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平井知子さんのストールのご紹介2

2019.11.10 shop blog

秋冬のフェアも残すところあと3日間となりました。本格的にストールの出番!今日は、平井知子さんの HAND WOVEN STOREのご紹介2です。

 

○英国シェットランドシープの手紡ぎ手織りのストール

刈り取られたままの状態の英国のシェットランド羊毛を洗って汚れを取るところから全ての工程を経て1枚のストールへと生まれ変わったこれらは、染色などしていない羊そのままの色。触り心地は、しっとりとしており、脂分がすごくあります。この脂分のことを ラノリン といい、ハンドクリームや、化粧品に使われている成分です。天然の脂分ですのでとても肌に優しく、少々の雨であればはじいてくれるそうです。牧場の景色が映し出されるような届いた時の感動を、なるべく消してしまわないよう、脂や匂いや素材の癖を取り去るのは気持ち良くお使いいただける塩梅までと平井さんがお話ししてくださいました。

そして、実際に巻いた時の感触は、この大らかでたっぷりとした肉厚感。しっかりと温かさを包み込んでくれます。

 

さて、ここで英国シェットランドという羊毛の説明を少々。。。

英国羊毛とは、その名の通り英国で育った羊のことで、その中でも2種に分かれているそうです。その1つが山岳種。その代表的なものが「シェットランド」です。

そして特徴は、山岳地で石や岩が多く痩せた土地などの厳しい自然環境で育った羊。この環境で育つと、繊維の長さは長く、太い毛や、強い毛が生まれます。そして、ウール特有の クリンプ (毛の縮れ) が、英国羊毛は普通の羊に比べ緻密で多いことが特徴です。クリンプが多いほど、スポンジ性、弾力性、バルキー性のある糸に仕上がります。=空気をよく含むことができるので、保温効果が高くなり、温かく軽い糸になります。また、平井さんはこの英国シェットランドの羊毛の中でも、ゴツゴツした素材感を好んでおり、その中でもチクチクしない肌にやさしいものでストールを制作されています。

 

○ゴットランドラムウールのストール

こちらは、ゴットランドという羊の種類のラムウール(=生後6ヶ月までの仔羊)になります。このラムウールはニュージーランドの南島にあるハミッシュさんの牧場で丁寧に手紡ぎ用に育てられた貴重な羊毛です。仔羊の毛はとても柔らかく軽やかで、そして光沢があります。ヘリンボーン(魚の骨)に織られているこちらのストールは大判で、身体に纏うととても優しい気持ちになれるのです。

 

○メリノバルキーウールストール

メリノ羊毛の手紡ぎ手織りのストールです。羊毛の中でもメリノはよく耳にする羊の品種ですが、今日ではたくさんの品種が改良されております。メリノウールの特徴は、ウール繊維の表面上のスケール(弾力性)で湿気を吸着し、熱を発生させます。その上、クリンプと呼ばれる毛の縮れが多く、弾力性にも優れているので糸同士が絡みあい、熱を外に逃しにくくしてくれるので高い保温力があります。そして水を弾く特性があるので、水溶性の汚れがつきにくくなっています。また天然素材特有の免疫機能による抗菌、防臭効果があります。しっかりとしたメリノバルキーストールは、コート代わりに、コートの上から大きく身体に纏うと、とっても暖かい一枚です。そして、平井さんならではの色の組み合わせもコーディネートのアクセントになりそうですね。

 

英国シェットランド羊毛、ゴットランド羊毛、メリノ羊毛、羊と言えど品種や育った環境で随分と毛質や肌触りが異なります。平井さんは、それぞれの素材を生かして手紡ぎの方法を変えており、1枚1枚が平井さんならではのストールに仕上がっています。そして、そんな平井さんが作りだすものは、ファションに溶け込んでくれること。私たちの毎日の生活スタイルの中に自然と溶け込み、使う喜びと楽しみを与えてくれるストールです。

フェアは12日(火)までとなりますので、ぜひこの機会に店頭でお手にとってご覧ください。ご来店をお待ち致しております。<y>

 

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