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対談:lifeを探して⑨「沖縄発、元気が出る服」

2025.04.11 interview

対談「lifeを探して」の9回目は、インド綿を中心に涼しくて着やすい、そして何より着ていて楽しい服で人気のSANKAKU。4月からの展覧会を前に、沖縄で暮らす女性3人組に会うため、辻和美が南の島へ飛びました。
(ミカ=山城美佳、ロミ=新垣裕美、サン=大城さゆり、対談は2025年3月中旬、沖縄市にあるミカさんの自宅アトリエで行った。構成・写真 鈴木弘)



辻:こんにちは〜。ひさしぶりです。元気にしてた? ついに沖縄に来ちゃったよ。今日はいろいろ根掘り葉掘り聞いちゃうね。まずはSANKAKUの始まりから教えてください。どんな出会いがあって、どうして洋服を作ることになったんですか。名前の由来はどこから?
ロミ:最初は私が暇で時間を持て余してて、ミカちゃんとほぼ毎日のように会ってた時期があったんだよね。週に6日ぐらい会って遊んでた。
ミカ:そう、鎌倉と逗子にあるchahat(チャハット)さんが、布展を沖縄で開催していて、そこに行ってそれぞれ好きな布を買って自分の服を縫うところからだよね。
辻:3人で行ったの。
ミカ:別々に。
ロミ:買うのは別々だけど最初はミカちゃんと一緒に服作りをしてた。
ミカ:ちょうど子どもが生まれて授乳の時期だったけど着る服が意外となくて。じゃあ自分で作ろうと思って。たっぷりした服なら(赤ちゃんを)がばっと中に入れちゃって授乳できて、ケープもいらないし。
辻:服って作ろうと思って作れるものなの?
ミカ:うちは母がもともと洋裁をしてたから身近に見てた。中3ぐらいからかな、教えてもらいながら服を作ってたの。
ミカ:実はその頃、親に内緒でガレージに家財道具を運んでフリーマーケットをしてた。あまりに暇だったし、お小遣いも欲しかったから。それがある時バレて、売るものがなくなった時、ちょうど内地の学校に行ってた(姉の)サンちゃんが帰ってきて、一緒に変な帽子を作って売ったりしてたの。
辻:何歳ごろの話?
ミカ:中3か高1か。
辻:わーませてる。
サン:私が20歳ぐらいだった。



辻:ロミちゃんはどんな感じで?
ロミ:私も体が大きいから自分の丈に合う服がなかなかなくて、自分サイズの服をよく作ってた。20代の頃から。うちも祖母が洋裁の先生で、母も洋裁学校に行ってて、子供の頃は服を作ってもらってた。そんなこともあって自分でも作ろうかなと。結婚で沖縄に来ることになって、ミカちゃんと出会って、サンちゃんも一緒に作ることになって、自分たちで着るものを縫うようになったよね。
ミカ:「あ、それいいねー」「どうやって作ったの」なんて言いながら作ってるうち、欲しいっていう人が出てきて、roguii(ロギ、自宅・カフェ)で並べてみようかって。
辻:カフェに並べたんだ。私も前に展覧会させてもらったわ。懐かしーい。そん時は、何点ぐらい出したの?
ロミ:最初は20点ぐらいだったかな。
辻:結構作ったね、んで、サンちゃんはすぐ縫えたの?
サン:私は洋裁の専門学校のパターン科に行ってて、1ミリでもズレたらダメみたいな世界で厳しく教えられたから、服作りって大変だなって思ってた。卒業した後は縫ってなかったんだけど、2人が自由に縫ってるのを見てなんか楽しそうだなーって。



ロミ:最初、サンちゃんが言ってる意味が分からなかったもん。
サン:2人みたいなほうが楽しく作れて、自分の体に合わせて作れるんだって発見した。学校ではもっとカチっとしたものを作ってたし、課題が多くて毎日忙しかったからなんか嫌だなって思ってたけど、そうじゃないところから入ったら意外と楽しいんだなーって。
辻:サンちゃんは、ガチなやつだったんだね。でも2人のその「楽しさ」が買う人に伝わってくる気がする。それで20着はすぐ売れちゃったの?
ミカ:そう、売れた。売れた中の1着をロミちゃんのお友達が着てるのを見たfog(フォグ、東京)さんが「うちでやってみない?」って声を掛けてくれたんですよ。それまでSANKAKUっていう名前もなかった。何か恐れ多いと思ってちょっと迷ってたんだけど、1年後にまた「やらない?」って言ってくれて、じゃあやろうかと。
ロミ:作った服を着てfogさんに行くと「買いたい」って言ってくれて、本当に買ってくれたりして。「うちでやってよ」って、2年ぐらい会うたびに言ってくれて。最初は冗談だと思ってたんだけど、だんだん本当にやってもいいのかもと思うようになって、それで2人に声を掛けたんだよね。
ミカ:40代でのデビューだよね。名前は最初、大きい3人だから「ジャンボ」がいいんじゃないかとか。挨拶みたいな名前で「こんにちは」の意味だし。
ロミ:ジャンボは絶対やだった。
ミカ:SANKAKUって思いついたのは多分、旅行中。3人でやるし3つの辺だし、あーいいじゃんって。
辻:表記のイメージは最初からアルファベット? それともカタカナ?}
ミカ:三角定規を思い浮かべたから、ひらがなとかカタカタとか考えなくて、ビジュアルから入った。それでアルファベットの大文字がスッキリするねって。
辻:最初の展覧会はどうだった?
ミカ:無名だったからインスタを始めて案内したら初日に人が並んでて驚いた。誰も来ないかもと思ってたのに20人ぐらいいて何でこんなに?って思った。
辻:それが何年ぐらいでした?
ミカ:2016年。春だった。
辻:何点ぐらい出したの。
ミカ:100点ぐらいかな。最初は少なかった。結構スカスカだった。
辻:作り方で特徴的なのは、3人がそれぞれ作るのが面白い。
ミカ:みんな自由。
ロミ:全てひらめき。デザイナーがいるわけじゃないし。
サン:「作ってみた」って感じ。



辻:何枚か作ったら集まるの?
ミカ:最初はミシンを並べて3人で作ってたんだけど、おしゃべりばっかりになって全然進まないの。効率が悪いから別々にやることになった。
ロミ:展覧会が決まってからは特に作らなきゃいけないから。別々に集中して作るようになったね。
ミカ:持ってきた時に「いいね」とか「また違うの作ろう」とか言い合って。
辻:3人が持ち寄った時に「これはダメ」とか「違うんじゃない」っていうのはないの?
3人:ない、ない、ない。
ミカ:自分は着なくても、誰かが着たら素敵って思うことがある。すごい似合う人が着たら急にキラキラして見えることがよくある。。
サン:自分が作ったものじゃない方がよく見えたりね。
辻:じゃあブランドの定義は。3人の誰かが作ったらそれはSANKAKUってこと?。
ミカ:あんまり固いことは言わない。
ロミ:布は一緒に見に行って買ったりするよね。
サン:買った布を途中で入れ替えたり。
ミカ:10メートルの生地なら3~4着作れるんだけど、自分が地味なの作ってたら明るいのが羨ましくなったりするから。



辻:生地はどこで手に入れるの。
ロミ:大体chahatさん。東京に行った時に生地屋さんを見たり、ネットで買ったりもするけど。まず3メートルぐらい買って試して、気に入ったら追加で買うかな。
辻:今回の金沢の展覧会が決まって一番最初にやったのは何。
ミカ:新作を作ると言っても、その時にすぐ欲しい布が手に入るわけじゃないから、基本的にはあるもの、手持ちの布から作るの。
辻:絵描きが手元に絵の具のチューブを持ってるみたいなものね。
ミカ:飽きて使いたくないなと思ってた布でも別の新しい布と組み合わせると良かったりするし。
ロミ:「金沢で5月」だから何にしようかなって考えて。私は思い付いたものから作っていく。
ミカ:前回、金沢ではパンツがよく売れたから、パンツを多めに作ろうとか。それならブラウスも欲しいよねって。
辻:それぞれが作ってからどこかで擦り合わせしていくわけ?
ミカ:どういうの多めに縫ってるかとかね。2人がこんなのなら自分はこうしようとか。
辻:へー、面白い。阿吽の呼吸って感じだね。グループで作るときって枚数を割り当てないと出来上がってこないんじゃないの?
ミカ:ノルマになると急にやる気がなくなるの。
ロミ:生地見て、「これパンツにいいな」とか決めることもあるし。
ミカ:やりたくてやってたことが、やらなくてはいけないことになったら嫌になりそうだから。
サン:厳しい関係じゃないのが、SANKAKUのいいところかもね。
ミカ:すごく目の粗いザルというか。
辻:その自由で、いい意味での緩さがあることがお客さんに伝わるんだと思う。
ロミ:お互いに信頼感があるから。誰かが何かの役割を果たしている、そのバランスがいいんだと思う。



辻:じゃあ作る時に大切にしているのは何。
ミカ:見に来てくれた人や買ってくれた人が「嬉しくなる」のがいい。着てて、後で「あ、ここ、こんなことしてある」とか「ポケットが違う」とか見つけたりして楽しめる。それを気に入ってくれたら嬉しい。
ロミ:やっぱり着ていて楽しそうなもの、ハッピーになるものがいいかな。着やすさも大事だし。
サン:2人と同じ(笑)。来る人もそういう感じで買ってくれてると思う。最初、ポケットは1つだった。右だけとか、左だけとか。
ミカ:技術的に難しかったからね。2年目にポケットが両方にあるのを見て、お客さんが「あ、2つあるー」って驚いてた。そういう反応があるからまたこういうの作りたいって思う。
ロミ:お客さんに成長させてもらってます。
辻:作って納品で終わりじゃなくて、そういうお客さんと話す時間も大事?
ミカ:年に1回でも2回でも、そういう時間があると違う。普段、自宅でミシンやってる時って孤独じゃないですか。どういう人が着るのか分からないまま作るより、やっぱりお客さんの顔が見えた方がいい。
ロミ:お客さんが着てる姿って見てみたい。
サン:着る人が着ると、急に服が都会的に見えたりね。
ミカ:売れ残ったものもちょっと手を加えたり加えなかったりして、ずっと出し続けて、似合う人に巡り合って旅立っていくとすごく嬉しい。
辻:展覧会の後に何か付け加えるのも面白いやり方だなあ。
ミカ:人が着てるのを見て「ここはこうした方がいいな」とか思ったりして。帰ってきてからまた直したり。フリルを付けたら可愛かったり。
辻:自分で作った服の直しは自分でするの? 他の2人が触ってもいいの?
ロミ:「やっとくね」って言って付けることもある。
ミカ:誰かがやってくれるとむしろありがたい。
辻:その3人の呼吸が凄いよね。普通、自分の作品は触られたくないんじゃない? デザインが変わるわけだし。
ロミ:誰かが手を入れると何かミラクルが起きるんじゃないかって思う。だから全面的にお願いしたい。



辻:うちは基本的に器のギャラリーだけど、SANKAKUさんの服を楽しみにしている人が多いんですよ。
ミカ:金沢は沖縄より暑いかも。
辻:湿気が多いから。だからすぐ乾く服は夏の金沢に欠かせないんです。
辻:それで新しいお店は「ライフ」って名付けたんだけど、ライフという言葉から思い浮かべることは何かある?
ロミ:日常。日常にSANKAKUがあってよかったなーって。SANKAKU and life. 名前聞いた時、すごい素敵だなーって思った。
辻:30代で作る店じゃないし、直球のネーミングがいいかなと。4月6日にオープンしたからちょうど1年になる。
ミカ:SANKAKUは1周年企画だ。
辻:いっそ「1周年記念」って銘打ってやる?
ロミ:うん、めでたい。
サン:なんかユーモアにできる力はいいね。笑えたら大変なことも何とか乗り越えられる。真面目になったら自分も疲れちゃう。
ミカ:泣くことは簡単だけど、面白いことも中にはあるから、そっちを見た方がいいし、泣いたって何も出来ないし。
辻:なんかジーンとくる。
ロミ:ライフ=修業。人生ユーモアが大事なので、それを笑いに変えて生きてる。感情の揺れとか、さまざまな出来事とかあるけど、SANKAKUが救ってくれたところがある。バランスよく働いている。
辻:自分たちの手で作れる範囲で作ってるからいいのかも。服作りって人気が出るとどんどんデザイナーの手から離れていくでしょ。
ミカ:前に工場で作る話があったけど、うちのお客さんはそれ欲しいかな?
ロミ:魅力がなくなっちゃうよね。生地合わせの楽しみも無くなるし。
サン:自由で伸び伸びしたところが薄まっちゃいそう。
ミカ:採算を考えると同じものを何枚も作ることになるし。そうなるとやりたいことじゃなくなるから、やらないでおこうと決めた。



辻:じゃあ最後の質問。今回は金沢でどんなものを見せてくれるんでしょうか。
ミカ:金沢って都会でキレイでしょ、品があるっていうか。そんな街に似合う感じにしたい。(笑)
ロミ:ユーモアと品のバランスかな。
ミカ:一枚生地とパッチワークと作ってるけど、そんなに奇抜じゃないもの。日除けになるし、クーラーの部屋でもいいかなーって。あとパッチワークのバッグも作ってる。
ロミ:ワンピースのほかサロペット、アシンメトリーな羽織もあるよ。
辻:(ハンガーにある服を見て)あ、ウシがいる。
サン:前の展覧会の時「ウシ」「ウシ」って言われたから。
辻:あ、すごい。トラもいる。
ミカ:ウシの次、今度はトラがくるかな? 


<略歴>
SANKAKU 山城美佳(1975年、沖縄市生まれ)、新垣裕美(1973年、東京都生まれ)、大城さゆり(1970年、沖縄市生まれ)の3人による洋服制作ユニット。2016年から活動。インド綿を中心に「涼しく着やすく楽しい服」を制作し、地元沖縄をはじめ、東京、台湾、金沢などで展覧会を開催。さまざまな色や柄の生地を組み合わせたカラフルな服で女性ファンの支持を集めている。

<旅のメモ>
小松から約1400キロ、2時間半のフライトで着いた那覇空港では色とりどりのランがお出迎え。ホテルに向かう途中、古民家居酒屋「なんじぁぁれ」(宜野湾市)で新鮮な那覇マグロ、もずくの天ぷらと初めて出合う。2日目は「麺家丸翔」(うるま市)でカツオだしの利いた沖縄そばの旨さに感激し、取材後は「あしびJima」(宜野湾市)でグルクンの唐揚げ、どぅる天(タイモの天ぷら)など滋味豊かな沖縄料理で打ち上げ。

<編集後記>
女3人寄れば「姦(かしま)しい」なら、洋服好きの明るく元気な4人が集まったらどうなるか。編集はもはや不要(不可能)です。聞き取れた範囲で言葉を拾いました。ほぼフルバージョンで4人のやり取りをお届けします。(鈴木)




83rd exhibition

sankaku

2025.04.18 fri. — 05.25 sun.
●4/18(fri.)-20(sun.) 沖縄 宗像堂さんのカトルカール、シークワーサーソーダ

photo by suzuki shizuka


   

4月のお休みのお知らせ

2025.03.27 calender

factory zoomer /life 4月のお休みのお知らせです。
みなさまお待ちかねのsankaku展がはじまりますよ!!
ぜひ楽しみにお越しください。

4月  1日(火) 定休日
    2日(水) 定休日
    8日(火) 定休日
    9日(水) 定休日
   14日(月) 展示切り替えのためお休み
   15日(火) 定休日
   16日(水) 定休日
   22日(火) 定休日
   23日(水) 定休日
   29日(火) 定休日
   30日(水) 定休日
open time 12:00ー18:00

■3/21(金)〜4/13(日)岩田圭介展
■4/18(金)〜5/25(日)サンカク展
■4/12(土)、27(日) 月とピエロのパンの日

teeor cafeは週末(金曜〜日曜)の営業となります。
4月も皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

対談:lifeを探して⑧「自分の『観たい』を形に」

2025.03.16 interview

対談「lifeを探して」8回目の相手は陶芸家の岩田圭介さん。一見武骨のようで温かく、遊び心や色気まで感じさせる作品はどうやって生まれるのか。創作の源流と展開に迫ろうと、辻和美が福岡県福津市の工房を訪ねました。(Tは辻、Iは岩田。対談は2025年2月末、福津市の自宅兼工房で。構成・鈴木弘、写真・沼田万州美)



T :岩田さんは彫刻科の出身ですが、どうして陶芸の道に進んだんですか。今更ながらの質問で恐縮なんですけど、まず始まりから教えてください。
I:もともと陶芸をやろうと思って彫刻に行ったんですよ。
T :えっ、そっちでしたか!それは意外でした。
I:父親が美学の先生をやってて、子供の頃からよく小鹿田焼(おんたやき)とか近くの窯まつりなんかにハイキングがてら連れて行かれたんです。育った添田町は炭鉱町で夜番を終えた炭鉱夫が朝から角打ちで酔っ払ってたりする荒っぽい所でした。それで窯まつりに行くと、むしろを敷いてすだれで陽を避けながらコーヒーカップの取手なんか付けてる。すごくのんびりした風景が広がっていて、いい暮らしをしてるなあと憧れました。中学ぐらいの頃から焼き物の世界に行きたいなと思ってました。
T :でも陶芸をやるなら高校の窯業科とか大学の陶芸専攻とかもあるのに、どうして彫刻科を選んだんですか。岩田さんの作品には陶芸だけ勉強してきた人には出せないような、彫刻を学んだからこその魅力を感じるんです。ワンクッション置いたから良かったのかな。
I:うん。いきなり焼き物やって誰かに弟子入りしてたら全然違ってたかもしれない。


T :瀬戸の河本五郎さん(故人)に弟子入りしようと思ったのは何かきっかけはありましたか?
I:大学の4年、卒業する年にたまたまチケットをもらって行った現代工芸展で五郎さんの仕事を初めて見たの。それで「ああ面白いな」と思って。
T :すごく彫刻的な作品ですよね。器屋さんと言うよりも。
I:そう。色絵でバアーっと描いたりね。今まで考えてた焼き物とは全然違ってた。ここにあるのもそうだけど。
T :それですぐ弟子になったんですか?
I:どうすれば弟子入りできるか、焼き物の先輩に相談したら、とりあえずどこかの専攻科であるていど基礎を覚えてから頼みに行った方がいいだろうと。それで多治見の専攻科に行ったわけ。1年のコースが終わる頃、頼みに行ったんだけど最初は断られた。当時、五郎さんの所には弟子が3人いて。もうちょっと粘ってみようと思ってるうち弟子の1人がインドに行って、帰国後も工房に戻らないと。それで先生から「もう1回来なさい」って声を掛けてもらったの。
T :そこでの修業は何年ですか。
I:4年半。土の粉を砕いたり、窯の作品、湯呑みのボディーを作ったり。毎日、それの繰り返し。
T :轆轤(ろくろ)で?
I:粘土の板。たたらで作った。そればっかりだったな。大きな仕事を手伝う時もあったけど。


T:独立しようと思ったのは、何か仕事に手応えを感じるようになったからですか?
I:もうじき30歳だったしね。先生の所にいる間も自分の作品を作って陶芸展に出したりはしてて。それは自由にやらせてくれた。その頃、瀬戸の陶芸協会展に小さな花器を出したら初めて1個売れた。そういうのもあったかな。
T:30歳での独立は怖くなかったですか?
I:怖くはなかったね。ダメならバイトやりゃいいやと思って。
T:それで実家に戻って窯を作ったんですね。作品はどこで売ったの?
I:最初の窯はガス窯だった。九州では「窯開き」って言って、自分の工房の一角を展示室にして、そこで見てもらって買ってもらうの。この辺の焼き物産地はみんなそう。知り合いも来てくれるし。それでなんとか食える程度にはなった。
T:それからの、作家としての転機は何だったんですか。
I:東京の赤坂に乾ギャラリーと言う所があって、元は名古屋にあって五郎さんの所にいた時にしょっちゅう出入りしてて、そこのおばちゃん(オーナー)が仕事を見てくれてて「そのうち個展やってね」って頼まれて。結婚した後だから、32歳だったかな。それまで博多では2人展をしたことはあったけど、個展は初めてだった。「納品書ないの」って聞かれたけど、何しろこっちは初めてだから納品書の書き方も何も知らなかった
T:そうやって東京に出て、だんだん全国区の作家さんになっていったんですね。
I:乾でやった時におばちゃんに「こことここ回って来なさい」「作品持って挨拶しておいで」って何箇所かギャラリーを紹介されたの。その時は桃居(西麻布)は行けなかったんだけど、二つ三つ回ったらサボア・ヴィーブル(六本木)でコーナー展をやってみようかという話になって。やってみたら上々に売れて「あ、行けるな」と。その頃からかな、なんとかやれると思うようになったのは。


T:岩田さんの展覧会と言えば、Zakka(表参道)というイメージが強いんですけど、どんな出会いがあったんですか。
I:眸さん(吉村眸、Zakkaオーナー)が来たのは早かった。お店のオープン前だった。美智子(岩田美智子、妻、造形作家)の同級生のお姉さんが眸さんと仲良しで、そのツテで興味を持って添田の工房まで来てくれて、乾の個展も見てくれて。その頃、自分はいわゆる「美術工芸」的な器を作ってたんだけど、眸さんのお店に行ったら置いてある作品がカッコいいの。哲平ちゃん(小野哲平)とか村木さん(村木雄児)とかね。ちょっとショックだった。それで眸さんが「こんなの作って」って言っていろいろ教えてくれた。工芸の器とは全然違う世界だった。
T:生活者目線だから全然違いますよね。それでZakkaで展覧会をするようになったんですか。
I:割と早かったと思う。次第に常設で定着してきたので個展しようかって話になった。
T:岩田さんの代表作の急須もZakkaとの付き合いから生まれましたか?
I:カフェ部門を作るから大きめの湯呑み3、4杯分が入るような急須を作れないか、って言われて。それまでやったことがないから最初は作り方が全然分からなかった。とにかくやって見たら形が崩れて穴が全部埋まってしまって「え、何」って感じ。それで哲平ちゃんに電話して聞いたら「そんなことも知らないの?」って驚かれた。急須は当然、内側に薄い釉薬を掛けるんだよ。穴はフッって息を入れて。それでようやくできるようになった。
T:それで1日1個は絶対に作るようになったんですか?
I:何回か作ったら急に売れ出して注文に追い付かなくなって、それでも、頑張って、1日3個作ると、嫌になって「もういい」と思うようになった。苛々するぐらいなら1日1個にしようと決めた。そうすると、ストレスがなくなって、もっと時間をかけて丁寧に作れるようになった。今は1日1個のペースが丁度いい。
T:急須からのバリエーションで丸い片口も生まれましたよね。ズーマでもミルクピッチャーとしてよく使わせていただきました。あと、最近の作品は薪釜のモノもありますよね、窯を薪でたくのと電気で焼くのと、作るものにどんな違いがありますか?
I:土を変える。それだけ。
T:それだけ? 仕上がりが違わないですか? 表面のテクスチャーとかのことです。薪では偶然性があって、電気焼成はコントロール可能に見えるんですけど。

2021年12月 穴窯の窯出しを見学させていただいた
2021年12月の穴窯の作品


I:大体そんな感じ。電気でも微妙には違うんだけども、ほぼ狙ったものを作ることができる。穴窯はやっぱり、土が全然違うし、置く場所によっても仕上がりが違ってくるから、予想以上のものになったり、ならなかったり。薪の作品はこれからも作りたいと思う。
T:岩田さんが作品作りで大事にしていることってなんですか?
I:手を抜かないこと。時間に追われて慌てないこと。価格なども含めて広い意味で誠実であること。あとは、自分が観たいものを作ることかな。
T:いやいや、それは身に沁みますね。岩田さんはゼロから形を作れる人だと思うんですけど、若手の古いモノの写しの作品については、どう見ていますか?
I:まあ、いいんじゃない?(笑)
T:私もよく古い陶器の形をガラスに写すんですが、やはり、ゼロから作れる作家に憧れますね。
I:まあね。キム(キムホノ、瀬戸)さんとかね、その典型だけど。見ててもはるかに面白い。写しをする人は器用だよね。
T:何かこれから挑戦したいことはありますか?
I:5月くらいに小さな電気窯を購入するんです。楽焼をちょっとやってみたいと思って。もう10何年もやってないんだけど。
T:その楽焼は、パリとかで作っていましたよね。一個持ってますよ。では、今回、金沢ではどんな作品を見せてくれるんでしょうか。
I:割とカラフルなものが多いかな。デカルコマニー(転写画)のね。佐々木美穂さんとの共作の碗。急須も出すよ。
T:楽しみです。会期中、カフェでは岩田さんの作品でお茶を飲んだり、お菓子を食べたりしてもらおうと思っています。


T:最後の質問です。ズーマの新しいお店には「life」という名前を付けました。lifeには命とか日常とか生活とか大切なものとか、色んな意味があるんですけど、岩田さんはlifeと聞いて何を思い浮かべますか。
I:うーん、分かんね。・・・まあね、思い付きだけで生きてる人間だから。やりたくないことはやらない。嫌な事からは逃げる。それが人生。


<略歴>
岩田圭介(いわた・けいすけ)1954年、福岡県添田町生まれ。日本大学芸術学部彫刻科専攻・卒業。多治見工業高校窯業科を経て表現としての陶磁器を追求した瀬戸の河本五郎氏の元で学ぶ。1983年、郷里の福岡で独立。国内をはじめ台湾、韓国、フランス、アメリカなど海外でも作品を発表。朝日陶芸展、焼き締め陶公募展などで受賞。2025年は金沢の後、蒲郡、奈良で展覧会を予定。

<旅のメモ>
初日の昼は福岡空港から車で約1時間の岩田家からさらにドライブして着いた宗像市の「こなみ」で。製麺所直営のうどん店は地元の食材を使った季節のうどんと昼呑みが楽しめる鄙の名店。夜は博多に戻って和食の「ようは」とミントを水耕栽培するピンクライトが怪しげな「MINT BAR HACCA」へ。翌日は人気のパン店DACOMECCA(ダコメッカ)、I’m donut?(アイムドーナツ)で行列。1000円で揚げたての天ぷらが食べられる「ひらお」でコスパの高さに感激。

<編集後記>
昼酒が入ってもあまり多くを語らない岩田さんを横から美智子さんがフォローしながらの小1時間。口数が少ないのは嘘が嫌いだから、誠実さの故と受け止めた。本当は理屈などいらない。ずっと見ていたい、触れていたい作品がそこにある。その幸せを改めて思う。(鈴木)




82nd exhibition

iwata keisuke

2025.03.21 fri. — 04.13 sun.
●3/21(fri.)-23(sun.) 岩田さんの器で楽しむコーヒーとお茶、そして月とピエロさんのお菓子

photo by suzuki shizuka


   

82nd exhibition iwata keisuke

2025.03.14 /life - gallery exhibition

2025.03.21 fri.- 04.13 sun.
12:00→18:00




岩田さんの毎朝のルーティンに急須作りがある。仕事始めに大中小いずれかのサイズにとりかかる。前日に作りおいていた丸い塊をくり抜きながら、蓋、注ぎ口、取っ手の各パーツを作る。風に当て硬さを見ながらそれらを組み合わせて完成させていく。私はこの急須が好きで、家に2個、工房に1個、店に2個、中国茶用に1個と、使い方やニーズに合わせて大きさや色を使い分けている。今回、岩田さんに直球の質問をしてみた。「作品作りで大切にしていることは?」一言めで「手を抜かないこと」それから、「時間に追われて慌てないこと。価格なども含めて広い意味で誠実であること」とおっしゃる。多くの作品を世に送り出してきたモノ作りの大先輩からこの言葉をもらい、大きく何度もうなずく自分がいた。 店主:辻和美


●3/21(金),22(土),23(日) 岩田さんの器で楽しむコーヒーとお茶、そして月とピエロのお菓子(数量限定)

3月のお休みのお知らせ

2025.02.22 calender

factory zoomer /life 3月のお休みのお知らせです。
3月は企画展はお休み、常設展での営業となります。

3月  4日(火) 定休日
    5日(水) 定休日
   11日(火) 定休日
   12日(水) 定休日
   18日(火) 定休日
   19日(水) 定休日
   25日(火) 定休日
   26日(水) 定休日
open time 12:00ー18:00

■3/21(金)〜4/13(日) 岩田圭介展
■3/9、23 月とピエロのパンの日

teeor cafeは週末(金曜〜日曜)の営業となります。
3月も皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

2月のお休みのお知らせ

2025.01.22 calender

factory zoomer /life 2月のお休みのお知らせです。
2月は企画展はお休み、常設展での営業となります。


2月  4日(火) 定休日
    5日(水) 定休日
   11日(火) 定休日
   12日(水) 定休日
   18日(火) 定休日
   19日(水) 定休日
   25日(火) 定休日
   26日(水) 定休日
open time 12:00ー18:00

teeor cafeは週末(金曜〜日曜)の営業となります。
2月も皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

対談:lifeを探して⑦「『指物』『刳物』自在な木工」

2024.11.24 interview

対談「lifeを探して」7回目の相手は木工作家の佃眞吾さん。11月末からの展覧会を前に、滋賀県長浜市木之本町の新しい仕事場を辻和美が訪ねました。(対談は2024年11月半ば。構成・鈴木弘、写真・沼田万州美)


辻:立派な木造建築ですね。
佃:昭和の初めの建物で、以前は呉服屋さんだったそうです。玄関を入ってすぐの小上がりで反物を広げていたんでしょう。古い木の棚はそのまま作品の展示に使っています。もともと長浜の生まれで両親もこっちにいるし、いずれは帰りたいと思っていました。
辻:母屋に作業小屋に離れと広い駐車場もあってびっくりしました。制作しながら作品を見せていくのには、素晴らしい環境ですね。
佃:前は母屋の裏に蔵が3つあったそうです。空家バンクで見つけて運よく手に入れることができました。北国街道沿いの街並み保存ということで改築には市から補助金をもらっています。2年前から工事を始めて、少しずつ京都の家から物を運んで、今年中に引っ越しを終えるつもりです。仕事場が広くなるので弟子も2人取りました。


辻:木の仕事が長い佃さんですが、始めたきっかけから教えてください。
佃:大学は経済学部で、もともと芸術系じゃなかったんですよ。卒業して大阪で額縁屋の営業をしたんだけど半年で辞めて。漠然と大工になりたいな、と思っていました。当時はログハウスが流行っていた頃で、カントリーライフに憧れがありました。ちょうど音楽の友達の実家が京都で家具を作っていて、そこで雇ってもらえることになりました。それが木の仕事の始まりです。

辻:どんな家具を作っていたんですか。
佃:店舗やマンションの作り付けの家具です。トイレとか下駄箱とか。材料は大体ベニヤでね。3、4年経って、そこそこ出来るようになると、木工は木工なんだけど何か違うなと思うようになって、黒田辰秋さん(木漆工芸家、人間国宝)の息子さんの乾吉(けんきち)さんが講師をしている木工塾に通うことにしました。


辻:厳しい塾だったんじゃない?
佃:コアな感じでした。まずは刃物研ぎから。家具の仕事が終わってから週に3日、そこで刃物を研いでいました。1年ぐらい。刃物が研げるようになったら、それでお盆を彫る。お盆が彫れたら漆を塗って仕上げる。一貫して自分で作り上げる木工の塾でした。でも何も教えてくれない。みんな自習でやっていました。
辻:鍛えられましたね。
佃:面白い人が多くて刺激を受けました。そこで工芸も民芸も知ったんですよ。漆も初めてだったし。そうするとベニヤの仕事じゃ物足りなくなって指物の仕事を探して職業別電話帳を見て片っ端から電話しました。大体断られましたけど、話を聞いてくれた轆轤(ろくろ)屋さんが指物(さしもの)屋さんを紹介してくれて。その指物屋さんは木工塾に通っていた頃、日曜ごとに指物を教わっていたベテランの職人さんで、辰秋さんの下請けをしていた人でした。その方が戦前の丁稚時代に修業していた指物屋が井口木工所で、箱から箪笥まで木のものだったら何でも作る和家具の工房でした。初出勤の日は1995年1月17日。阪神大震災が起きた日だから、よく覚えています。そこに27歳から37歳まで10年間いました。



辻:そこから、作家になろうと思ったのはいつ頃ですか。
佃:最初は職人として独立するつもりでした。それが木工組合の展示会のために何か作ることになって公民館みたいな所で10人くらいでやっているうち、京焼の陶芸家から「2人展をしないか」と誘われて。貸しギャラリーで3日間だけの展示でした。続けているうちに京都・大丸でも2人展を開くようになりましたけど、独立後も8割方は前いた木工所からもらった職人仕事でした。

辻:では、手応えを感じるようになったのは、何かきっかけがありますか。
佃:ネットか何かで見た四日市のギャラリーが声を掛けてくれて、陶芸家の高仲健一さんと2人展をやったのが作家としてのデビューです。高仲さんは同い年ですが、李朝の写しとか作って既に有名でした。それを見た銀座の日々(にちにち)さんから話があって個展をすることになりました。多治見の百草(ももぐさ)は作品を段ボールに詰めて持ち込んだら、安藤雅信さん(陶芸家)に「これいいじゃない」「どんどん見せて」と言われて京都展を開くことになって。百草で偶然お会いした三谷龍二さん(木工デザイナー)も「なかなかいいね」と太鼓判を押してくれました。


辻:百草で見た作品、覚えてます。お椀もお皿も「揺らぎ」があったのに驚きました。私が知っている漆のお椀は、カチンとしたものが多く、ひとつひとつを見て選べるのがとても新鮮で。木工作品と言うよりガラスとか焼き物に近い感じがしました。
佃:木工の仕事のうち指物は理知的で計算づくです。一方、刳物(くりもの)は計算づくじゃなくて彫刻に近い。僕の場合は彫刻的な刳物を計算づくで作ってるんです。何となくは作らないかな。
辻:そこに感動したんです。金沢に住んでるときれいな輪島塗のピシっとしたものばっかりだから。
佃:昔のお椀の作り方は生木だったんですよ。実は、昔の作り方を沢山研究しました。今は機械で回転させるから真円になるんです。漆を塗った後も機械で回転させて研ぐからピシーっとなっちゃう。昔は手回しでゆっくりの回転だから生木でないと硬くて削れないんです。その作り方でできてるから自然な感じになるんです。


辻:なるほど、それが今、私たちには心地よく感じます。では、佃さんが、制作する上で大事にしていることは何ですか。
佃:こんなの作っても売れないだろうなというものが、誰か買ってくれる状況になってきたから諦めないようになりました。作りたいものを作っていいんだと。
辻:作りたいものって?
佃:一点物を作りたいんですよ。たくさん作れない大きなもの。蓋物でもお椀でも、自分が素直に「この木で作りたい」と思うもの。その時その時作りたいものをやらないと駄目だなと思う。あと何年できるか考えながら仕事しています。

辻:木の木目についてはどうですか。よく、銘木を探しに行ってますよね。(笑)
佃:木目のマニアなんです。レアなものが欲しい。誰も持っていないレアな木目。植物が素材だからどの木目を選ぶかで作品は決まるんですよ。だからそこは譲れない。建築でも家具でも木にはTPOがあるから、作るものによって木の種類は決まってきます。


辻:これから取り組みたいことは。
佃:ずっとやってなかった家具を作りたい。作品を見てもらえるスペースもあるし。自分のルーツに戻ったんだから、この土地に何か貢献したいって言うか。この土地にこういう木工をやってる場所があるんだ、という所になればいいかなと。木工の文化として貢献できればと思います。

辻:では恒例の作家皆さんに聞いているんですが、ギャラリー名に「life」と言う言葉が付いています。ここから浮かぶことは何でしょう。
佃:いわゆる「生活」って頭の中にないんです。仕事がマイライフ。寝る直前まで仕事していますから。朝9時から夜中の1時まで仕事場にいるんです、毎日。仕事しかないんですよ。時間は全部、仕事に費やしたい。

辻:いやー、そうですよね。作り手って結局きちんとした生活は出来ないですよね。さあ、金沢の個展楽しみになってきました。どんな作品を見せてくれますか。これまでの展覧会はいつも年をまたぐから年末の前半が洋物、年初めの後半が和物という構成でした。
佃:撮影用に送ったちょっと大きめの箱を1点。台があるから一点物を3点ぐらいポンポンと置いたらどうかな。後はいつも作ってる使えるようなものを持っていきます。


<略歴>
佃眞吾(つくだ・しんご)1967年、滋賀県長浜市生まれ。1990年から京都で家具作りの研鑽を積む。その傍ら黒田乾吉木工塾に通い、木漆一貫制作を学ぶ。京指物の井口木工所で家具・指物職人として働いた後、2004年に京都・梅ヶ畑で独立。2024年、郷里の長浜に新しい工房を構える。国画会工芸部会員。


<編集後記>
宿場町の風情が残る木之本町の中心街。その中でも一際立派な店構えの商家が「木工藝 佃」の新しい工房でした。朝から晩まで、日付が変わっても仕事場にいると言う佃さん。郷土への愛を滲ませながら今後の仕事を語る笑顔が静かに輝いていました。(鈴木)







81st exhibition

tsukuda shingo

2024.11.30 sat. — 2025.01.05 sun.

photo by suzuki shizuka


   

12月のお休みのお知らせ

2024.11.24 calender

factory zoomer /life 12月のお休みのお知らせです。
12月30日から1月2日まで冬期のお休みをいただきます
2025年は1月3日より営業いたします。


12月  3日(火) 定休日
     4日(水) 定休日
    10日(火) 定休日
    11日(水) 定休日
    17日(火) 定休日
    18日(水) 定休日
    24日(火) 定休日
    25日(水) 定休日
    30日(月) 冬期休業
    31日(火) 冬期休業

 1月  1日(水) 冬期休業
     2日(木) 冬期休業

※年内のteeor cafeは29日(日)まで、年始は3日(金)よりご利用いただけます

12月も皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

81st exhibition tsukuda shingo

2024.11.17 /life - gallery exhibition

2024.10.30 sat.- 2025.01.26 sun.
12:00→18:00




佃さんの木工仕事の多面性に毎回驚く。作品は、小さな茶托から家具作りまでと幅広い。ぼんやりと大工になりたいなーと思った二十代。それから縁があり家具を学び、指物や刳物など工芸的技法も習得していく。基本は職人だとご本人。自ら身につけた技術にさらに古典を取り入れたりと、精力的に活動する。今作りたいものは、一点モノだという。銘木が好きな佃さんらしい答えだ。木目をどの作品のどの部分に使っていこうかと思いを巡らせる時間が好きだと。今回送られてきた箱もシンプルだけど、ちょっとしたカーブなどが小気味良く、だけど、堂々として美しい。職人と作家の両面を合わせ持つ彼だからこその作品だと思う。 店主:辻和美

11月のお休みのお知らせ

2024.11.5 calender

factory zoomer /life 11月のお休みのお知らせです。
社員研修・展示切り替えのため、定休日が一部変則となります。
11月30日(土)より佃眞吾展がスタートいたします。
皆さまぜひお運びください。


11月  5日(火) 定休日
     6日(水) 定休日
     8日(金) 社員研修のため臨時休業
     9日(土) 社員研修のため臨時休業
    10日(日) 社員研修のため臨時休業
    12日(火) 定休日
    13日(水) 定休日
    18日(火) 定休日
    19日(水) 定休日
    25日(月) 展示切り替えのためお休み
    26日(火) 展示切り替えのためお休み
    27日(水) 展示切り替えのためお休み
    28日(木) 展示切り替えのためお休み
※8日(金)〜10日(日)は社員研修のため臨時休業させていただきます。
 オンラインショップの配送もお休みとなります。
※佃眞吾展は30日(土)スタートとなります。金曜でありませんので、ご来店の際はご注意ください。

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