/life
生活のハレに注目したギャラリーです。毎月、国内外のヒトやモノを紹介する展覧会を開催しています。また、奥のスペースでは、スタンダードシリーズのサンプルをご覧いただけます。
dansko + eleven 2nd展は明日までの開催です
2020.03.21
gallery blog
21世紀美術館のそばにある/galleryで開催中の、dansko + eleven 2nd展。 靴とニット、異なるアイテムを展開している2つのブランドですが、色や雰囲気など不思議と共通している部分も多く、店頭のディスプレイも両ブランドを組み合わせて展示しています。 赤や黄色などのビビットなカラーやモノトーンのシックな雰囲気など、コーディネートの楽しさを感じられるアイテムばかりです。
danskoとeleven 2nd どちらのブランドにも共通して言える事は、見た目の愛らしさだけではなく、履き心地や着心地など使い心地にもこだわっているという事。実際に着用してみると、素材選びやサイズ、形(靴は木型、服はパターン)など、経験を十分に活かして商品が作られているということを、とても強く感じます。
店頭にてご紹介しているアイテムで、ニットを含めたほとんどのものがご試着可能です。 これだけの種類の中から色々とお試し頂く事ができるのも残り数日となりますので、気になっている方、まだご来店になられていない方、是非この機会にお越し下さい! dansko + eleven 2nd展は、3/22(日)までの開催です。 皆様のお越しをお待ち申し上げております。 (n)
47th exhibition drawer brocante
2020.03.15
/life - gallery exhibition
2020.03.27fri.-04.26sun. 11:00→18:00
music: carlos aguirre grupo/crema
Photo by suzuki shizuka
美しさは自分で決める
古道具坂田の坂田和實さんにインタビューした時に、「そりゃー昔の方が楽だったよ。骨董なら骨董という枠が決められていて、その中で商売していれば良かった。これは古いもので数も少なくて、あまり出ないですね。と説明すれば、すぐ、納得して買ってくれた。今は違う、(2012年現在)いろいろなモノの境界が無くなり、ファッションも茶道具も現代美術もプロダクトデザインも同じ土俵にのってきた。周りじゅう手強い競争相手だらけだよ」と目を細めながら、少し嬉しそうに話してくれたことをよく覚えている。2000年少し前に、その境界が外れ始め20年という月日がたっていった。坂田さんに少なからず影響を受けた道具屋が日本中に増えていった。このモノ余りの時代に多くのモノの中からセレクトしていく仕事も表現と呼ばれて然りだ。自分が美しいと思うモノが明確でなければ、その仕事は続かない、それはモノこそは生み出しはしないが、私のような作家と、脳みその中はとても近いところにある気がしている。日本じゅうに沢山増えた道具屋さんの中で、私はdrawer brocanteの根間さんが、ヨーロッパ各地から探してくる絵皿が美しいと思っている。そうか、こういうことだ。買い手の方も自分の好きなモノがはっきりしていないとダメな時代なんだな!こりゃ厳しいわ! 辻和美
根間太作 経歴
古物商・グラフィックデザイナー 1973年東京都国立市生まれ。武蔵野美術大学卒業。グラフィックのデザインをするかたわら、1年のうち3ヶ月ほどヨーロッパに滞在し、当時の生活や、地域・文化などが色濃く映し出された、暮らしの古道具を集めている。日本各地のギャラリーや雑貨店での展示のほか、料理家やフラワーアーティスト、作家などと共にイベントを通して、暮らしの中に寄り添う、美しい古道具を広く紹介している。
http://www.drawerbrocante.com
いまを、これからを楽しみに思えるくつ
2020.03.12
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広坂の/galleryで2/21よりスタートしたdansko + eleven 2nd展。
犀川沿いの/shopでも親しまれているふたつのブランド。
今回はそのひとつdanskoにクローズアップ。すこしご紹介させていただきます。 /galleryでは2度目となる展覧会。
選べるたのしみや迷えるうれしさが伝わってくるゆたかな品揃えを今回もご用意して下さいました。
どんなものにでも定番とよばれるものがあります。
ダンスコの定番といえばつま先のころんとしたまぁるいフォルムにこころくすぐられる
IngridそしてProfessional。
働く人々の暮らしを支える圧倒的履き心地のよさはコンフォートシューズの呼び名そのものです。 改良を重ね、紡がれてきたたしかなもの。込められてきたあたたかな思いがそのままかたちになりました。 そのバリエーションも豊かです。 レザー素材や施された加工、風合いによりいろんなアングルから届けられるたしかなものたち。 そこには2足3足と揃えてコレクトしたくなるおたのしみ感と、とりこにさせる履き心地に1代目2代目と
ワードローブ化としても頷けるものばかり。 そんな風に手にされたどんな一足も大切に育まれながらともにあるべきものとなってゆくのではないでしょうか。
ほどよくガーリーに、どこかボーイッシュに。
トコトコとこのくつとお出かけしたくなるそんな晴れの日が待ち遠しく思えます。
Ingrid/Antique Brown-Oiled
こころに春風を。
きもちを変えて楽しめるベルトはバックストラップにすることで快適な歩行をサポートし、
コーディネートの幅をも広げるときめきすぎる2wayアイテム。
Ingrid/Black-Oiled
組み合わせる靴下の気分で遊びたくなる。
より自由に、もっといろんなシーンに。
いつもの、あしたの、すこし特別なあのときにも。。
Professional /White-Box Professional Patent/Black
巡る季節。ずっとそばにあるダンスコ。
そのシーズンに合わせた選りすぐりのアイテムで365日を叶えてくれます。
—-写真左から—- ・Frankie/Brown・Linette/Blue ・Rebekah/Black・Sam/Teak
きちんとした催しがある春先。門出にも似合うクロッグシューズ(Sam)
夏風に素足がここちよいコルクフッドベッドのサンダル(Rebekah)
どこか憂いた秋の装いにはポイントになるクラシカルなメリージェーンシューズ(Linette)
身もこころもあたたかく。また次の冬が待ち遠しくなる、寒さをも楽しめるサイドゴアブーツ(Frankie)
足どりもこころも軽やかに。どこへでもどこまでも行けるような、ともにある日々が遠い先にも感じられるくつ。
いまを、これからを楽しみに思えるダンスコ。
そしてきっとあるわたしだけのお気に入り。
くつの心地よさをたくさんお試し頂けるこの機会にぜひ、広坂のギャラリーへ。
みなさまのご来店をお待ちしております。
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春を感じられるニットたち
2020.03.6
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穏やかな日射しに春の気配を感じる最近の金沢です。 広坂の/galleryではdansko + eleven 2nd展を開催中です。 どちらのブランドもこれからの春夏を意識したアイテムが並んでいます。 今回は春が待ち遠しくなるような、eleven 2ndのアイテムをいくつかご紹介致します。
ハイゲージのカシミアストールは薄地ながらとても軽くてふんわりと気持ちよい手触りです。 春までのこれからの季節、朝夕は少しだけ冷え込む事もあります。そんなときに肩からかけたり首にクルっとまいたり、ジャケットの中に忍ばせたり。。1枚持っておくととっても便利なアイテム。サイズは2サイズ、シックで飽きのこないカラーバリエーションです。
今回のDMにも掲載させて頂いたChunky Rib Sock。 展覧会のスタートから人気で、色違いで購入される方も多数いらっしゃいます。肉厚な質感に見えますが、実はこれはリブ目が立っているからそう見えるもの。実際は柔らかでとても履きやすいのです。100%ウールなのですがその一部に弾力性のある英国羊毛を使用する事で、リブの目がはっきりと際立つのだそう。 チクチクしにくくダンスコなどのサンダルと組み合わせて履いて頂くのもお勧めです。
Mohair Front Cardigan。前たての部分にはモヘアの糸が使用されている、カシミアのカーディガン。ブラウスの上に羽織ったり、前のボタンを全てとめてセーターのように着たりと、雰囲気を変えて着られます。何回か着用していくうちにモヘアの部分が少しずつふわふわっとして、とても愛らしいアクセントになります。単色で質感の違いでポイントがあるアイテムは色合わせしやすいのが嬉しいです。
同じ糸の組み合わせで、マフラーもあります。どちらも使いやすいカラー3色の展開です。
シルク100%のRound Neck Jumper。単糸で編まれているのですが、とてもふわっとした柔らかな手触りです。これは糸を少しだけ起毛させてから編んでいるからだそう。糸のシルクは呼吸する繊維で人間の肌にも良くオールシーズン着られます。夏はインナーの上にサラリと日除けに着ていただき、冬はニットの下に重ねて頂くとよりあたたかさを感じられます。同じ糸で作られたカーディガンもありますので、組み合わせてアンサンブルニットとしても着て頂けます。
ポリエチレンの糸を使った手編みのバッグ。張りのある糸でゆるゆるっと編まれたバッグ達は、中に入れたものの重みで少しずつ大きく変化します。そんな変化も楽しみながらお使い頂けたらと思います。プラスチックならではの色や質感も他の素材ではなかなか味わえません! 糸のスペシャリストの橋本さんならではのこだわりが随所に盛り込まれたeleven 2ndのアイテム。ご試着も可能ですので、是非、店頭にて着心地の良さを体感してください。
/shopでもお馴染みのエコたわしや、バスマット、カップマットなどの手編みのアイテムたちももちろん届いています。 皆様のご来店お待ち申し上げております。 (n)
dansko + eleven 2nd
2020.03.1
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まだまだ寒い日が続いていますが、あっという間にもう3月。気持ちはもう軽やかな春のシーズンへ向かっています。
現在、/galleryではdansko + eleven 2nd展を開催中です。 eleven 2ndは、ギャラリーでの展覧会は初めて、danskoは2回目の開催となります。 犀川添いの/shopでは、これまでもご紹介して来た両ブランド。 eleven 2ndは新しいブランドですが、 ys としてカラフルなエコたわしやカップマットなどを中心にお取り扱いさせて頂いておりました。 改めて、少しご紹介させて頂こうと思います。 dansko(ダンスコ) アメリカのペンシルベニア州で創設された、コンフォートシューズのブランド。/shopでは以前からご紹介しているので、既に愛用して下さっている方も多数いらっしゃるかと思います。 このダンスコの靴、履き始めると他の靴では物足りなく感じてしまう位履き心地がよく、定番の形の他にスニーカーやサンダル、パンプスなどのお出掛け靴などデザインのバリエーションも豊富で、ご自宅の靴箱にダンスコがシーズン毎に増えて行く。。。なんていう方もいらっしゃるのでは? 今回は、プロフェッショナルやイングリットといった定番のアイテムに加え、ソックスと組み合わせてのコーディネートもお勧めな、サンダルなどの春夏を意識したアイテムもご用意頂いております。 eleven 2nd(イレブンセカンド) 2018年の11月に橋本靖代さんが立ち上げた、ニットを中心としたアイテムを展開しているブランド。2019年の秋冬からはカシミアやシルクを使ったプロダクトなど手編み以外のアイテムも加わりファンを喜ばせています。/shopでこれまでもカラフルなエコたわしやカップマット、ニットキャップなどをご紹介しています。今回は、お馴染みのアイテムの他に、ダンスコにピッタリのふわふわっとしたリブソックスや扱いやすいカシミアのアイテムや、これからの季節に大活躍しそうなシルクのニット、コットンパンツなど春が待ち遠しいアイテムも届いています。
どちらもご試着して頂く事ができますので、是非、店頭にて色々とお試し下さい! ご来店、お待ちしております。 (n)
-おまけ- dansko荒井博子さんのお宅のファンネル。 展覧会初日にはスカルストラップをつけて看板犬をしてくれました!お疲れ様でした。
本日よりdansko+eleven 2nd展スタートです
2020.02.21
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雲ひとつない青空の広がった今朝の金沢です。 本日2/21(金)より広坂の/galleyではコンフォートシューズのdanskoと、ニットを中心とした展開のeleven 2nd展がスタートします! 定番のものから、春夏を意識したアイテムなどカラフルに並びました。 春はもう少し先のようですが、一足先に春気分を探しにいらっしゃいませんか? 15時からは青山のパンケーキAPOCの大川雅子さんのパンケーキも召し上がって頂けます。 ※こちらはご予約優先とさせて頂いております。お席の状況などはお気軽にスタッフにお尋ね下さい。
ナガオカケンメイ plastics展は2/16までの開催です
2020.02.14
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広坂の/galleryで開催中のナガオカケンメイさん企画によるplastics展も、残すところ16日の日曜までの会期となりました。 毎日、様々な方が立ち寄られては皆さん思い思いの楽しみ方で展覧会をご覧下さっています。 東京や大阪など、遠方からも展覧会の為にご来店下さるお客様もたくさんいらっしゃいます。 その中には、プラスチックにまつわるお仕事をなさっている方も多く、環境への配慮などの観点から最近では良くないイメージの強い今のプラスチック状況を、どうにかより良く改善していく事ができないかなどの取り組みを会社ぐるみで行われているというお話をたくさんうかがいました。 台所や食卓、洗面所などありとあらゆる所で使われているプラスチック。 今でもとても身近な素材で、どの家にもあるものです。
ガラスや陶器、漆など色々な素材を模して作られ、安価で割れにくくて量産ができる。 プラスチックの利便性の良さがとても良く現されていると感じました。
「プラスチックも一生ものになり得る」 今回の展覧会DMの為にナガオカケンメイさんが寄稿して下さった文章のタイトルです。 一生使うという事は、イコール長く大切に使うという事。 捨てしまうからゴミになるのであって、ゴミになった時に環境に良くない…。 私たち個々人は力も弱く大きな何かを動かす事は難しいかもしれませんが、一人一人が日々の生活の中でほんの少しの意識の改善をするだけで、それは結果的に大きな変化に繫がるものだと信じています。
今まで何気なく使ってきたプラスチックというものを、今展覧会をきっかけに改めて見つめなおし、私自身、視野がグッと広がった感触がありました。 まだ、ご覧になっておられない方は、ぜひ、実際にこの経年変化したプラスチックの世界を体感して頂きたいです。 ナガオカケンメイ plastics展は、2月16日(日)までの開催です。 ぜひお越し下さい。 (n)
46th exhibition dansko+eleven 2nd
2020.02.6
/life - gallery exhibition
2020.02.21 fri.-03.22 sun. 11:00→18:00
music:
nirvana / unplugged in new york(d) clint eastwood / rawhide’s clint eastwood sings cowboy favorites(e) steely dan / the definitive collection(e)
photo by sasaki takanori
dansko + eleven 2nd
ついつい毎シーズンほしくなってしまう靴、アメリカが本社のdansko。定番の履き替えはもちろんのこと、シーズンごとに新作もあれこれ作られています。そして、革靴にしてはお手頃価格で1日履いていても疲れず、立ち仕事の私たちにはぴったり。出会って10 年、履かない日はないかもしれません。ディレクターの荒井博子さんにもまだ必要? って言われそう。そして、そのダンスコを上手く履きこなしているなーと注目しているのが、最近新しいニットブランド「eleven 2nd」を立ち上げた橋本靖代さん。以前から彼女の足元もいつもdansko。特に冬でもサンダルと靴下の組み合わせが印象的。手編みのニット帽や工場生産のカシミアセーターかと思えば、アクリル毛糸のたわしまで。自分で作ったり、工場にお任せしたりと、編む(あるいは糸)にまつわるプロダクトを去年よりコツコツと始めました。今回はなんとなくコージーさに共通点を感じる二つのブランドを同時に紹介します。ホッコリしに来てくださいね。 辻和美 ●2/21(金) 15:00~は/gallery、22(土)、23(日)は/shopにて、pancake APOCの大川雅子さんのパンケーキセットをお楽しみいただけます。(要予約) dansko 経歴 1990年アメリカ・ペンシルバニア州で mandy cabotと peter kjellerup により創設。 2004年から米雑誌「 footwear plus」のコンフォートウェアデザイン賞を 9回受賞。履き心地の良い靴を作る傍ら、環境保護やさまざまなボランティア活動など、企業としての社会的役割も多く担う。米国グリーン・ビルディング協会から「エネルギーと環境に配慮したデザインにおけるリーダーシップ」のゴールドを認定。 eleven 2nd 橋本靖代 経歴 文化服装学院デザイン専攻ニット科卒業。糸商にて、糸の企画、テキスタイル作成を行う。マーガレットハウエルにて18年勤務。ニットカットソー、ハウスホールドグッズ担当。 n100をスタートし、 2018年春にて終了。同年 11月よりeleven 2ndをスタート。
共に生活するモノを選ぶこと
2020.01.25
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広坂の/galleryでは、デザイン活動家 ナガオカケンメイさんの企画による「plastics」展がスタートしてから早2週間が経ちました。 前回のブログでも触れておりますが、今展は生活用品を中心にナガオカケンメイさんが集めて来られた経年変化したプラスチックの展覧会です。
プラスチックの経年変化?!
その着目に えぇ!! と唸らずにはおられず、そして、展覧会が始まってみてそのプラスチック達と一緒に時間を共有すると、ふむふむとその世界観に引き込まれるのです。少しすり減って角が丸くなったり、色が変化しているプラスチックは、真新しいものと比べてやわらかな雰囲気になり、また、キッチュな色のプラスチックも少し変色したことで、他のプラスチックと馴染んでみたり、群れをなしてみたり、はたまた同じものでも、それぞれに個性的になっていたり…これを経年変化と呼ぶのだなと感じています。
factory zoomer/shopでは、ガラスを始め、陶・木・漆・金属・革・布など生活で使う道具として様々な素材のモノを扱っておりますが、改めて、プラスチックのモノ、プラスチックが部分的に使われているモノも沢山あることに気がつきます。
モノをご紹介する時には、これは使い込んでゆくとこんな風に変化していきますと説明する際、「育てる」 いう言葉を使ったりします。貫入が入ったり、食物の色で少しづつ着色されていったり、ツヤを増したり、ふんわりと柔らかになったり、などなど。。。
さて、プラスチックを育てる?! 育てる ⇒ 時間を共にする 今回のplastics展のおかげで、プラスチックってそもそもなんなの?!ということ、これもあれも実はプラスチックなんだ…ということから、人間はいろんな風に、様々な場面で便利に作り、使ってきました。モノには特性があり、それぞれの素材には適した用途があります。その中で、一緒に過ごしてきたモノへの愛着は、プラスチックにも抱いてよいはずです。ナガオカケンメイさんの「プラスチックは一生モノになりえるのでは?!」という投げかけに、改めてプラスチックの便利さ、多様性と、一緒に時間を共にすること、共に生活するものを選ぶこと、経年変化したプラスチックたちは、耳を澄ますと、目を凝らすと、沢山のことを語りかけてくれています。ケンメイさんのお眼鏡にかなった経年変化したプラスチックをぜひ/galleryでご覧いただき、生活の中で使っていくモノとして一緒に考えてみませんか。<y>
1点もののプラスチック
2020.01.17
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広坂の/galleryでは、デザイン活動家 ナガオカケンメイさんの企画による「plastics」展がスタートしてから1週間が経ちました。 生活用品を中心に、ナガオカケンメイさんが何年もかけて集めて来られた、経年変化したプラスチックの展覧会。 ご来店下さるお客様からは「可愛い」や「懐かしい」「これまだ自宅で使ってます」など反応は様々で、皆さん楽しんでご覧下さっています。 /galleryに展示されているプラスチックにはほとんどのものに価格がついており、販売もしています。 「価格」を辞書で引くと「ものの価値を金額であらわしたもの」とあります。 今回のプラスチックにつけられた価格、それはナガオカケンメイさんの思うそのプラスチックに対する「価値」です。 それは、元々量産された商品だったものが、1点1点が違った環境下で、捨てられる事無く、時を経て、いわば1点ものになったプラスチックに対する、大げさにいうと賞賛が反映されているのではないかな。と思います。 ガラスの代替えとして使われ始めたプラスチック。 扱いやすい素材で、耐久性もあり、色々な形に変幻自在。気軽に使える素材として身近にあるものです。 その、気軽さのせいか大切なものとしてあまり注目されず、ナガオカケンメイさんの言葉をお借りすると「長期使い捨て」として扱われる事の多いプラスチックの経年変化した様子を、改めて美意識を持って見つめてみようという今展覧会。 言葉で表すとちょっぴり難しそうな印象を持たれるかもしれませんが、まずは、ぜひこのプラスチックでいっぱいの/galleryのキッチュな世界を体験してみて下さい。 会期中のナガオカケンメイさんの在廊日については、staff instagramにてお知らせ致します。 (n)