factoryzoomer

/gallery

生活のハレに注目したギャラリーです。毎月、国内外のヒトやモノを紹介する展覧会を開催しています。また、奥のスペースでは、スタンダードシリーズのサンプルをご覧いただけます。

飾れる器

2021.05.12 /gallery

道ゆく人の服装も軽やかになってきて季節の移ろいを感じます。

現在広坂の/galleryではキムホノさんの展覧会が始まって2週間が過ぎました。

ギャラリーにズラっと並んでいる作品たちは、これでもか!というほど穴が空いていて、その圧倒的な存在感に目を奪われてしまいます。

この穴をキムさんが、ひとつずつ開けていったことを想像すると途方もない仕事量です。

様々な形と大きさの穴は、キムさんご自身が銅板を曲げて穴を開ける道具を作られたそうで、三角形や台形や長方形などなど、それぞれの型を作ったのだとか。型で土を抜くときも、両側から型を押しているそうで、その後に穴の縁をなめして整えていらっしゃいます。

大変な工程を繰り返しながら出来上がった作品ですが、しかし見る側からすると、とても軽やかで、お客様にこの作業を説明すると驚かれる方が多いです。

壁に掛けられている作品は、今回の展示に向けて制作された中でも最初の方に出てきたものだそうで、器として使うこと、オブジェとしてのイメージ、どちらも意識して作ってらっしゃいます。

器として、、、?と最初に思っていた私ですが、穴が空いているので天ぷらを置いたり蕎麦を置いたらどう?というお話を聞き、なんて自由なんだろう!自分だったら何を乗せよう?と考えるのが楽しくなりました。

絶妙な色むらがある作品は、紙に顔料を乗せて転写する技法を使っており直接色をつけるのとは違う自然な感じを出すために工夫をされてらっしゃいます。


たくさん並んでいるこちらの作品は足になっている部分が番線を通せるようになっていてご自宅のお好きなところに壁掛けとして飾っていただけます。

木版画のような絵柄の部分は、土が生乾きの時に陶器用の顔料を白、水色、黒の順番に重ねてから彫ることで描いていらっしゃっています。

また織部釉の緑の部分はを筆を使ってのせることで濃淡を出していて、ツヤっとした表情と、土のざらっとした質感のコントラストがとても素敵です。



一見オブジェのイメージが強い作品ですが器として使うこともでき、どうやって使おう?どこに飾ろう?という想像が膨らみ、ギャラリーにいらっしゃったお客様とお話が盛り上がることも。

様々な使い方や飾り方の可能性が広がる作品を前にひとりでじっくり考えるのも楽しいですし、誰かとお話をしながらワクワクを共有するのもまた良いものです。

オブジェとして飾ったり、器として使ったり、いったりきたりを繰り返していくうちにより一層作品の面白さや魅力を発見できる、味わい深い作品ばかりです。これは、キムさんがご自身の作品作りの中で湧き出てくるイメージを、自由な発想で、とことんまで表現方法を追求していらっしゃるからこそだと思います。

ぜひ、この機会に表情豊かな作品たちをご覧ください。
気になる作品がございましたら、お気軽に  info@factory-zoomer.com までお問い合わせください。

(m)

58th exhibition dōi

2021.05.9 gallery exhibition

2021.6.5 sun.- 07.4 sun.
12:00→18:00

music:
toyohiko satoh / viennese lute music
toyohiko satoh, toru sakurada, miki satoh / music from the netherlands
catherina emiw / 中世巡礼物語


photo by suzuki shizuka



ミューズの制服


「制服欲しいな」それが、私がこのギャラリーをオープンさせる時に、すぐに思ったことである。これからいろいろな方の作品をここで紹介させていただく時に、私たちスタッフ側が、“色”であってはいけない。作品から一歩引いて、引き立て役に回る“モノトーン”でありたいと考えた。かといって、風景の一部であるスタッフには、美しくいて欲しい。など、欲張りな私の願いを叶えてくれたのは、川上直子さんが主宰するDōiである。働く衣と書く“働衣”からDōiという名前になった。着ていくほどに、働く人の身体に馴染み、一部のようになっていく。
「制作の依頼を受けたギャラリーやショップに、ミューズ(女神)のような方がいないと仕事は受けない」。と、嬉しいことを言ってくれた。ちょっと笑っちゃったけど、象徴みたいなもんかな?イメージモデルさんってことだよね。依頼してから何度も電話で話し、意見を交換し、うちのギャラリーの制服はできた。大満足の出来である。その後、Dōiさんに制服を依頼するギャラリーが増え、形も増えていったようだ。
今回の展覧会は、Dōiさんが手掛けた、全国のミューズたちの制服がズラリとギャラリーに並ぶ。なんとズーマにはピンク色を作ってくださった!いろいろなお店の制服を購入できるってこんな機会はあまりないよ!ぜひごらんください。辻和美


●会期中、Dōi 川上直子さんが東京 vrisko さんにてセレクトされたヨーロッパ古着、カテリーナ古楽器研究所の松本未来さんセレクトのCDも併せてご紹介致します。
●展覧会にさきがけ、6月4日(金) /gallery にて、chanowa 出野尚子さんによる茶会「花花緑緑 huāhuālǜlǜ」を開催いたします。※ご予約の受付は終了させていただきました。



川上直子 経歴

Dōi 働衣 デザイナー
熊本在住

※今展は展覧会開始日が通常とは異なり、土曜日スタートとなります。
ご来店の際はご注意下さい。

作品と向き合う

2021.05.4 gallery blog

広坂の/galleryでは、現在、キムホノさんの展覧会を開催しています。
キムさんの新作の展覧会は、2017年の1月に開催していただいた以来、実に4年ぶりの展覧会となりました。
今回も、完全新作。
展覧会の作品のために、土を練り、ゼロから作り上げてくださっています。

今展覧会では、「織部釉」が一つのキーワードになっています。
キムホノさんにとって、「織部」は焼き物の道を決意したきっかけでもある、特別なものです。
これまでもキムさんの織部の作品は、/shop、/galleryでもお取り扱いさせていただいてきましたが、どの作品も、濃淡で表現された景色が美しく、味わい深くファンも多い作品です。

「織部釉」をキーワードに、キムさんが次に展開させてくださったのが、作品に穴を開けること。
銅板を叩き、手作りされたさまざまな形や大きさの型を使って、一つ一つ型抜きされた穴の数々。

キムさんは、穴を開けることで「使うことを拒否する」と考えられたそうです。
穴を開けることによって、器としての使い方を一つ無くし、同時に器としてだけではない可能性を作品に込められたのではないかと思います。

今展覧会でご紹介している作品は、器でもあり、オブジェでもある。そんな作品たちです。

飾りながら、器としても使える。
そんな作品たちを手にした時に、私は作品から
「あなたはどんな風に使いますか?」
と問いかけられているようなそんな気持ちになり、
それは、キムさんからのメッセージのようにも感じました。

作り手のキムさんが、全力で作品と向き合い制作してくださったように、
使い手としての私たちも、作品と向き合いながら、楽しみ方をとことん探求してみませんか。

57th exhibition
kim hono
2021.04.29.-05.30

/galleryと/shop、両店舗とも、感染対策に注意しながら、皆様のお越しをお待ちしております。
気になる作品がございましたら、お気軽に info@factory-zoomer.com までお問い合わせください。
(n)

本日よりキムホノ展です

2021.04.29 gallery blog

新緑の瑞々しい色が眩しい季節になりました。
本日より広坂の/galleryでは、陶芸家のキムホノさんの展覧会がスタートします。

展覧会ごとに新しい世界を私たちに見せてくださるキムホノさん
今回は、オブジェであり器でもある、そんな作品を制作してくださいました。

また、今回は犀川沿いの/shopでもキムホノさんの新作をご紹介致しております。こちらは、急須や茶杯など日々の暮らしに活躍してくれそうな作品です。

織部釉の落ち着いた色調の中で表現された、まるで生き物のような有機的な作品群を、ぜひこの機会にご覧下さい。

初日の本日は、キムホノさんが在廊して下さいます。
手指消毒や店内の換気など感染対策を致しまして、皆様のお越しをお待ちしております。
(n)

白と黒の境界線

2021.04.24 gallery blog

4月24日にスタートした、井山三希子さんの展覧会も、明日までの開催となりました。毎日、たくさんの作品が色々な食卓へ旅立っていっています。

井山さんが今展覧会に制作してくださった作品は、日常づかいのテーブルウェアと、factory zoomerでの展覧会では欠かせない、中国茶のお茶道具など。

今回、井山さんはお茶道具の蓋碗や茶杯など一部の作品で、“掛け分け”という技法を使った作品に挑戦してくださいました。
掛け分けとは、2種類以上の釉薬を重ならないように隣り合わせ施すことをいい、釉薬の組み合わせによっては隣の色が滲んだり、それをデザインの一部として使われる方もあるのだそう。

井山さんが制作してくださった掛け分けの作品は、内側が白、外側が黒のはっきりとした境目の作品で、口元のふちでパキっと分かれた白黒は、井山さんの器の優しい揺らぎのある形と重なり、優しさと強さが同居したような魅力を感じさせてくれます。

中国茶では、水色(すいしょく)、香り、茶葉の様子などを観察しながらその変化なども楽しみます。
この掛け分けの技法によって、水色や茶葉の様子も拝見できる、シックな黒のお茶席が完成し、茶会「茶と茶」での、白座と黒座が実現しました。


黒座
白座


新しい技法に挑戦したり、釉薬や土を変えてみられたりと、作品をブラッシュアップしていきながら、これからも井山さんの手からどんな作品が生みだされるか、とても楽しみで目が離せません。

掛け分けの作品は完売致しましたが、展示用にお借りしている作品がございますので、ぜひご覧ください。
会期は明日までとなりましたが、プレートなどお選びいただける作品がございます。この機会にお手にとってご覧いただけたら嬉しいです。
ご来店お待ち申し上げております。
(n)

doi展 chanowa 茶会「花花緑緑 huāhuālǜlǜ」のお知らせ

2021.04.18 event news

factory zoomer /gallery では、6月5日(土)よりdoi展がスタート致します。
/gallery制服のカシュクール、/shop制服のエプロンをオリジナルで制作してくださっている、熊本の < doi > 川上直子さん。
factory zoomer の他にも、様々なギャラリーやショップなどのワークウェアを手がけていらっしゃいます。

そのdoiの展覧会に寄せて、6月4日(金) chanowa 出野尚子さんがお茶会を催して下さいます。
以下、出野さんより

DOIの展示に寄せ factory zoomer にて茶会を開きます。
水の月、茶葉が開き舞うさまを眺め、沁みいる時間をご用意いたします。
chanowa 出野尚子


茶会 花花緑緑 huāhuālǜlǜ
6月4日(金) 
時 間/①11:00〜12:30(満席) ②15:30〜17:00(満席)
定 員/各7名
参加費/¥5,500(税込)
場 所/factory zoomer /gallery

お申込み、お問い合わせは、info@factory-zoomer.com または、factory zoomer /gallery (076-255-6826)までお気軽にご連絡下さい。

優しく誠実な器

2021.04.16 gallery blog

現在、広坂の/galleryでは、井山三希子さんの展覧会を開催しています。
展覧会によせて催した、茶会「茶と茶」のレポートでお道具類などをご紹介したように、今展覧会では作品のカラーを井山さんの原点でもある白と黒の器を中心にご紹介しております。

factory zoomer /gallery での展覧会では定番となった中国茶のお道具や、日々の暮らしに活躍してくれるプレートやボウルなどの器を制作してくださいました。

普段、食事の時につい手に取る機会が多い井山さんの器ですが、お客様のお宅でも同様のようで、/galleryの展示台にずらりと並んだ器を前に、どんな風に使おうか、何を盛りつけようかとお客様との話が弾んでお腹が空いてきてしまうこともしばしば。実際に使って下さっている方がどんな風に使っておられるのかお話が聞けるのも、こういった機会ならではの楽しい時間です。


井山さんの作品をじっくり見ていると、温かな優しさの中に清廉さを感じます。
柔らかな曲線として僅かに残ったカップの内側の手の跡、乾燥の時に自由に動いた土のゆらぎ、手に取った時にしっかり存在を感じられるギュッと締まった土の感触、ひとつひとつ丁寧に施された釉薬の流れ。。。
そのひとつひとつから、真剣に作品と向き合っている井山さんの呼吸までもが感じられるようで、使う度に背筋が伸びる思いがします。


会期は4月25日(日)までと残すところ僅かとなりました。完売している作品もございますが、1ヵ月という長い会期に合わせて、自粛期間にたくさん制作してくださいましたので、ぜひ、この機会に足をお運びください。
そして、皆さまの「この器でこれを食べたい!」をお聞かせいただけたら嬉しいです。
ご来店、お待ち申し上げております。
(n)

井山三希子展 茶会「茶と茶」

2021.04.11 gallery blog

現在、広坂の/galleryでは、井山三希子さんの陶器の展覧会がスタートして約半分が過ぎました。蕾だった桜が、今はすっかり葉桜になり、辺りの緑がとても清々しいです。今展では、展覧会に先駆けて、茶人 渡邊乃月さんをお招きし、井山三希子さんの器を使った茶会「茶と茶」を開催致しました。今日はその様子と、今展で扱いのある作品を少しご紹介したいと思います。


「茶と茶」

「白」と「黒」をテーマに白座と黒座が対局におかれ、白座には作家の井山三希子さんが、黒座には渡邊乃月さん、のダブルの茶人による茶会が催されました。同時に両茶席の幕が開け、長いテーブルを半分にした白座側の方には白茶の白牡丹を、黒座側の方には黒茶のプーアル茶を飲んでいただき、後半には席を入れ替えて、どちらの茶も堪能していただきました。
6色の色に分類される中国茶の中で、白牡丹は緑の香りが柔らかく水色も淡くみずみずしい茶で、プーアル茶は濃厚でドロッと喉奥に甘露があり、艶感のある栗色の茶で、どちらの茶も何煎も飲み進める中で、味と香りの変化をそれぞれに感じてただいたと同時に、白茶と黒茶の水色、形、味や香り、様々な対比を感じていただけたかと思います。

茶会の席の様子
黒座:渡邊乃月さん
白座:井山三希子さん
黒茶(普耳熟茶)/白茶(白牡丹)

それぞれ白茶、黒茶を堪能された後、中座として、factory zoomerのレインボーシリーズのカラフルなガラスにパイナップルケーキと、アイスティーが登場します。オーガニック生姜の花を、紅茶に香りだけをうつしてつくるとても贅沢な紅茶で、パイナップルケーキにとても合い、ご参加されたみなさんの緊張が解け、気分がふわっと高揚し、笑みがこぼれるのが伝わってきました。

中座:姜花香紅茶、鳳梨酥

渡邊乃月さんは今まで井山三希子さんの作品展における茶会を何度も開催されており、井山さんの茶器を熟知されていらっしゃいます。器の扱い方、所作と所作の間(ま)にすっかり惹き込まれてしまいます。また、井山さんは渡邊乃月先生の中国茶稽古に通われており、普段よりご自身の器を使っていらっしゃいます。回を重ねる毎に、さらに使いやすさを追求されている井山さんの茶の器をご紹介したいと思います。

蓋碗

茶葉と湯を入れ、急須代わりにお使いいただいたり、蓋で茶葉を除けながらそのまま湯呑みとしてお使いいただくことができます。ひとつ持っていると気軽に中国茶を楽しんでいただけるお道具のひとつです。


茶海(公道杯)/茶通し置き(白・黒)

井山さんの茶海は、水切れはもちろんのこと、水の流れがとても綺麗です。水の流れる様子や音に惹きこまれるその数秒間、異空間へと誘ってくれます。茶通しとは、茶葉の偏りをほぐすための道具で、その茶通しを置くためのお道具です。箸置きなどに代用していただくこともできます。


茶杯

縦長の茶杯は中に香りが篭り、飲んだ後の残り香を楽しむことができます。中国茶は何煎も飲み進める中で味と香りの変化を楽しんでいただく茶ですので、茶杯はとても小さく一口で飲めるサイズのものが多いです。


炉(白:釉がけ/黒:炭化焼成)

炉は、中にアルコールランプを入れて、上にやかんなどを置き、湯を沸かす道具です。右は炭化焼成の炉です。炭化焼成とは、さや鉢の中に、もみ殻を入れて蓋をして、いぶしながら本焼きをする技法です。さや鉢の内部は強い還元がかかりその炭素が作品に吸着することで、窯変します。今展の釉掛けされた他の作品と比べて、釉がかかっていない焼き締められた、炭化焼成の質感の違いを感じていただくことができます。また、耐熱ですので、直接炭を入れて、上に網をかけてお使いいただくこともできます。

会期は4月25日(日)まで開催しております。ぜひこの機会に井山さんの無彩色の世界感をご堪能ください。使い方や、サイズ、器と器の組み合わせなど、困ったり、迷ったり、使い方などを一緒にお話ししたりするのも楽しいひと時です。ぜひ店頭スタッフにお声がけください。

factory zoomer では、渡邊乃月先生の中国茶稽古を定期的に開催しております。まだお席に余裕がある月もございますので、ぜひお問い合わせください<y>

57th exhibition kim hono

2021.04.10 gallery exhibition

2021.4.29 thu.- 05.30 sun.
12:00→18:00

music:
keith jarrett / the melody at night, with you
carole king / tapestry


photo by suzuki shizuka



時代と無関係なところで


「時代が右に振れると次は必ず誰かが左に振るんだよ。日本の陶芸なんかも、利休が侘びの方向にバーンと振ったら、古田織部が豪快な方へ振り戻す。そうすると、小堀遠州がきれい寂びの方に振るんだよ」。これは古道具坂田の坂田和實さんが教えてくれたことのひとつ。最近はよくこの話を思い出す。今がその「振り」の真っ只中にいる気がしているからかもしれない。生活工芸のような、生活者の暮らしに寄り添う優しい道具たちが、一通り出回り、飽和状態。さあ、どうする?って言われているような気がしてる。今は昔のような強いリーダーは生まれない時代。ひとりひとりが、自分の目で自分の責任でモノを選ぶ時代。沢山の作家の陶のお皿からたった一枚選ぶ時、あなたはいったい何を重視しますか?料理に合うから、暮らしが美しくみえるから、もちろんです。ただ、わたくし、作り手としては、人の「欲しいから」「好きだから」みたいな、理由なんていらない、言葉に置き換えれない部分を震わせることが出来たらといつも思うんです。私にとってキムホノの作品がそのひとつです。 辻和美



キムホノ 経歴

1958年愛知県瀬戸市生まれ。
27歳の時に初めての個展。
2013年、2017年、2019年factory zoomerにて展覧会。

※今展は展覧会開始日が通常とは異なり、木曜日スタートとなります。
ご来店の際はご注意下さい。

余白を楽しむ

2021.03.6 gallery blog

ナカオタカシ展も2週間が過ぎました、途中、少しずつ作品を追加して下さり、それらの作品も展示用にお貸しいただいているので、初日よりも店頭に並ぶ作品は徐々に増えていっているという。。会期の終盤にかけて、どんどん充実してゆく店内。少し不思議な感じですが、ナカオさんの作品が一度にたくさんご覧いただけるので、ご来店下さるお客様に喜んでいただいております。

作品の密度は上がっていっているのですが、まったく圧迫感がなく、すっきりとした印象は変わりません。
これも、店頭に立っていて他の素材の作品とは違う不思議な感触でした。
着色をしていない、いわゆる無垢のFRPで完成されたナカオさんの作品ならではなのだと思います。

今展覧会では、フタモノを中心に制作をして下さいました。
フタモノ。
一言でフタモノといっても大きさや形も様々で、何に使おう?と思いながらもついつい惹かれてしまうもののひとつです。
/gallery店内に並んだFRPや樹脂のフタモノを眺めながら、自分だったらどんな使い方をするかな?とついつい空想します。
中に何かをしまう事ができる。むき出しではなくフタをしてしまうものというと、やはりそれは大事なものではないでしょうか。宝箱のようになくしたくないものを入れるような気がします。
LEDの小さな灯りを中に入れて、照明として使うつもりとおっしゃって下さったお客様もいらっしゃいました。

どんな使い方をするか? それを考えるのも楽しい時間です。

「どんな風に使うか、“余白”を残しておいて、それを使う人に楽しんでもらいたいんだよね。」と、楽しそうにナカオさんはおっしゃいます。

/galleryのディスプレイされた整った白い空間で見ていた時と、普段の生活の中に持ち帰った時、作品の印象が変わって見えるかもしれません。もしかしたら、選んで下さった時にイメージしていた使い方より、こっちの方がいいかも!という事もあると思います。
使い方は、その時、その場所で使い手の自由なんだよ。と作品に言われているようで、アイディアがグングン湧いてきませんか。



追加で制作してくださったフタモノが、本日より数点店頭に並びました。
どんな風に使おうか、ワクワクと考えながらお選びいただけたら嬉しいです。
ご来店お待ちしております。
(n)

※掲載されている作品は完売しているものもございますが、展示用にお預かりさせて戴いておりますので、店頭にてご覧いただけます。

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