factoryzoomer

優しく誠実な器

2021.04.16 gallery blog

現在、広坂の/galleryでは、井山三希子さんの展覧会を開催しています。
展覧会によせて催した、茶会「茶と茶」のレポートでお道具類などをご紹介したように、今展覧会では作品のカラーを井山さんの原点でもある白と黒の器を中心にご紹介しております。

factory zoomer /gallery での展覧会では定番となった中国茶のお道具や、日々の暮らしに活躍してくれるプレートやボウルなどの器を制作してくださいました。

普段、食事の時につい手に取る機会が多い井山さんの器ですが、お客様のお宅でも同様のようで、/galleryの展示台にずらりと並んだ器を前に、どんな風に使おうか、何を盛りつけようかとお客様との話が弾んでお腹が空いてきてしまうこともしばしば。実際に使って下さっている方がどんな風に使っておられるのかお話が聞けるのも、こういった機会ならではの楽しい時間です。


井山さんの作品をじっくり見ていると、温かな優しさの中に清廉さを感じます。
柔らかな曲線として僅かに残ったカップの内側の手の跡、乾燥の時に自由に動いた土のゆらぎ、手に取った時にしっかり存在を感じられるギュッと締まった土の感触、ひとつひとつ丁寧に施された釉薬の流れ。。。
そのひとつひとつから、真剣に作品と向き合っている井山さんの呼吸までもが感じられるようで、使う度に背筋が伸びる思いがします。


会期は4月25日(日)までと残すところ僅かとなりました。完売している作品もございますが、1ヵ月という長い会期に合わせて、自粛期間にたくさん制作してくださいましたので、ぜひ、この機会に足をお運びください。
そして、皆さまの「この器でこれを食べたい!」をお聞かせいただけたら嬉しいです。
ご来店、お待ち申し上げております。
(n)

pagetop