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生活工芸の作家たち 3

2020.01.20

会期:2020年1月31日(金)-2月9日(日)
   *1月31日は青花会員と御同伴者1名のみ
時間:13-19時
会場:工芸青花
   東京都新宿区横寺町31-13 一水寮101(神楽坂)
出品:安藤雅信(陶)
   辻和美(ガラス)
   三谷龍二(木工)

かつて『芸術新潮』の編集部にいたとき、日本民藝館の特集をつくったことがあります(2005年。08年に書籍化)。古道具坂田の坂田和實さんが民藝館の蔵品から22点をえらび、その選択について尾久彰三さん(民藝館学芸員。当時)、山口信博さん(デザイナー)に坂田さんをまじえて鼎談をおこないました。以下、引用です。

山口 柳宗悦と坂田さんの好みの違いって、たとえばどんなところですか?
尾久 はっきり違うのは文様にたいする考えかたでしょうね。柳さんは文様が大好きでした。具象、抽象を問わず、潑溂たる文様こそ工芸の美を代表するものと考えていました。(略)坂田さんは逆でしょう。おそらく文様なんてないほうがいいと思っているはずです。それをうけて坂田さんは〈文様については尾久さんのいうとおりですね。絵画は別として、器類は文様のないものを探そうとしました〉と語っています。

3回目の「生活工芸の作家たち」展です。これまで「ふつう」「ふぞろい」と、生活工芸派の器をあらわす(と私が考える)テーマでつづけてきましたが、今回は「もよう」。柳にいわれるまでもなく、東西とわず工芸に文様はつきものです。日本の食器の歴史をみても、神具や寺什をべつとすれば、多くは文様を志向しています。しかし生活工芸派は無文、無地を志向した。あえて、だったはずです。2000年代、彼らの影響でクラフトフェアなどにならぶ器が無地ものばかりになった光景は、当時は思いませんでしたが、じつは異様な光景だったのかもしれません。なぜ無文だったのか。あらためて考えたいと思いました。

 

工芸青花

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