factory zoomer “relife” 展 開催のお知らせ
2023.04.22 / shop・temporary
21世紀美術館横の factory zoomer /shop・temporary(/gallery)にて、5月19日(金) 20日(土) 21日(日)の日程で、factory zoomer の“relife”展を開催致します。工房内のガラスを熔かし直して生まれた、美しいブルーの作品群をぜひご覧ください。
※作品をゆっくりご覧いただくため、5月19日(金) 20日(土)の両日は、事前ご予約制とさせていただきます。詳しいご予約方法は、webサイトのnewsより応募方法についてのブログをご確認ください。
factory zoomer - relife –
2023.05.19 fri.- 21 sun.
12:00→18:00
Relife
「“生まれ変わる”って、英語では普通 “reborn”って言うんだよ。“relief“は使わないな」とギャラリストのスティーブが言う。でも私は「命、一生、生活」と三つの意味を持つ「life」という言葉に、今とても意味を感じている。2020年からのコロナウイルスの流行で、多くのことが否応無しに、そして、今までにないスピードで変化を遂げた今、私たち人間にとっては、全てが「relife」だ。
工房で、10年以上前から継続して行っているガラスの溶かし直しプロジェクト「reclaimed blue project」が、ガラス作家にとっての「relife」かもしれない。今までの作品の一部や破片などを溶かし直し、全く違うモノを生み出していくこと。自由で、少し特別なモノを作ろうと思った。リサイクルを声高々にうたうことではない。これからは、それが、当たり前の時代が私たち、作家にもやってくる。自分の作ってきた作品でさえ、自分の次を見たくて、原料に戻す日が来るかもしれない。
辻和美
辻和美 経歴
金沢美術工芸大学商業デザイン科卒業後、カリフォルニア美術大学(CCAC)卒業。ガラスを学ぶ。その後日本に戻り金沢卯辰山工芸工房にて専門員を務め、1999年に独立。金沢市内にガラス工房「factory zoomer」を設立。作家の日常の身近なテーマをガラス素材にて表現。器やアートの境界をとくに意識しない物作りをする。
1999年 発電所美術館にて「三人のGLASS展」出品。
2005年 金沢市犀川ほとりに「factory zoomer/shop 」をオープン。
2006年 群馬県立館林美術館にて「光のかけら」展に出品。
2008年 「Daily Lifeー辻和美作品集」上梓。
2009年 金沢市文化活動賞受賞。
2010年 金沢21世紀美術館「KOGEIいろいろ」出品。
2010年~2016年 金沢市主宰の生活工芸プロジェクトディレクターを務める。金沢にて「生活工芸展」「作る力」「繋ぐ力」展、実ショップ「モノトヒト」をディレクション。
2016年 金沢市広坂に「factory zoomer/gallery」をオープン。
2020年 名古屋ミッドランドスクエアにて「Daily Life-reclaimed blue-再生ガラスによるクリスマスツリー」制作、設営。同作品で日本空間デザイン賞、サステナブル賞受賞。
●現在作家を含め5人で制作に携わる。日本全国をはじめ韓国、アメリカなどで個展多数。