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織部は自由

2021.05.21 gallery blog

4月29日からスタートした、キムホノさんの展覧会。
/gallery、/shop、/online shop にて、器であると同時に、作品そのものを鑑賞して楽しむことができる作品をご紹介させていただいております。

今回の展覧会のキーワードである「織部」
2年前の展覧会開催時に、キムさんと織部焼のご縁についてブログでもご紹介しています。→ こちら
20代のキムさんが、焼き物の道に進もうと決心したきっかけでもある織部。
織部というものには、独特のあの緑色だけではなく、姿形にも特徴があるのだということをご存知でしょうか。

2年前のブログでもご紹介していますが、織部焼とは、
【織部焼の造形、意匠上の特色は、形の概念を徹底的に打ち破った自在な「形姿」と、描き込まれる文様やその構成が固定の概念に全く拘束されないという破天荒な「意匠性」の2要素から成り立っている】
とあります。
「概念を徹底的に打ち破った」や「概念に全く拘束されない」など、織部焼とは、ある意味タブーがない、至極自由な焼き物なのだという印象を受けました。
自由な焼き物。まさに、今回の作品たちもそうだと思いませんか。
周りに大きな飾りがせり出した鉢。全体に穴が空いているボウルなど、これまで見た事のない形の作品たち。
器とオブジェの間を自由に行ったり来たりしながら、今回の作品たちが生まれていったのだと想像します。


以前、キムさんが「僕の作る作品は、織部釉を使っていなくても、全てが織部だと思っている」と、お話ししてくださった事があり、とても印象に残っていました。織部に自由を感じたキムさんが作られる焼き物は、全て織部の精神が宿っていて、それは、キムさんのおっしゃる通り、紛れもなくどの作品も織部焼であるのだ。と、今回の作品たちを手に取った時、以前のキムさんの言葉が体に染み込んだような感じがしました。


ちょっと個性的だけど、実際に使ってみるとどんなものでも受け入れてくれるキムさんの作品たち。
ぜひ、この機会にキムホノ作品と暮らす楽しさを味わってみませんか。


現在、factory zoomer /online shop では、キムホノ展のオンライン展覧会を開催中です。このような状況下でご来店が難しいお客様にもお楽しみいただけたら嬉しいです。
ブログやインスタグラム掲載の作品についても、気になる作品がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
info@factory-zoomer.com
(n)

57th exhibition
kim hono
2021.04.29.-05.30
12:00 → 18:00

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