factoryzoomer

gallery blog

as you like

2022.05.19 gallery blog

現在、21世紀美術館近くの/galleryでは、木工作家の矢野義憲さんの展覧会を開催しています。

矢野さんの代表的な作品のひとつである「箱」の作品。
今回の展覧会でも、たくさんの方が選ばれました。
それらは、ひとつひとつ違っていて、
真っ直ぐでなく、触れるとカタカタと揺れるもの。
横から見ても上から見ても四辺の長さがそれぞれ違うもの。
8つある角のうち、1つの角だけ面取りするように削られたもの。など、
とても個性豊かな作品たちです。


店頭で実際に箱をご覧になったお客様から、「何に使うんですか?」とよく尋ねられます。
矢野さんの作品は、いずれも食器としても使うことができる仕上げをしていらっしゃるので、用途は広く、使い手次第でどんなふうにも使うことができる、とても自由なものです。
多くの人は、自由度が高いとかえって迷ってしまうものですが、お買い上げいただくことができたお客様は、ぜひ、矢野さんの箱の深い懐に飛び込んでみていただきたい。と思います。
時には書類の整理のための箱として、またある時にはちらし寿司などを盛り付けて、また別の日にはおにぎりやサンドウィッチを詰めて風呂敷で包んでピクニックに出かけたり。お気に入りの小物を飾る飾り台として。。など、
【入れる】だけではなく、ひっくり返して底面を上にして【のせる】。1つで何役もこなしてくれます。


矢野さんの作品は、どれも、あえて、決まった用途を持たせず、作品を手にした私たちに、作品を楽しむための余白を残していらっしゃるように感じます。
「もしも私だったら」
と、いつか作品を手にした時に、たくさん楽しめるように、空想を膨らませておこうと思います。
ぜひ、皆様もご一緒にいかがですか?

矢野義憲展は5月29日までの開催です。
お買い上げ済みの作品も、展示用にお貸しいただいておりますので、ぜひ、実際にご覧いただければと思います。

ご来店、心よりお待ちしております。
(n)


66th exhibition
yano yoshinori
2022.04.29 – 05.29
12:00 – 18:00
close monday

本日より矢野義憲展です

2022.04.29 gallery blog

清々しい春の日差しが心地よい日が増えてきました。
本日から、広坂の/galleryでは木工作家の矢野義憲さんの展覧会がスタートします。

factory zoomer では初めてのご紹介となる矢野義憲さん。
全ての作品は、ひとつの木の塊から掘り出されているもの。
時に巧妙で、時に荒々しくみえる作品は、実際に手に取ると滑らかで柔らかな手触りで、木の持つ優しさを感じられます。

ぜひ、実際にお手にとってその優しさを感じていただけたらと思います。
初日の今日は、矢野さんも在廊してくださる予定です。
ご来店お待ちしております。


66th exhibition
yano yoshinori
2022.04.29 – 05.29
12:00 – 18:00
close monday
※初日の4/29(金) 終日、30(土) 15時までのお時間は、事前にご予約いただいたお客様のみのご入店とさせていただきます。
※作品は、お一人ごとに購入点数を1点とさせていただきますが、ご予約のお客様で完売する可能性がございます。ご了承ください。

使い心地の良さの理由

2022.04.10 gallery blog

中本純也さんの展覧会がスタートしてから2週間が経ちました。
前回の展覧会以降、ショップでも少しずつご紹介させて頂いていた中本さんの作品ですが、その使い心地の良さを知ってくださったお客様を中心に、日々、たくさんの方にご来店いただいております。

ディスプレイの日、メンテナンスを終えたばかりで真っ白な空間の/galleryに作り上げた大きな食器棚。
作品を数点置いただけで、もう、そこは淡色の美しい世界になりました。
同じ釉薬、同じ土を使って作られている中本さんの器ですが、このグラデーションは、多くの方がご存知のように、薪窯で焼成されている作品ならではのものです。

中本さんの器の魅力はその見た目の美しさももちろんですが、なんといっても使いやすさにあります。
“使いやすさ”と一言でいっても、それは、10人の方がいたら10通りあるものの。でも、きっと、中本さんの器はほとんどの方の思う使いやすさに応えてくれる。そんな頼もしさがあります。

我が家の食器棚にある中本さんの器は、ほとんどが食器棚にしまってもまたすぐに使う。という繰り返しで、休む間がないほどいつも食卓に並んでいます。
“つい、手にとってしまう” のはどうしてなのか、、もちろん、外見のシンプルさも関係している事だとは思いますが、とても、使い心地が良く安心感があるのです。
器を棚から出して、使って、洗って、また仕舞う。
その一連の流れのそれぞれの場面で、ストレスなく器を使える。そんな事をイメージしながら制作されているのだと感じました。
心地よく器を使うひとつとして、口当たりや、手に取った時の重みなども意識されています。
それは、器によって口元の厚みや重心のバランスなどを考え、時には土の中の水分量を少し変化させて質感を調整されているのだそうです。
こういった、中本さんの使い手への思いやりを、私たちは無意識のうちに受け取っていたのだということに気づきました。
同じアイテムでも、前に出会った時とちょっと違う。きっと、使いやすく改良を加えながら作られているからこそ、つい、今日も手にとってしまうのでしょう。

一度使ったら、きっと、もっと使いたくなる。
そんな中本さんの器を選びに、ぜひ、お越しください。

ご来店、心よりお待ちしております。
(n)


65th exhibition
nakamoto junya
2022.03.25 – 04.24
12:00 – 18:00
close monday

◇会期中、犀川沿いの/shopでは中本さんの白い器にちなんで、中国茶の白茶と白い桃包子(黒胡麻餡)を、中本さんの器を使ってお召し上がりいただける、スペシャルメニューをご用意しております。こちらもぜひお召し上がりください。
◇インスタグラムなどの掲載の作品で、気になる作品がございましたらお気軽にお問い合わせください。ご説明ののち、通信販売にも対応させていただいております。お問い合わせ:info@factory-zoomer.com または 076-255-6826



本日より中本純也展です

2022.03.25 gallery blog

ギャラリーの前の大通りには、今年も桜の時期に飾られるぼんぼりが登場しました。桜の蕾も少し色づいてきたようです。
冬が長い北陸の春はやはり特別なもののように感じます。

そんなワクワクのたくさん詰まったこの季節にご紹介するのが、中本純也さんの、おおらかな白磁の作品です。
薪窯で焼成される器たちは、実用的でとても使い勝手が良く、食卓のスタメンになること間違いありません。

ぜひ、店頭で1つ1つお手にとって、器の温かみを感じていただけたら嬉しいです。ご来店、お待ちしております。


単色の中から見えてくるもの

2022.02.12 gallery blog

福岡のライトイヤーズ展でご紹介している、ベンガルのキルト。
黒染めのキルトが届きました。

こちらは、元々は今回ご紹介しているような色の糸を使い刺繍で模様をつけられたものを、日本に入荷してからライトイヤーズさんが信頼を置ける職人さんにお願いして黒く染めたものです。

この黒染めのキルトたち、積み重ねてみてみると、キルト1枚1枚それぞれ、色味が違うのがよくわかります。中には、光の加減でネイビーのような青みのあるカラーに見えるものも。元々の生地の状態や色などが影響するのかもしれません。

カラフルなキルトを濃色に染めることで、色彩があったときには見えてこなかった、一つ一つの針目の大きさや、糸のテンション、ランニングステッチ同士の間に生まれる隆起した余白の部分が、ぐっと際立って見えてきます。
彩色のキルトは、つい、使っている色を目で追いたくなりますが、黒染めのキルトはその逆で、ステッチのない部分を目で追いたくなります。面白いもので、糸の色が単一になった後も、色彩を持っていた時と同じ模様を私たちに見せてくれるのです。

色落ちのしにくい染料を使用されているので、ラグとしてお使いいただく場合にも色移りを気にせずお使いいただくことができます。
また、長く使っていただくうちに徐々に褪色していく変化もお楽しみいただけたら嬉しいです。

ご来店、心よりお待ち申し上げております。
(n)


64th exhibition
light years
2022.01.14 – 02.20
12:00 – 18:00
close monday

◇ベンガルのキルトは/online shop でもご紹介中です。こちらもぜひご覧ください。
※掲載以外でブログなどでご紹介したキルトの通信販売も承っております。
お気軽に info@factory-zoomer.com まで、お客様のご連絡先を明記の上、お問い合わせください。
◇会期は2月20日(日)となりますが、現在、火曜~木曜はアポイントメント制の営業とさせていただいております。詳しくは、「一部アポイントメント営業のお知らせ」をご覧ください。
*犀川沿いの/shoは通常営業となります

美しい手仕事

2022.01.21 gallery blog

雪がちらつく日が続いている金沢です。
広坂の/galleryでは、現在、福岡のライトイヤーズの展覧会を開催中です。

ライトイヤーズ展を/galleryで開催するのは今回で3回目となります。
毎回、アジアやアフリカなどの海外で見つけてこられた、珍しい(時にユニークな)作品をご紹介してくださっています。まさに「strange to meet you!」の合言葉にぴったりの展覧会です。

2018年の夏以来、約3年半ぶりの開催となる今回は、長引くコロナ禍に入る少し前にベンガル地方で出会った、刺し子模様が美しいキルトをご準備してくださいました。
このキルトは、ベンガル地方の中でもバングラデシュのごく限られたエリアででしか作られていなかったそうで、ライトイヤーズの前田さんと細矢さんも、このキルトの存在を知ってから長いこと探されてようやく出会った、とても珍しいものだとか。

初めてこのキルトをご覧になったお客様が感じられるように、細かく全体に施されたこの針目の数にライトイヤーズのお二人も衝撃を受けたのだそうです。想像するだけで気が遠くなるような手数の多さです。
これまで、ズーマでもご紹介してきたラリーキルトにもランニングステッチは施されていますが、それは、生地の補強という意味合いが強い、直線のランニングステッチでしたが、このベンガルのキルトは、ランニングステッチによって、トライアングルや、ストライプ、ギザギザとした模様などを描いています。このステッチの大きさは、ひと針およそ数ミリという緻密さで、細かいものだと5cmの間に35目(!)もステッチされているものもありました。

全体に入ったステッチは、美しい模様だけではなく生地を強くしてくれます。
ラグとして床に敷いて使うのにも、安心感があります。
敷いたり、掛けたり、飾ったり。
自分次第の自由な楽しみ方で、ぜひ生活に取り入れてみていただければと思います。

今回は、少し長めの会期ですが、どれも1点ものになりますので、ぜひ、ご都合が合えばお早めのご来店をお勧めいたします!
皆様のお越しを、お待ち申し上げております。
(n)

64th exhibition
light years

2022.01.14 – 02.20
12:00 – 18:00
close monday



本日よりlight years展スタートしました

2022.01.14 gallery blog

昨日の雪模様から一転、雲の隙間から青空がのぞく金沢です。
本日より、広坂の /galleryでは福岡のlight years さんのスペシャルキルトの展覧会がスタートしました。

3回目の展覧会となる今回ご紹介するのは、ベンガルのごく限られた村で作られたキルトの数々。これらは、長い間ライトイヤーズさんが探していらしたものだったのだそう。前々回にご紹介させていただいた、インドのラリーキルトとはまた違い、数ミリのステッチが無数に連なり、美しい模様を作り上げています。

1枚の中でも少し褪色した部位があったり、綻びを別の生地で接いだ部分があったりと、似ている模様でも、それぞれの個体の特徴があり、何枚も何枚も広げてみたくなります。

エチオピアの一刀彫りで作られたスツールやコーヒーテーブルも併せてご紹介しております。こちらの作品も角の取れた無骨な温かみのあるスツール達です。

春からの生活に向けて、心機一転、お部屋の模様替えを計画してみてはいかがでしょうか?

皆様のご来店をお待ちしております。
(n)


64th exhibition
light years

2022.01.14 – 02.20
12:00 – 18:00
close monday


魔法使いの手

2021.12.17 gallery blog

現在/galleryで開催中のkrank展。
作品をご覧になるお客様の顔は、皆さんとても優しいお顔をされています。
きっと、クランクの作品の中に登場する動物の穏やかな様子に同調されるのだと、さらに私たちも柔らかい気持ちになります。

これらの個性豊かな木彫りの動物、そのほとんどがヨーロッパのマーケットなどで藤井さんが見つけてこられたアンティークです。元々は、着色されたり、ニスなどの塗装を施してあったものを、クランクの家具と同様にそれらを全て剥がし、木の素材そのものの状態に戻しています。

鳥やクマなどお馴染みの動物から、キリンや象、カバなどちょっと珍しい動物も見られます。藤井さんのお話によると、キリンや象などは、おそらく元々は別の地域で作られて、人の手から手へとわたり、ヨーロッパに辿り着いたものではないか。とのことでした。
作品をじっくり見てみると、なるほど、どことなくワイルド(?)な顔立ちをしているように見えます。

買い付けには、ベルギーやオランダなどヨーロッパの色々な国を回られるそうですが、複数の国で出会ったものを組み合わせて一つの作品を作られることも多いそうです。

まるで最初からこのように向かい合っていたように見えるこちらのカバさんたちは、それぞれ別々の国で見つけてきた動物たち。もしかしたら、元々は同じ国の同じ場所で作られたものが、巡り巡って藤井さんの手によって引き合わされ、久しぶりの再会を果たしたようにも見えました。

こちらのフクロウのスタンドライトも、足元の本の部分、フクロウ、傘、全て別々の国で出会ったものたちで作られています。
じっくり見てみても、境目がわからないほど自然に組み合わされ、言われないと最初から一緒にあったと思われる方も多数です。

こんなふうに藤井さんの手によって、国境を越え、時代も越えて新しい命を吹き込まれた作品たち。藤井さんがだんだんと魔法使いのような、そんなふうに思えてきてしまいます。

少しずつ夜の時間が長くなるこの時期にぴったりの展覧会です。
今週末の金沢は雪の予報。雪景色の中の動物たちもぜひご覧位長けたら嬉しいです。ご来店お待ち申し上げております。
(n)

63rd exhibition
krank
2021.11.26 fri. – 2022.01.10 mon.
12:00 – 18:00
close:monday、12.30~1.2

krank展 開催中です

2021.12.4 gallery blog

/galleryの前の欅もすっかり葉を落とし、いよいよ寒い北陸の冬がやってきます。
11/26(金)よりスタートしたkrank展。
初日と2日目には、krankの藤井さんが在廊してくださり、展覧会を楽しみにしてくださったお客様たちの楽しそうな笑顔が溢れました

前回の展覧会では動物たちを組み合わせた美しい椅子が一面に広がりましたが、2年ぶりの今回、どんな作品を制作してくださるのか、お客様はもちろん、私たちもとてもとても楽しみにしていました。

ズーマギャラリーでご紹介させていただくようなkrankの作品たちは、ご自身でヨーロッパに買い付けに行き、そこで出会ったアンティークの動物や家具を組み合わせてオリジナルの家具を作られています。今回の作品も、ほとんどが、このコロナ禍の中、ズーマの展覧会のためにオランダやベルギーなどに足を運んで藤井さん自らが出会った動物たちだそう。

作品をご覧くださったことのある方ならすぐにお分かりいただけるように、krankの作品をみていると、そこにいる小さな動物について、様々な物語を思い浮かべてしまいます。それは、見る方それぞれで違い、どんなふうに見えるかというお話をお客様とすると、ご覧になった方それぞれに違い、面白くもあります。そんな作品たちが出来上がるきっかけは、藤井さんがマーケットで動物たちと出会った時に「こんな風に組み合わせよう」と、インスピレーションが沸くのだそうです。

愛らしいフォルムで少し首を傾げ見上げた羊や、古い時計の中を覗き込む小鳥。まるで、誰も使わなくなった時計の中に巣を作りそこに大切な雛鳥が居るかのようにも見えます。

お買い上げいただいた作品も、お客様のご厚意で展示させていただいておりますので、ぜひ、この機会に実際に作品一つ一つをご覧になりにいらして下さい。心地よい光の中でたくさんの動物たちがお待ちしています。



ご来店お待ち申し上げております。
(n)

63rd exhibition
krank
2021.11.26 fri. – 2022.1.10 mon.
12:00 – 18:00
close:monday、12.30〜1.2

krank展スタートしました

2021.11.26 gallery blog

北陸の冬らしいお天気が続いていますが、時折見える晴れ間に美しい紅葉の風景が見られ、残りわずかな秋を感じています

本日より、広坂の/galleryでは2年ぶりのkrank展がスタートいたしました。
ご来店くださったお客様ありがとうございました。
今回も、藤井さんがオランダやベルギーなどのヨーロッパで買い付けてきたアンティークの動物たちと、アンティークの家具やパーツなどを使い作られた優しい作品たちが、ギャラリーに並びました。
一つ一つにストーリーが感じられ、動物たちの愛らしい様子にため息が出る作品ばかりです。
いつもより少し店内の照明も落とし、心地よいランプの暖かなあかりが灯ったギャラリーにぜひお越しください。

来年1月まで続く長い会期となりますので、ぜひ、1日の中で違った時間、または、これからの雪景色の中の動物たちなど、色々なタイミングでご覧いただけたら嬉しいです。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。

63rd exhibition
krank
2020.11.26 – 2021.1.10
close:monday、12.30-1.2

pagetop