factoryzoomer

glass ⇄ plastic 辻和美 + factory zoomer

2020.06.25

日 時:7 月 4 日(土)〜12 日(日) 12:00 – 18:00 火曜定休

会 場:Kit

    京都市上京区信富町299

    075 744 6936

入 場:完全予約制 ※詳細は Kit websiteをご確認ください。

もともとガラスを模したであろうプラスチックを再びガラスに戻す、という行ったり来たり企画も三度目。今回はプラスチックが登場しはじめた創成期の色、柔らかく、未発達で、もろい、樹脂(*)の色をたくさん作っていただいた。それはちょっと黄ばんでいたり、乳白だったり、ところどころムラがあったりして、不純物を多く含んだ古いガラスにも似ている。辻さんのガラスにも樹脂色があり、硬さの中に樹脂のような柔らかさを見つけた。二つの素材の中に不思議な共通性を感じたときめき。今でもヘン子ちゃんカラーと呼んで楽しんでいる。

あるとき二人で、こんな色がプラっぽくて可愛い、樹脂っぽいね、なんて言い合いながら、ガラスのテストピースをプラスチックのように扱い並べて見た。ガラスも炉の中で化学変化するので、思った通りの色に出ないことも多いと唸る辻さん。果たして…?と 委ねることしか出来ない私だが、後日ペットボトルの写真が送られてきた。笑えるぐらいプラスチックに見えるけど、もちろんガラス。これだ!これぞヘン子中のヘン子ちゃん。今まで何本買って捨てたか分からないペットボトルという存在。

50~60 年代頃になるとプラスチックの精度は上がり、鮮やかな着色が可能になり、高度経済成長期の生活をポップに彩った。そんなイケイケな時代を思い出すような、料理が映えなさそうなバッドテイストギリギリな色だってこの企画にはぴったりだ。だってこれはひとつの素材であり形だから。たとえ道具であっても使い方を考えさせない、もの優先の存在に圧倒されたいんですよ私は!!!何気ないやり取りや、日常の中からエッセンスを絞り出すようにして作られた作品だからこそか、辻さんのガラスは「ものを持っている」と いう実存感がある。さて、われわれの未来やいかに。先行き不透明な時代ではありますが、相変わらず人が作るものは楽しい。とりあえず、いまを生きましょう。

*古くは人間が樹液や動物の骨などの自然物を溶かして固めて形を生成していた事がプラスチックのはじまり。そこに合成化学物質を加えて現在のプラスチックへと転じた。

 

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