中国茶稽古
月乃音 中国茶稽古
2022.11.26
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すっかり秋も深まり、冬の訪れを感じます。
10月には、犀川の/shopにて月乃音 中国茶稽古が行われました。
今回のテーマは、前回に引き続き、台湾の茶学。高雄市六亀の野生茶の学びを深めました。
高雄市の六亀は、台湾での在来種「原生茶」の茶樹が最も多いエリアで、数百年にもわたる老茶樹が山間部に育ち、肥料や農薬は全く使わない完全オーガニックティが生きています。
野生茶は、地元の原住民などの限られた人たちの手により、焙煎や発酵、管理温度や揉捻など細やかに調整され、丁寧に製茶されています。その味は、自然が織りなすエネルギーが満ち満ちており、香りは濃香で、花の蜜を感じることができ、風味や後味はコクを帯び、いつまでも余韻を楽しむことができます。これが、原生茶のパワーなのか、とお稽古にご参加された方皆さまが、うんうんと頷き、余韻に浸りながら、台湾の高雄市六亀に思いをめぐらせたお稽古でした。
◯次回の中国茶稽古は今年最後の、12月17日(土)・18(日)になります。
現在のご予約状況は満席となっており、キャンセル待ちとなりますが、ご興味のある方はお問い合わせください。
/shop 076-244-2892 info@factory-zoomer.com<y>
月乃音 中国茶稽古
2022.09.5
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先日は、/shop2階で、8月の中国茶稽古が行われました。現在、広坂の/galleryで行われている「lee gee jo」展のイ・キジョさんの作品を使ってのお稽古でした。暑さが残る8月下旬に、ほんのり青みがかった白磁の世界は、凛とした佇まいで、涼を感じるひとときとなりました。
韓国の安城にアトリエを構えるイ・キジョさん。
ポジャギを背景に、大きなスッカラには小さな愛らしい菊の花。この小さな菊の花は原種で、濃い黄色をしており、香りも濃厚です。韓国では、秋の訪れを告げる幸運の花として喜ばれています。菊の僅かな苦味が消化を促し、頭痛や、眼精疲労にも効果があるとされています。ウェルカムティーとして、まず一煎。身体の中からすーっと涼やかになったところで、お稽古が始まります。
お稽古では茶のテーマに合わせて、先生がお道具を用意してくださり、毎度初めての道具に出逢います。お茶のもつエネルギーを感じ、お道具が持つ佇まい、素材、形、熱の伝わり方、重み、厚み、見た瞬間想像します。そして、実際に手に取って、熱いな、重いな、繊細だな、と感じながら、水の行き先、流れ、それぞれの間合いを感じながらお稽古を楽しみます。
イ・キジョさんの作品は、凛とした佇まいを持っていますが、しっかりとした重みがあり、その重みは安心感があり、深さと包容力を感じました。実際お使いいただくと、こんな風にも、あんな風にも使いたいと、想像がかきたてられます。
/galleryでの「lee gee jo」展は、9月11日(日)までとなりますが、/online shopでもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
/online shop → https://factory-zoomer.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2539819&sort=n
◯尚、次回の中国茶稽古は、10月22日(土)・23(日)になります。
現在のご予約状況は満席となっており、キャンセル待ちとなりますが、ご興味のある方はお問い合わせください。
/shop 076-244-2892 info@factory-zoomer.com<y>
月乃音 8月の中国茶稽古
2022.08.22
event
いよいよ今週末に近づいてまいりました、月乃音 中国茶稽古。
今回は、現在、広坂の/gallery で開催中の「lee gee jo」展のイ・キジョさんの作品を使ってのお稽古になる予定です。その様子は、後日ご紹介させていただきますので、お楽しみに。今週末のお稽古のお席に1席キャンセルがでましたのでご案内させていただきます。
8月27日(土)13時の部(満席)、16時の部(1席空きあり)
8月28日(日)11時の部(満席)、14時の部(満席)
参加費:6,000円(税込)
今年のお稽古は、10月(満席・キャンセル待ち)、12月とあと2回
予定しておりますので、ご興味ございましたらぜひお問い合わせください。
お問い合わせ:/shop 076-244-2892 info@factory-zoomer.com
2022年中国茶稽古開講
2022.04.12
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2017年に神戸より茶人の渡邊乃月さんをお迎えして始まった月乃音中国茶稽古も丸5年が経ち、6年目を迎えました。新型コロナウィルスと共存する生活も早2年が過ぎ、個々が気持ち良く過ごせるひとつの方法として、ファクトリーズーマでは、中国茶のお稽古の時間を提案させていただいております。今年も渡邊乃月先生のご指導の元、3月からお稽古がスタートいたしました。お稽古では、非日常の時空間ですが、その時に感じた何かを、日常に持ち帰り、それぞれが毎日の生活に役立てているように思います。
今回のお稽古は、中国大陸の安徽省(あんきしょう)茶学でした。
安徽省では、緑茶、黄茶、プーアル茶、紅茶など幾つかのお茶の種類を製茶しておりますが、その中から、茶文化の歴史上もっとも早く製茶されたと記録されている緑茶の学びを深め、そして、世界三大銘茶と言われている祁門紅茶との飲み比べをしました。緑茶は、現在もなお中国でもっとも生産量と消費量の多いお茶です。古代人が野生の茶樹から茶を摘み取り、酸化酵素を止めて仕上げてゆく。長い歴史の中で、その加工方法や技術が蓄えられて、完成しました。
明代初期 ある僧侶が安徽省黄山市休寧県の松蘿山でひとつの緑茶を完成させました。熱した大窯の中で「炒る」という殺青方法です。これまでの「蒸青緑茶」よりも香が高く、手順も簡素で、急速にこの画期的な製法の緑茶が広がり、のちに山の名前から製法を「松蘿法」と呼び、「松蘿茶」が誕生しました。
緑茶には、4つの加工法、緑茶四大加工法があります。長い歴史の中で、①が最も古い加工方法、②、③、④と変化をしてきました。
①蒸青法(蒸気で蒸し上げる)②炒青法(釜の中で軽く炒りつける)③こう青法(じわりとあぶり竹の中でいぶす)④晒青法(日光・太陽光で発酵をとめている)
今回は、②炒青法で加工された休寧松蘿茶(きゅうねいしょうらちゃ)をいただきました。
一煎目は、明るくて透き通った黄緑色。淡い水色ですが、緑茶の爽やかな青みとほのかな渋みが広がります。緑茶は、茶葉のゆらゆらと沈む様が見えるガラスの急須や茶器でいただくのが醍醐味です。二煎目、三煎目と飲みすすめていくと、渋みの中に、だんだんまったりとしたうまみ甘み、釜炒りの香ばしさが口の中に広がり、後味の余韻が残ります。中国茶は蒸らし時間を20~30秒ほどで切り上げることで、何煎も何煎も飲み進めることができ、味や香の変化を聞きながら楽しみます。
そして、休寧松蘿茶をいただいた後は、中国安徽省祁門県で作られる紅茶「祁門紅茶(キームン)」を大きなミモザのリースを茶盤に見立てた茶席で楽しみました。花の蜜の香り、果物の甘みのする祁門紅茶の螺珠茶は、ミモザにとてもよく合い、鮮やかな黄色は春の訪れを伝えてくれているようでした。
今回のお稽古では、広坂の/galleryで現在開催中の「中本純也展」に先駆けて、中本純也さんの作品を使ったお稽古を開催致しました。実際に使ってみることで、直に唇に触れる感触、手に取った時のずっしりとした感覚、厚み。薄さから指に伝わる温度、それぞれの器にしっくりとくる瞬間があります。自然豊かな場所で制作されているのがわかる大らかな佇まいと、実際に使うことで伝わってくる自然の繊細さが中本さんの器の魅力です。ぜひみなさんにもその感覚を味わっていただきたいと思っています。
会期中、みなさんに中本さんの器を実際に使っていただくカフェメニューをご用意しております。犀川沿いの/shopにて、月乃音 寿眉白茶+天一製菓 桃包子(黒胡麻餡)をお召し上がりいただける白一式メニューです。
◯寿眉白茶:中国福建省福鼎県2015年もの。白茶特有の爽やかな草香に加えて蔵7年の経過により紅茶のような優しい甘味が広がる茶。
◯桃包子 :黒胡麻の餡饅。古来より長寿や幸福、平安を願う象徴のかたち
◯次回の中国茶稽古は、6月25日(土)・26(日)になります。25(土)16時の回は1席余裕がございますので、ご参加してみられませんか。新しい中国茶の世界が待っておりますよ。お問い合わせ:/shop 076-244-2892 info@factory-zoomer.com<y>
2022年 月乃音 中国茶稽古のお知らせ
2021.12.18
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2017年4月に月乃音 中国茶稽古が開講されて早いもので5年が経ち、6年目を迎えます。今年は、3月の井山三希子展での茶会からスタートして、5回のお稽古を開催することができました。今年のテーマのひとつとして、中国大陸の「福建省」のお茶を、歴史的背景、産地から産地への流れや、特徴を絡めて学びを深めました。
思い起こせば、お稽古が始まった当初は、中国茶稽古 というもの全てが、新しく出会うことばかりで、何もかもが新鮮でした。新しい出会いが、少しづつ知識となり、体験が経験となり、段々と回を重ねるごとに、今、すこーし点が点線くらいになってきたのでしょうか。
スタートした当初からご参加いただいている生徒さまも、12月のお稽古からご参加された生徒さまも、同じ空間で学ぶことで、また新たな気づきもあり、今年一年を振り返っています。来年もお稽古、開催致します!
それでは、2022年のお稽古日程のご案内です。
先日は、今年最後のお稽古がありましたので、その様子を少しご紹介させていただきます。
12月のお稽古のテーマは、福建省の茶産地 安渓(アンシー)の鉄観音の学びを深めました。「中国名茶之故郷」として、福建省の二大生産地は、安渓の鉄観音が南路を誇る茶産地として挙げられ、そして、北路の茶産地が武夷山の岩茶と言われています。また、安渓鉄観音は、武夷岩茶を起源としており、「炭焙」を施すことが古来の製茶の特徴であった「濃香型」が確立して、その後「清茶」さらに「密茶」そして、「陳香」へと時代と共に変容を遂げてきました。
今回のお稽古では、その古来の製茶、焙煎した香ばしい香の「濃香(ノンシャン)」と、緑茶に近い、爽やかな香の「清茶(チンシャン)」の飲み比べをしました。
また、今回のお稽古では、先月まで/galleryで開催しておりました岩田圭介さんの器を使って、お稽古を致しました。中国茶のお道具、茶器は、同じ用途でもいくつかの種類があります。それぞれの茶葉の特徴により、使う(選ぶ)茶器も変わります。お稽古を通して、その茶葉の特徴から、茶器を選ぶ、茶を最大限に美味しくいただくことも学びのひとつです。そして、先生がしつらえてくださる空間がお稽古の楽しみ、醍醐味でもあります。
今回のお稽古は、岩田さんのコロコロとした花入や、ころんとした丸みのある急須、それぞれの茶器のフォルムと、集まった時にみえてくる形、そして、茶器(モノ)と茶器(モノ)の 間(ま) が絶妙で、とても心地よく、コンポジション(構成)という言葉が浮かんできました。また、生徒さんが座っている場所によって、見え方、コンポジションも変わり、それがまたとても楽しく、深く、新たな感覚を味わえたひとときでした。
お稽古は、ご参加された方が、それぞれのタイミングで、心に響く何かに出逢い、ひとつ学びが深まります。もちろん忘れていくこともありますが、身体や心で実際に感じた感覚は、覚えているものです。その感覚を繋ぎ合わせて、点だった知識が点線に、そして、1本の線に、そして枝分かれしていくことが、これからの楽しみです。
ぜひファクトリーズーマの中国茶稽古にご参加されませんか。心よりお待ちしております<y>
月乃音 中国茶稽古
2021.09.12
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8月は季節毎に開催される、月乃音中国茶稽古が行われました。
8月のお稽古のテーマは中国・福建省北部の福鼎(ふくてい)「白茶」。
中国茶は発酵の度合いなどによって6種類(緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶)に分類されますが、その中で白茶は、10%発酵度の微発酵茶です。
製茶加工がシンプルでもっとも歴史が古く長いお茶とも考えられています。
白茶の製茶加工は、「不炒不揉」酵素の働きを自然に委ねて仕上げていきます。萎凋(いちょう)と乾燥の2工程のシンプルな製法です。最後まで形成もしないので、茶葉の姿がそのままで、それゆえに味もゆっくりと湯に溶け出します。
白茶に多く含まれるポリフェノールは天然の抗酸化剤といわれ、免疫力を高め、心血管を保護します。また白茶の中には人体が必要とする活性酵素があり、脂肪の分解や代謝を促進します。そして、多様のアミノ酸により解毒効果も高いといわれております。もともと白茶は解熱作用を持つお茶として民間療法で飲まれてきた歴史があり、暑い8月のお稽古に、涼やかな夏の味「白茶」の学びを深めました。
次回のお稽古は、10月を予定しております。
10月16日(土)13時の部、16時の部
10月17日(日)11時の部、14時の部
参加費:6,000円(税込)
○お問い合わせはfactoryzooomer/shop tel 076-244-2892
または、info@factory-zoomer.com までご連絡ください。
※ショップ定休日:火・水
今日は月乃音より茶梅と茶葉の詰め合わせが届きましたのでお知らせ致します。
「百年好茶・茶梅小箱」
台灣の梅の産地嘉義縣梅山より茶梅が届きました
茶梅とは茶葉の香と蜜が絡んだ甘い甘い梅
台灣の喫茶シーンでは人気の定番果実です
茶梅に合う茶葉と組みあわせた秋の茶箱セット
身体の力みが緩む明るく軽い新鮮な緑茶と
上品な生姜花の香りを吸った可憐な紅茶を
梅と合わせてお召し上がり頂きたい
疲労回復
万事良好
内容/
茶梅と茶葉の詰め合わせ
茶梅2種
茶葉2種+花
詳細/
茶梅~台灣嘉義縣梅山郷産
烏龍茶梅 100g 8~10粒
緑茶 100g 8~10粒
茶葉2種+花
舒城小蘭花緑茶 20g
生姜花香祁門紅茶20g
橙花と陳皮 5g
ひとつひとつ吟味された茶梅小箱。リボンをほどき、小箱の中に詰められた茶梅や茶葉を、ひとつひとつ取り出す時間は、まるで魔法にかかった様な時間です。ショップ店頭で販売しております<y>
8月の中国茶稽古のお知らせ
2021.07.17
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先日は、/shop2階で6月の月乃音中国茶稽古が行われました。
今回のお稽古のテーマは5月のお稽古に引き続き中国・福建省北部の武夷山。
武夷山は、烏龍茶の名産地ですが、6月のお稽古では、武夷山を流れる九曲渓の先には「星村鎮桐木関」という世界の紅茶発祥の村があり、その星村で伝統的な製法で作られている桐木伝統正山小種(ラプサンスーチョン)と、今を感じる果実香紅茶の2種をいただきました。
先ほども記載いたしましたが、星村鎮桐木関という関所が紅茶の発祥の地と言われ、500年以上も前にラプサンスーチョンが生まれました。そして今もなお、紅茶の製法を受け継ぎラプサンスーチョンの歴史を静かに守っています。その甲斐あって、今再び国内外で注目を集めるようになったこの20年だそうです。
松を燃やしその燻された煙で茶葉に香りをつける、伝統を守って作られた桐木伝統正山小種と、汚染のない自然保護区の竹林の中に茶樹が点在し、その竹葉の露が茶樹を潤して作られた、新工芸桐木紅茶の飲み比べは、500年以上もの伝統の重みと、いま、求められている有機的で淡やかさを体験することができ、とても不思議な感覚が五感を通して身体の中を巡っていきました。
中国茶を通して、自分の知らない世界を、また今まで味わったことのない感覚を体験することができます。次のお稽古は8月にございます。ちょっと気になられた方、その直感を体験されてみませんか。ご参加をお待ちしております。
8月7日(土)13時の部(満席) 、16時の部(残2席)
8月8日(日)11時の部(残1席)、14時の部(残1席)
参加費:6,000円
○ご予約、お問い合わせはfactoryzooomer/shop tel 076-244-2892
または、info@factory-zoomer.com までご連絡ください。
※ショップ定休日:火・水
6月の月乃音中国茶稽古のお知らせ
2021.06.18
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来週末は犀川沿いの/shopにて、6月の月乃音中国茶稽古になります。
お稽古の内容をご案内致します。
福建省の武夷山は烏龍茶の名産地
山を流れる九曲渓の先には「星村桐木関」
という世界の紅茶発祥の村に辿り着く
西洋人を虜にしたウッディーな松の煙香がアダルトな紅茶
本格的な伝統製法で作られた正山小種の製法に、迫ります
みなさまのご参加をお待ちしております
月乃音
1席空きがございますので、お知らせいたします。ご参加は初めての方も大歓迎です。ご予約をお待ちしております。
※生徒さま同士のスペースを十分に保ち、換気をしながらお稽古をさせていただきます。マスクの着用、手指消毒にご協力ください。みなさまご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
6月26日(土)13時の部(残1席) 、16時の部(満席)
6月27日(日)11時の部(満席)、14時の部(満席)
参加費:6,000円
○ご予約、お問い合わせはfactoryzooomer/shop tel 076-244-2892
または、info@factory-zoomer.com までご連絡ください。
※ショップ定休日:火・水
キム・ホノさんの器で中国茶
2021.05.23
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広坂の/gallery、犀川沿いの/shopで開催中のkim honoさんの展覧会も、残すところあと1週間となりました。先週末は、/shopの2階で、ズーマでは定期的に行われている月乃音中国茶稽古が、今回はキム・ホノさんの器を使って、開催されました。今日はその様子と、今展で扱いのあるshopの作品を少しご紹介したいと思います。
今回のお稽古は「岩茶」。岩茶の産地は武夷山と言う、中国・福建省北部に、沢山の峰や岩がにょきにょき連なる山々があり、その岩間をぬうように美しい九曲渓が流れているところです。1999年に世界自然文化遺産に認定されました。そして武夷山の岩山とは、その昔に海底から隆起して出来た岩山で、奇峰奇岩に深く根を張り、太古の岩のミネラル(微量元素)と水、霧、風、太陽の光と様々な動植物と共生し成育する茶樹の葉でつくるウーロン茶、それが岩茶です。
一口に武夷岩茶と言っても、武夷山で採られている「正岩茶」と、武夷山を流れる九曲渓の下流の武夷山の裾野で採られている「半岩茶」、武夷岩茶の血筋を引いている「洲岩茶」といった3つの区分に分かれています。 半岩茶や、洲岩茶は、正岩茶より味や質が格段に落ちるものですが、武夷岩茶として販売されているのが実状です。なぜなら、正岩茶は、年に一度、一週間のみ作られるとても貴重な茶葉なので、とても少量で、世の中にたくさん出回らないからです。今回はその貴重な正岩茶の中から、老叢水仙と、白鶏冠の2種のお茶をいただきました。
キムさんの器と正岩茶の生命力や、力強さは、相乗効果で、キムさんのごつんとした作品と岩茶の高いエネルギーの余韻を長引かせてくれました。
今まで、器とは、盛る物、食べ物を引き立てる役割をするモノ、中に何かが入って成立する余白のあるものだと思っていましたが、その概念は覆えされました。どちらかが引き立て合うという感覚ではなく、プラスとプラスの相乗効果で、岩茶と、キム・ホノのエネルギーをいただく、という感覚です。今までは、その器でいただく、ことはあっても、「その器をいただく」=エネルギーを体の中に入れる感覚は初めて味わうもので、今もあの時の余韻が体を駆け巡っているようです。
使いやすい器は、毎日の生活の中に、なくてはならない存在で、いつも手にとってしまう使いやすい器というのは必需品です。
だた、キムさんの器は、使いやすい器、という概念からは少し離れてしまうかもしれませんが、生活において、なくてはならない存在で、モノのもつエネルギーを存分に楽しんでいただける作品です。
今回、キムさんのごつんとした作品にどんな中国茶をいただけるのか、どんな世界になるのかとても楽しみでした。茶人である渡邊乃月先生のしつらえ、キムホノの器で中国茶を味わう、正岩茶の高いエネルギーを知っているからこそ、のしつらえと、存分に双方を堪能できたことが大きな喜びです。
6月も中国茶稽古の開催を予定しており、武夷山で採れた紅茶の学びを深めます。ぜひ中国茶のお稽古にご参加されませんか。
現在、factory zoomer /online shop では、キムホノ展のオンライン展覧会を開催中です。このような状況下でご来店が難しいお客様にもお楽しみいただけたら嬉しいです。ブログやインスタグラム掲載の作品についても、気になる作品がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください<y>
info@factory-zoomer.com
57th exhibition
kim hono
2021.04.29.-05.30
12:00 → 18:00
5月の中国茶稽古のお知らせ
2021.05.11
中国茶稽古
いよいよ今週末は2021年中国茶稽古の始まりです。
2017年4月に月乃音 中国茶稽古が開講されて早いもので5年目を迎えます。
初回からご参加いただいている方、途中からのご参加の方、始まりも、進度(深度)もそれぞれですが、中国茶と出会って、お稽古の回を重ねて中国茶の魅力に惹かれ、様々なアプローチからのお稽古内容にみなさんがいろんな気づきと学びをされていらっしゃるのが伝わってきます。今年は私もお稽古に参加してみなさんと一緒に学びを深めたいと思っております。それでは、今季のお稽古内容のご案内をさせていただきます。
月乃音茶稽古2021
茶産地ではいま正に茶摘みに追い込みの季節
新茶到来が茶市場を賑わしています
2021今季の中國茶稽古は「福建省茶旅」
福建省は白茶や茉莉花茶そして烏龍茶など多種多様な茶の名産地
前半の5月6月は武夷山に特化し山を西へ東へ茶旅のように学びます
野生の花茶や武夷岩茶の世界
骨まで潤す武夷山のエネルギー
みなさまのご参加をお待ちしております
月乃音
渡邊乃月
1席キャンセルが出ましたのでお知らせいたします。ご参加は初めての方も大歓迎です。ご予約をお待ちしております。
※生徒さま同士のスペースを十分に保ち、換気をしながらお稽古をさせていただきます。マスクの着用、手指消毒にご協力ください。みなさまご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
5月15日(土)13時の部(満席) 、16時の部(満席)
5月16日(日)11時の部(残1席)、14時の部(満席)
参加費:6,000円
○ご予約、お問い合わせはfactoryzooomer/shop tel 076-244-2892または、
info@factory-zoomer.com までご連絡ください。
※ショップ営業日:金・土・日・月(11:00~18:00 )