
※展示の切り替えに伴い、6月4日(火)は営業、5日(水) 6日(木)を定休日といたします。
また、6月7日(金)は、teeor cafe 茶会にご参加のお客様のみのご来店とさせていただきます。
お茶会のお申し込み方法はこちらをご覧ください→

75th exhibition krank

2024.04.8 /life - gallery exhibition

2024.04.19 fri – 05.19 sun
open 12:00-18:00


factory zoomer /lifeでは、4月19日(金)より、krank展を開催いたします。
今回で4回目の開催となるkrankの展覧会。
新しいgalleryの空間をどんな風に展示してくださるのか、楽しみです。

展覧会に先駆けて、factory zoomer /life オーナーでガラス作家の辻和美が、krank 藤井健一郎さんを訪ね、新店舗の名前でもある「life」をテーマにお話をうかがって参りました。
対談の内容は、factory zoomer ホームページのトップページ「interview」よりご覧いただけます。
ぜひ、ご一読ください。→ interview


●今展は、初日4月19日(金)12時~15時はご予約制とさせていただきます。
15時以降は、ご予約不要でご来店いただけます。
ご予約方法は、こちらの記事をお読みください。→

factory zoomer /life

74th exhibition color

2024.03.20 /life - gallery exhibition

2024.04.06sat.-04.14sun.

12:00-18:00

 

 

色を使って作品を作りたかった私は、どんな色を使うかにあまり興味がなかった。というか、決める事が出来なかった。悩んだあげく、それならば全ての色を並べてみよう!私自身が色を選択する必要はないのかもしれない。と、考え直してから、いろいろなことがまとまり始めた。ひとつの大きなテーブルに並べた色のコップには、人種や偏見などで人を差別しないようにと願いを込めた。そして、並んだコップを眺めているうちに、色についてあらためて学ぶことになる。当たり前と言われそうだが、考えてもみなかった…。色は、他の色によって見えかたが違ってくる。引き立てあっているんだと、なんだか人間も同じだ。自分一人で生きているように意気がっていても、まわりの多くの人に支えられ、引き出されて一人一人が、今そこに在るのだと。

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