辻和美 + factory zoomer “My Chinese Tea”
2025.10.26
蓋碗、茶海、茶針、茶則、茶杯、茶托──
中国茶との出会いから生まれた創作の広がりと、ガラスアーティストとしての挑戦を軽やかに楽しむ辻さんの姿勢が感じられる展示です。硝子でつくられた茶道具による新たな風景を、どうぞご覧ください。
日 時:2025年11月7日(金) — 11月16日(日)/ 11:00 – 19:00
会 場:HIN / Arts & Science, Aoyama
東京都港区南青山 6-1-6 パレス青山 103
ジャパニーズ・チャイニーズティー
“10年ほど前から、台湾や中国大陸などのギャラリーで展覧会をする機会が増えてきました。友人の台湾の茶人が、日本や日本の作家の作品が好きで、そこからのご縁で、私も中国茶道具を作ることになりました。はじめは見よう見まねでしたが、お茶を飲んだり、入れ方を習ったりするうちに、お茶もお茶道具にもどっぷりハマり、日本人が中国茶の道具を作るなんてナンセンスと思いながら、そのリミックスを楽しんでいます。特にガラスを専門にしている私には、さらにハードルの高い仕事ですが、今まであまり挑戦してきてない分野に、新しい引き出しができた気分で楽しんで作ってきています。
また、中国、台湾においても、日本発の茶道具から始まる新しい風景が、そこかしこで生まれています。特に、若い茶人の心を惹きつけていて、日本人の作家の道具による茶席など、興味深いことが起きています。作家側とすれば、フラリと舞い降りた「中国茶」という新しいテーマは、多くのチャンスと可能性をくれていると思います。中国茶が生まれて4500年以上、この長い歴史の中で日本人がその歴史に一滴を落とすなんて、もしかしたら、この日本の生活工芸が初めてだったんではないかと思うのです。そう思うと、少し嬉しい気分になるのでした”
- 辻和美
<本展示のアポイントメントに関して>
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11月7日は完全予約制となります。
ご予約方法など詳しくはARTS&SCIENCEのwebサイトよりご確認ください。
https://arts-science.com/events/kazumitsuji25/