/galleryで開催中の岩田圭介さんの展覧会では、日々の器から花入やオブジェなどの作品をご紹介しています。
その中から、今回ご紹介させていただくのは穴窯の作品や野焼きの作品。
穴窯は登り窯とも呼ばれ、自然の傾斜を利用して階段状に作られている薪窯です。
火を着けたら3泊4日、昼夜問わず、交代で薪をくべ続け、4日目の朝には窯の中の温度を一気に上げていきます。
窯内の温度を上げるために、このタイミングでは何人もで窯の両脇にある小さな小窓からも薪をくべるのだそう。酸素の通り道でもある小窓からは炎も上がります。
その後、窯内の温度が下がったら、いよいよ窯出しです。
この窯出しが、なんといっても穴窯の1番のワクワクする時間ではないでしょうか。
穴窯の時にアップされる岩田さんの実況のようなインスタグラムからも、このドキドキとワクワクが伝わってきます。
たくさんの灰を被った作品たち、窯に入れたおよそ3分の1は割れてしまったりダメになってしまうこともあるのだそうです。
作品を見送ってから再会するまで、穴窯の中でどんなドラマが待っているのか本当にわからないけれど、窯出しの時には、炎の当たり方で生まれる色の変化、灰釉のテクスチャーなど、唯一無二の作品との出会いが待っているからこそ、次はどんな作品に仕上がるのか、次は、またその次は。。と、岩田さんが面白がってくださるからこそ、私たちは力強い穴窯作品を見せていただけるのだと、ありがたく思いました。
現在、/online shopでも穴窯の作品をご紹介しています。
1つ1つ違っている穴窯の作品ですので、できるだけ詳細がわかるようにご紹介させて頂きました。
ご来店が叶わないお客様は、ぜひ、オンラインショップをご覧ください。
岩田圭介展は、11月21日までです。
お近くの方はぜひ店頭で、穴窯の力強い作品をご覧いただけたらと思います。
ご来店お待ち申し上げております。
(n)
62nd exhibition
iwata keisuke
2021.10.22 fri. – 11.21 sun.
12:00 – 18:00