/life
生活のハレに注目したギャラリーです。毎月、国内外のヒトやモノを紹介する展覧会を開催しています。また、奥のスペースでは、スタンダードシリーズのサンプルをご覧いただけます。
本日よりlight years展スタートしました
2022.01.14
gallery blog
昨日の雪模様から一転、雲の隙間から青空がのぞく金沢です。
本日より、広坂の /galleryでは福岡のlight years さんのスペシャルキルトの展覧会がスタートしました。
3回目の展覧会となる今回ご紹介するのは、ベンガルのごく限られた村で作られたキルトの数々。これらは、長い間ライトイヤーズさんが探していらしたものだったのだそう。前々回にご紹介させていただいた、インドのラリーキルトとはまた違い、数ミリのステッチが無数に連なり、美しい模様を作り上げています。
1枚の中でも少し褪色した部位があったり、綻びを別の生地で接いだ部分があったりと、似ている模様でも、それぞれの個体の特徴があり、何枚も何枚も広げてみたくなります。
エチオピアの一刀彫りで作られたスツールやコーヒーテーブルも併せてご紹介しております。こちらの作品も角の取れた無骨な温かみのあるスツール達です。
春からの生活に向けて、心機一転、お部屋の模様替えを計画してみてはいかがでしょうか?
皆様のご来店をお待ちしております。
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64th exhibition
light years
2022.01.14 – 02.20
12:00 – 18:00
close monday
64th exhibition light years
2021.12.25
/life - gallery exhibition
2022.01.14 fri.- 02.20 sun.
12:00→18:00
music:
Roberto Musci/Claudia, Wilhelm R and Me
Duval Timothy/All Things
photo by suzuki shizuka
ベンガルから来た布
インドは、ベンガル地方のイスラム教徒者が多く住むエリアでしか見つける事ができなかったという、少し厚めで、全体に赤と青の糸で刺し子(刺繍)がされているキルト。「light years」のホームページで見かけて一目惚れ。 思わず、ポチッとカゴの中に入れそうになった。待て待て、すぐ展覧会ではないか! とハヤる心を押さえて、福岡は博多に行ってきた。彼らのお店には、モロッコのベニワレンというラグや、インドのラリーキルト、アフリカの一本木彫りの椅子など、コロナ前に来た時と変わらない品揃えに、彼らの築いて来た海外との太いパイプ(信頼)を感じた。さらに、新店舗は「more light」というお店。そこは、また間違いなく半日はじっくりと時間を費やしてしまう無国籍のモノで溢れていた。いままでのコンセプトでは収めきれないモノたちを集めたという。私もそうだが、この人たちは、根っからの「モノが好き」な人たち。そして、その後ろにある人や、出会いをこよなく愛する人たちだ。ここ2年間のウズウズした気持ちが手にとるようだ。そろそろ旅に行かなきゃね。モノと出会いに行かなきゃね。もうすぐ、仕舞った翼を広げて、自由に海を越えれる日も近い。 辻和美
light years経歴
「strange to meet you」を合言葉に旅先での縁が赴くまま活動中。 福岡を拠点にモロッコのラグやインドのキルトなどを扱うショップ「light years」と世界中のカゴを集めた「1834(かごや)」、旅先で集めてきたものひとつひとつに光をあて紹介する場所として「more light」を展開。
www.light-years.jp
魔法使いの手
2021.12.17
gallery blog
現在/galleryで開催中のkrank展。
作品をご覧になるお客様の顔は、皆さんとても優しいお顔をされています。
きっと、クランクの作品の中に登場する動物の穏やかな様子に同調されるのだと、さらに私たちも柔らかい気持ちになります。
これらの個性豊かな木彫りの動物、そのほとんどがヨーロッパのマーケットなどで藤井さんが見つけてこられたアンティークです。元々は、着色されたり、ニスなどの塗装を施してあったものを、クランクの家具と同様にそれらを全て剥がし、木の素材そのものの状態に戻しています。
鳥やクマなどお馴染みの動物から、キリンや象、カバなどちょっと珍しい動物も見られます。藤井さんのお話によると、キリンや象などは、おそらく元々は別の地域で作られて、人の手から手へとわたり、ヨーロッパに辿り着いたものではないか。とのことでした。
作品をじっくり見てみると、なるほど、どことなくワイルド(?)な顔立ちをしているように見えます。
買い付けには、ベルギーやオランダなどヨーロッパの色々な国を回られるそうですが、複数の国で出会ったものを組み合わせて一つの作品を作られることも多いそうです。
まるで最初からこのように向かい合っていたように見えるこちらのカバさんたちは、それぞれ別々の国で見つけてきた動物たち。もしかしたら、元々は同じ国の同じ場所で作られたものが、巡り巡って藤井さんの手によって引き合わされ、久しぶりの再会を果たしたようにも見えました。
こちらのフクロウのスタンドライトも、足元の本の部分、フクロウ、傘、全て別々の国で出会ったものたちで作られています。
じっくり見てみても、境目がわからないほど自然に組み合わされ、言われないと最初から一緒にあったと思われる方も多数です。
こんなふうに藤井さんの手によって、国境を越え、時代も越えて新しい命を吹き込まれた作品たち。藤井さんがだんだんと魔法使いのような、そんなふうに思えてきてしまいます。
少しずつ夜の時間が長くなるこの時期にぴったりの展覧会です。
今週末の金沢は雪の予報。雪景色の中の動物たちもぜひご覧位長けたら嬉しいです。ご来店お待ち申し上げております。
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63rd exhibition
krank
2021.11.26 fri. – 2022.01.10 mon.
12:00 – 18:00
close:monday、12.30~1.2
krank展 開催中です
2021.12.4
gallery blog
/galleryの前の欅もすっかり葉を落とし、いよいよ寒い北陸の冬がやってきます。
11/26(金)よりスタートしたkrank展。
初日と2日目には、krankの藤井さんが在廊してくださり、展覧会を楽しみにしてくださったお客様たちの楽しそうな笑顔が溢れました
前回の展覧会では動物たちを組み合わせた美しい椅子が一面に広がりましたが、2年ぶりの今回、どんな作品を制作してくださるのか、お客様はもちろん、私たちもとてもとても楽しみにしていました。
ズーマギャラリーでご紹介させていただくようなkrankの作品たちは、ご自身でヨーロッパに買い付けに行き、そこで出会ったアンティークの動物や家具を組み合わせてオリジナルの家具を作られています。今回の作品も、ほとんどが、このコロナ禍の中、ズーマの展覧会のためにオランダやベルギーなどに足を運んで藤井さん自らが出会った動物たちだそう。
作品をご覧くださったことのある方ならすぐにお分かりいただけるように、krankの作品をみていると、そこにいる小さな動物について、様々な物語を思い浮かべてしまいます。それは、見る方それぞれで違い、どんなふうに見えるかというお話をお客様とすると、ご覧になった方それぞれに違い、面白くもあります。そんな作品たちが出来上がるきっかけは、藤井さんがマーケットで動物たちと出会った時に「こんな風に組み合わせよう」と、インスピレーションが沸くのだそうです。
愛らしいフォルムで少し首を傾げ見上げた羊や、古い時計の中を覗き込む小鳥。まるで、誰も使わなくなった時計の中に巣を作りそこに大切な雛鳥が居るかのようにも見えます。
お買い上げいただいた作品も、お客様のご厚意で展示させていただいておりますので、ぜひ、この機会に実際に作品一つ一つをご覧になりにいらして下さい。心地よい光の中でたくさんの動物たちがお待ちしています。
ご来店お待ち申し上げております。
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63rd exhibition
krank
2021.11.26 fri. – 2022.1.10 mon.
12:00 – 18:00
close:monday、12.30〜1.2
krank展スタートしました
2021.11.26
gallery blog
北陸の冬らしいお天気が続いていますが、時折見える晴れ間に美しい紅葉の風景が見られ、残りわずかな秋を感じています
本日より、広坂の/galleryでは2年ぶりのkrank展がスタートいたしました。
ご来店くださったお客様ありがとうございました。
今回も、藤井さんがオランダやベルギーなどのヨーロッパで買い付けてきたアンティークの動物たちと、アンティークの家具やパーツなどを使い作られた優しい作品たちが、ギャラリーに並びました。
一つ一つにストーリーが感じられ、動物たちの愛らしい様子にため息が出る作品ばかりです。
いつもより少し店内の照明も落とし、心地よいランプの暖かなあかりが灯ったギャラリーにぜひお越しください。
来年1月まで続く長い会期となりますので、ぜひ、1日の中で違った時間、または、これからの雪景色の中の動物たちなど、色々なタイミングでご覧いただけたら嬉しいです。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
63rd exhibition
krank
2020.11.26 – 2021.1.10
close:monday、12.30-1.2
岩田さんの穴窯作品
2021.11.12
gallery blog
/galleryで開催中の岩田圭介さんの展覧会では、日々の器から花入やオブジェなどの作品をご紹介しています。
その中から、今回ご紹介させていただくのは穴窯の作品や野焼きの作品。
穴窯は登り窯とも呼ばれ、自然の傾斜を利用して階段状に作られている薪窯です。
火を着けたら3泊4日、昼夜問わず、交代で薪をくべ続け、4日目の朝には窯の中の温度を一気に上げていきます。
窯内の温度を上げるために、このタイミングでは何人もで窯の両脇にある小さな小窓からも薪をくべるのだそう。酸素の通り道でもある小窓からは炎も上がります。
その後、窯内の温度が下がったら、いよいよ窯出しです。
この窯出しが、なんといっても穴窯の1番のワクワクする時間ではないでしょうか。
穴窯の時にアップされる岩田さんの実況のようなインスタグラムからも、このドキドキとワクワクが伝わってきます。
たくさんの灰を被った作品たち、窯に入れたおよそ3分の1は割れてしまったりダメになってしまうこともあるのだそうです。
作品を見送ってから再会するまで、穴窯の中でどんなドラマが待っているのか本当にわからないけれど、窯出しの時には、炎の当たり方で生まれる色の変化、灰釉のテクスチャーなど、唯一無二の作品との出会いが待っているからこそ、次はどんな作品に仕上がるのか、次は、またその次は。。と、岩田さんが面白がってくださるからこそ、私たちは力強い穴窯作品を見せていただけるのだと、ありがたく思いました。
現在、/online shopでも穴窯の作品をご紹介しています。
1つ1つ違っている穴窯の作品ですので、できるだけ詳細がわかるようにご紹介させて頂きました。
ご来店が叶わないお客様は、ぜひ、オンラインショップをご覧ください。
岩田圭介展は、11月21日までです。
お近くの方はぜひ店頭で、穴窯の力強い作品をご覧いただけたらと思います。
ご来店お待ち申し上げております。
(n)
62nd exhibition
iwata keisuke
2021.10.22 fri. – 11.21 sun.
12:00 – 18:00
63rd exhibition krank
2021.11.5
/life - gallery exhibition
2021.11.26 fri.- 2022.01.10 mon.
12:00→18:00
music:
Fábio Caramuru/Ecomúsica
photo by suzuki shizuka
未来のアンティーク
辻/最近krankの展覧会に行くと、鳥や動物たちが付いているモノが多いね?
藤井/そう、ヨーロッパの買い付けに行くと、アンティークの家具がたくさん積まれている倉庫のすみっこに、なんだかボロボロになった動物の置物なんかが転がっていて、彼らにもう一回息を吹き込みたいなーと考えたのが始まり。
辻/アート作品を作り出したのかと思ってた。
藤井/そういうつもりは、全くなくて、あくまでも僕らは家具屋のままで、家具の端材でできるモノしか作っていない。コラージュしている感じかな? 道具も、彫刻刀は持たない。家具の修繕で使う道具で、動物なんかも作ってしまう。
辻/krankのモノってヨーロッパで買い付けはしてくるんだけど、テーブルだろうが、椅子だろうが、オブジェだろうが、全部「krank」になるんだよね。それが凄い。全部手を入れてるんだよね。
藤井/そう、まずは、自分たちが楽しくなくてはいけない、と思っている。でもそれは「表現」とかいう硬っ苦しいものではなくて、インテリアがいい。家具でいたい。人の生活の一部でいられることが一番嬉しい。
辻/なんか作る時のテーマなんてあるの?
藤井/未来のアンティークを作りたいと思っている。
辻/??。100年、200年した時に、私たちみたいなオタクがいて、こっそりコレクションするやつね。笑、笑。
藤井健一郎(krank)×辻和美
藤井健一郎経歴
福岡で弟の藤井輝彦と一緒にkrank(アンティーク家具店)とmarcello(衣類店)を設立、運営。東京での個展をはじめ全国各地でライブステージ演出や、ギャラリー活動、プロダクト等のデザインなども行う。年間5〜6回、フランス、ベルギーを中心にヨーロッパ各地に買い付けに出向く。
http://www.krank-marcello.com
岩田圭介展スタートしました
2021.10.23
gallery blog
昨日より、広坂の/galleryでは岩田圭介さんの展覧会がスタートしました。
ギャラリーのオープニングエキシビジョンから数えて、3回目の今回は、日常使いの器に加え、野焼きのオブジェなどアートピースや、花入、穴窯焼成の作品など、見応えのある作品たちが並びました。
お酒が好きな岩田さんらしく、ぐい飲みや片口などもございます。
岩田さんの作品を使って味わうお酒は一味違うとの噂ですよ。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
(n)
62nd exhibition
iwata keisuke
10/22 fri. – 11/21 sun.
12:00〜18:00 close monday
62nd exhibition iwata keisuke
2021.10.2
/life - gallery exhibition
2021.10.22 fri.- 11.21 sun.
12:00→18:00
music:
moon riders/nouvelles vagues
panta&hal/マラッカ
talking heads/remain in light
photo by suzuki shizuka
「限り」を知って
ある日、そこにあるはずのモノや店やヒトが突然なくなることを、経験することが少し増えてきた。“当たり前にある”ことは決して、“当たり前ではない”のである。毎日の暮らしは、繰り返し、朝昼晩を告げていき、それが永遠かと思わせるが、私たちの人生に「限り」を教える出来事は、平等にやってくる。
私は、最初にお店を開いた時もギャラリーをオープンした時も岩田圭介さんから始めている。あたたかいフォルムや独創的なテクスチャー、他に類を見ない作品が彼そのもので、毎回驚きがある作家だ。そんな彼が2年前に大病をして、私に「限り」を教えてくれた。岩田さんでなくてはダメなものがウチにはいろいろあるのに、この急須もカップもだよ。こんなふうに書くと死んじゃったみたいけど、見事に復活して、展覧会をしてもらえる。(笑)
岩田さんは言う、「見たことないものを見たい!」「やったことないことをやりたい!」興味と好奇心は以前にも増して旺盛だ。制作においても、もはや自分でコントロールできることではなく、予測不能なことを作品で楽しみたいと。その延長線上に穴窯作品があるのであろう。一度電気炉で焼いたモノを再び、穴窯に入れて、サスペンスドラマ張りのどんでん返しを仕掛けるという。もはや「限り」を知った作家に怖いモノはないようだ。 辻和美
岩田圭介 経歴
1954年福岡県添田町生まれ。1977年日本大学芸術学部彫刻科卒業。
1978年多治見工業高校窯業専攻科卒業。卒業後1983年まで瀬戸、河本 五郎氏に師事、独立。
2009年、2011年、2012年とLes journées de la Céramique Paris 出品。
2013年Salon Céramique 14-Paris(コンテンポラリー陶芸展)
2015年佇まい展 MUJI (Paris, NY, Milano) 出品。
2016年Michiko & Keisuke IWATA展 at Galerie Mercier et associés (Paris)
2018年佇まい展 Playmountain EAST (San Francisco) 出品。
コーディネートの楽しみ方
2021.09.30
gallery blog
現在、広坂の/galleryでは『61st exhibition ando akiko – coordinate -』展を開催中です。
初日2日目とご予約制のご入店にご協力くださり、ありがとうございました。
同じサロン好きの皆さまが集い、明子さんからのアドバイスを皆さま耳を傾けながら聞いておられる様子や、他の方の着こなしを見せていただいたり、新作のサロンに沸いたり、、本当に楽しそうな皆様の様子に、スタッフの私たちも心弾む時間を共有させて頂くことができました。
今回のテーマであるコーディネート。
明子さんはいつでもコーディネートをとっても楽しまれているように見えます。
「今日はこのソックスを履きたいな」とソックスから始まるコーディネートの日もあるそう。
辻がDM内でもご紹介していましたが、打ち合わせのためにお邪魔した時の愛らしい黄色をポイントにした“黄色コーデ”は、その日の昼食に予定しているカレーをイメージしたものだったと知った時には、キュンを通り越して、ギュンッ!といった具合に、心を鷲掴みされました。
コーディネートが上手な明子さんは、季節やその日の予定などテーマを決めてコーディネートをされることも多いのではないかなと思います。
つい、自分が着たい服をきてしまうことが多いのですが、誰に会うから。とか、何を食べるから。など、誰かを思ってコーディネートを考えるのも楽しそうです。
元々サロンの楽しさは、コーディネート。にあるのだと、以前から思っていました。
少し透けているサロンの下には綺麗な色のサロンを合わせたり、シンプルな綿タッサの下ちょっと変わった素材のサロンを重ねてチラッと見せたり、、
1枚の単サロンと、2枚の重ねサロンがあれば、それは、足し算ではなく掛け算になり、組み合わせ方=コーディネートは果てしなく広がります。
そこに、ニットやソックス、ストール、ブラウスにシューズ、アクセサリーなどのアイテムのバリエーションが加わったら。。と、今回の展覧会にいらしてくださっているお客様の笑顔の訳が、よく分かります!
展覧会に合わせて、新作のサロンもご準備くださいました。
また、重ねサロンやmomogusa×KIMURA`のエジプシャンハイソックスの新色も届いております!
ぜひお時間をたっぷり用意して、/galleryへコーディネートを楽しみにお越しください。
ご来店、心よりお待ち申し上げております。
※ご来店が難しいお客様のために、10月の /online shop にて安藤明子展のコーディネート一式のご紹介もさせていただきます。こちらもぜひお見逃しなく。
※お買い上げいただいたサロンの着付けやコーディネートについても、店頭スタッフにお気軽にお問い合わせください。
(n)
61st exhibition
ando akiko – coordinate –
2021.09.17 fri. – 10.17 sun.
12:00 – 18:00
◯coordinate出品協力
atelier une place / eleven 2nd / à la main / babaco / ANTIPAST / KIMURA` / dansko (順不同・敬称略)