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A&S 4月のアイテムご紹介 1

2020.04.5 shop blog

犀川沿いの桜が今満開を迎えております。
地元の人に親しまれている犀川。
今年はお花見宴会は控え、歩きながら桜を愛でております。
A&Sより4月のアイテムが届きました。

ヴィンテージ資料を元に、エスニック調の花柄をアレンジしてつくったTROPICAL FLOWER 柄。染料を用いて手捺染(ハンドプリント)されております。vintage ivoryはオーバープリント、bronzeは地染めしてからの抜染プリントで表現しています。超細番手単糸規格のローン織物(薄地の柔らかい手触りが特徴)で、小さな結び目や、糊のカスがあると糸切れを起こす為、手間をかけて一本糊つけしたものをゆっくりと織り上げている職人の技術がこもった特別な生地です。
とても滑らかで薄手のこのシリーズは、今の時期ですとカーディガンを羽織っていただいてももたつかずに着用できます。たっぷりとしていますので、中にカットソーを重ねて温度調節をしていただくこともできます。また、真夏にも着ていただけるほどとても爽やかな一枚です。


こちらは、ND=Natural Dyeing 天然染のシリーズです。carwchu white はカテキュー+エンジュで染められています。カテキューは、インド原料のマメ科の高木で、熱帯地方の各地で栽培されています。この幹材の煎汁を煮詰めてエキスにしたものがペグ阿仙薬と言って、ビルマやタイで生産されており日本には、鑑真和上が薬用や染色用として中国から持って来たと伝えられています。阿仙の成分はカテキン・タンニン酸・ガンブリンなどを含有しています。薬用・染色用などに用いらたと伝えられています。
そして、エンジュはマメ科エンジュ属の落葉高木で、染色には夏につける淡黄白色のつぼみを使用しており、中国原産で、古くから台湾、日本、韓国などで植栽されています。
catechu whiteで染められた Overfront raglan jacketは、とても清涼感がああり、ボタンの材質、付け方、端の仕立て方などなどひとつひとつのディテールにこだわりがちりばめられているとても雰囲気のある一枚です。ボトムに合わせるボリュームで、前を留めてすっきり着ていただいても、開けてきていただいてもバランスが取りやすいジャケットです。

こちらも天然の草木 logwood で染められています。ログウッドは、メキシコ 中米北部などの亜熱帯地方のマメ科ジャケツイバラ亜科の落葉低木で、属名のHaematoxylumはギリシャ語で「血の木」という意味を持ちます。ブラッドウッドとも呼ばれたこの樹液を染料として、アメリカの先住民族マヤ族が伝統的に使用してきました。すべての色を持っていると言われるこのログウッドは、酸性が強いと赤、アルカリ性だと青くなり、赤紫色から煤染剤により濃黒色まで発色します。
日本には明治以降に入り、檳榔子(ビンロウジ)に変わって黒染に用いられるようになったようです。近年では天然の髪染め剤としても使用されていますが、年々生産量も減り、手に入りづらくなっています。

極細番手のリネン単糸で織られたフラットなジャケットは、身体に程よく添う部分と、離れる部分と、きめの細かいリネン素材ならではの落ち感とハリ感は身体のラインを綺麗に見せてくれます。着丈が短めですので、パンツルック、スカートスタイル、どちらにもコーディネートしていただける一枚です。日差しの強い真夏にも一枚あるととても重宝してくれます。

天然染料は、生きて育ちます。底光りし、渋みと深み、奥行きのある複雑な色を、経年変化とともに楽しんでいただきたいです。
また、草木染めに使われる植物には薬効があると言われているものがあります。有名なのは藍染めの抗菌、虫除け作用があります。茜は滋養強壮や抗菌作用など、栗染めは皮膚病に効くとされてきました。人は自然と共存しながら、自然の恩恵を受けたり、季節の移ろいを目でみて楽しむように、肌で直接感じて、毎日の生活がより楽しくなるとよいです。

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