factoryzoomer

1点もののプラスチック

2020.01.17 gallery blog

広坂の/galleryでは、デザイン活動家 ナガオカケンメイさんの企画による「plastics」展がスタートしてから1週間が経ちました。

生活用品を中心に、ナガオカケンメイさんが何年もかけて集めて来られた、経年変化したプラスチックの展覧会。
ご来店下さるお客様からは「可愛い」や「懐かしい」「これまだ自宅で使ってます」など反応は様々で、皆さん楽しんでご覧下さっています。

/galleryに展示されているプラスチックにはほとんどのものに価格がついており、販売もしています。
「価格」を辞書で引くと「ものの価値を金額であらわしたもの」とあります。
今回のプラスチックにつけられた価格、それはナガオカケンメイさんの思うそのプラスチックに対する「価値」です。
それは、元々量産された商品だったものが、1点1点が違った環境下で、捨てられる事無く、時を経て、いわば1点ものになったプラスチックに対する、大げさにいうと賞賛が反映されているのではないかな。と思います。

ガラスの代替えとして使われ始めたプラスチック。
扱いやすい素材で、耐久性もあり、色々な形に変幻自在。気軽に使える素材として身近にあるものです。
その、気軽さのせいか大切なものとしてあまり注目されず、ナガオカケンメイさんの言葉をお借りすると「長期使い捨て」として扱われる事の多いプラスチックの経年変化した様子を、改めて美意識を持って見つめてみようという今展覧会。
言葉で表すとちょっぴり難しそうな印象を持たれるかもしれませんが、まずは、ぜひこのプラスチックでいっぱいの/galleryのキッチュな世界を体験してみて下さい。

会期中のナガオカケンメイさんの在廊日については、staff instagramにてお知らせ致します。
(n)

pagetop