factoryzoomer

47th exhibition drawer brocante

2020.03.15 /life - gallery exhibition

2020.03.27fri.-04.26sun.
11:00→18:00

music:
carlos aguirre grupo/crema

Photo by suzuki shizuka


美しさは自分で決める


古道具坂田の坂田和實さんにインタビューした時に、「そりゃー昔の方が楽だったよ。骨董なら骨董という枠が決められていて、その中で商売していれば良かった。これは古いもので数も少なくて、あまり出ないですね。と説明すれば、すぐ、納得して買ってくれた。今は違う、(2012年現在)いろいろなモノの境界が無くなり、ファッションも茶道具も現代美術もプロダクトデザインも同じ土俵にのってきた。周りじゅう手強い競争相手だらけだよ」と目を細めながら、少し嬉しそうに話してくれたことをよく覚えている。2000年少し前に、その境界が外れ始め20年という月日がたっていった。坂田さんに少なからず影響を受けた道具屋が日本中に増えていった。このモノ余りの時代に多くのモノの中からセレクトしていく仕事も表現と呼ばれて然りだ。自分が美しいと思うモノが明確でなければ、その仕事は続かない、それはモノこそは生み出しはしないが、私のような作家と、脳みその中はとても近いところにある気がしている。日本じゅうに沢山増えた道具屋さんの中で、私はdrawer brocanteの根間さんが、ヨーロッパ各地から探してくる絵皿が美しいと思っている。そうか、こういうことだ。買い手の方も自分の好きなモノがはっきりしていないとダメな時代なんだな!こりゃ厳しいわ! 辻和美

根間太作 経歴

古物商・グラフィックデザイナー
1973年東京都国立市生まれ。武蔵野美術大学卒業。グラフィックのデザインをするかたわら、1年のうち3ヶ月ほどヨーロッパに滞在し、当時の生活や、地域・文化などが色濃く映し出された、暮らしの古道具を集めている。日本各地のギャラリーや雑貨店での展示のほか、料理家やフラワーアーティスト、作家などと共にイベントを通して、暮らしの中に寄り添う、美しい古道具を広く紹介している。

http://www.drawerbrocante.com

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