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ファクトリーズーマの全ての最新情報一覧。

明日より佃眞吾展です

2020.12.3 gallery blog

/gallery前の欅の木もすっかりと葉を落とし、随所で雪吊りの風景が見られる季節になりました。

明日12月4日(金)から、21世紀美術館近くの/galleryでは、木工作家の佃眞吾さんの展覧会がスタートします。
前回は2018年から2019年にかけて開催して下さり、factory zoomer /galleryでは、2年ぶり3回目となる今回も、年をまたいでの開催となります。

今回も、会期を前期と後期の2期に分け、展示内容をガラリと変えてご紹介する予定です。
明日から始まる前期は、木目や木材の質感を活かした木地の作品が中心の軽やかな作品たち。factory zoomer /shopのカフェでもお馴染みの、Little Mokkiや、大きさのバリエーションが豊富なMokkiシリーズ、縁のデザインがエレガントなEuro Trayなどが/galleryの店内には並びました。
初日の明日は、佃眞吾さんも在廊して下さいます。

*感染予防に十分に注意しながら営業させていただきます。
ご来店の際にはマスクの着用、入り口での手指の消毒にご協力をお願い致します。また、店内の人数によってはご入店をお待ちいただく場合もございますので、ご了承下さい。

佃眞吾展
2020.12.04 fri. – 2021.01.11 mon.
※12月28日(月)から2021年1月2日(土)までは定休日+冬期休業のためお休みさせていただきます。
詳しくはカレンダーをご覧下さい→

前期:12月4日(金)- 12月24日(木)
   ※24日は展示替えのため16時までの営業となります。
後期:12月25日(金)- 1月11日(月・祝)


「?」の先

2020.11.30 shop blog

愛知県瀬戸市に工房を構えるキム・ホノさん。
factory zoomer では、2013年よりキムさんの作品の取り扱いをしており、/shopでの展も含めると3回ほど展覧会を開催しております。毎回新作のみで展覧会を行い、土を使って表現する唯一無二のアーティストです。一言で、陶芸家と言えないところがキム・ホノさんの作品の魅力です。
さらりとキムさんの作品を言葉で説明するとこんな感じなのですが、、、いやいや、やはり言葉では伝えきれないゴツンとした魅力がキムホノ作品群から伝わってきて、身体の中にある動物的な何かが惹き寄せられてしまう方多数。。。
でもそれぞれの方が、キムさんの「ここ」にたまらなく惹き寄せられてしまう、この作品が好き。。。という箇所は違うように思い、そこがまた魅力なのです。そして、何年も時を共にしていると、毎日の生活の中で気がつくこと、キムホノ魂がいつの間にか自分の中にも宿っていたり…などなど、新しい発見も多いのです。

キムさんの作品は、一筋縄に器として使うことに「?」が浮かぶときもあります。これはどうやって使うのですか?と質問されることもあります。
でも、そこも魅力のひとつです。
これはお皿なのだろうか? オブジェなんだろうか? 壁掛けなんだろうか?。。。どうやって使ったら素敵だろうか?
でも、この「?」の先には、私も含め皆さんのワクワクが混じっています。どう使ったら楽しいのか、他の器や、お部屋のどの空間に合うのか、今まで見たこともない作品を目の前にして、頭の中でぐるぐると駆け巡り、いつの間にかにやにやと妄想を膨らませています。ちょっと大袈裟かもしれませんが、自分だったらこう使おう!と作品に挑んでいく感じもあります。
今回セレクトしてきたキムホノさんの作品は、factory zoomer 辻がセレクトした作品たちです。もしかしたら今まで描いてきたキムホノさんの作品のイメージではないかもしれないですし、これこれ!!と思うかたもいらっしゃるかもしれません。それほど幅広い作風といいますか、いろんなタイプの作品を作るキムさんですが、でも、一貫としてキムホノが作品に宿っておりますのでぜひfactory zoomerセレクトのキムホノ群を堪能しにいらしてください。

それでは、先日、キムホノさんの工房で選んできたばかりの作品をご紹介させていただきます。

ぜひ店頭でお手にとってご覧いただきたいです。尚、なかなか店頭にいらっしゃることができないお客様には、詳細説明をさせていただきまして通信販売もいたしておりますので、こちらまでお問い合わせください<y>

info@factory-zoomer.com TEL:076-244-2892

特徴を生かしたものづくり

2020.11.27 gallery blog

/galleryでご紹介しております、ニットブランドのANSPINNEN。
11/29(日)までの会期となりました。
たくさんのお客さまにご覧いただいており、使われている素材の質の良さやシンプルな形など気に入って下さり、何回もご来店下さるお客様もいらっしゃいます。
このところ、11月とは思えないような暖かな日が多かったのですが、やはり、朝夕は徐々に本格的に冷え込みがあり、木枯らし吹く寒い季節もいよいよ目前といったところでしょうか。

今回は、カシミヤ以外の獣毛アイテムをご紹介させていただきます。
ヤクやキャメル、ラムズウールなどその特徴を生かして良さを引き出すアイテムづくりができるのは、ANSPINNENの基盤が、それぞれの特徴を熟知している紡績会社だからこそ。

暖かなアイテムが勢揃いした今展覧会で、その手触りや軽さで人気を集めているのが、ヤクの素材です。
ヤクはチベット高原を中心に、標高の高い大変厳しい環境に生息しているウシ科の動物で、硬い表側の毛の内側はややわらかな毛で覆われていて、ご紹介しているアイテムは、その、産毛だけを紡いた糸で編まれています。
太い糸で編まれたローゲージのセーターは、他のカシミヤやウールなどで同様のセーターを作った場合、どうしてもセーター本体が重くなってしまうのですが、ヤクの特徴でもある軽さを生かした素材選びから、こちらのニットはとても軽量に仕上がっています。
また、軽さだけではなく、手触りがとても柔らかくふわふわとして、程よく弾力があって、、とにかく、大変心地よいのです。
店頭でご紹介しているアイテムは、いずれもご試着頂く事ができるのですが、特にこちらのアイテムは、色々とご説明させていただくよりも、お試しいただければその良さを実感していただく事ができるので、ご試着をお勧めしております。

ヤクチャンキー ステンカラーコート


ANSPINNENのラムズーウールのアイテムは、とてもなめらかな手触りでふっくらスポンジのような弾力があります。
店頭では、同じ形でカシミヤとウールを並べてご紹介しているのですが、ほとんどの方が、素材の違いが分からないほどです。
小金毛織で使用しているラムズウールは、生後6ヵ月以内の子羊の毛で産毛を持っているメリノ種の羊のもで、その繊維の細さは通常のラムズウールよりも、6マイクロンも細く、世界のウールの中でも約0.06%ほどしかとれない、大変貴重な素材を使用しています。
ウールは呼吸する繊維であることから、蒸れなども防ぎ快適な着心地を保ってくれます。
冬は案外、屋内と屋外で温度や湿度が変わるので、汗をかいてしまう事も多いので、ウールはぴったりの素材です。


最後に、ベビーソフトキャメルのご紹介です。
キャメルは、モンゴルや中央アジア砂漠地帯に生息するフタコブラクダの毛です。
初めて知ったのですが、ヒトコブラクダの毛は短毛で粗いので繊維としてはほとんど使われていないのだそうです。
フタコブラクダの毛の中でも、最も細いとされる16マイクロン代の産毛を持つ繊維であるベビーキャメルを使用しています。
キャメルは、丈夫で長持ちし、お手入れの際にも縮みにくく、扱いやすい繊維です。
染めを施していないキャメルカラーのアイテムは、一層やわらかくやさしい肌触りです。
ローゲージで編まれたガウンは、普段のお洋服の上に1枚羽織っていただくだけで、落ち着きのあるカジュアルなコーディネートに仕上げてくれます。
カーディガンは、ボタンを全部留めてセーターのように着ていただけるので、着回しがききます。下に薄手のカシミヤを重ねたらとても暖かです。


暖かなニットをご紹介していると、どうしても話題は今年の冬の寒さに。。。
「今年の冬は寒いみたいね」と、お客様が口々に仰るので、ちょっとドキドキしていますが、今のうちに、暖かアイテムのご準備をお勧めします。
たくさんの種類の中からお選びいただけるのも、展覧会期中のみです。
是非、店頭でお試しいただければと思います。
ご来店、お待ちしております。
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eleven2ndより手編みのthrowが届きました

2020.11.22 shop blog

eleven2nd より、どこか懐かしい雰囲気の手編みのスローが届きました。

昔から、手編みのものは機械で編んだものと比べると暖かいと言われていますが、それは、やわらく編み上げることができるので、暖かい空気がとどまってくれるからです。

英語で「投げかける」という意味の スロー(throw)ですが、ソファなどに布をかけるという意味からきているようです。
寝具として使う大きな毛布というよりはもう少し小さめの布のことをさし、よく、ソファやベッドの上に置いて、肌寒いときにひざや肩にかけるのに使われます。

今回届いたウールのスローも、幅 約80cm、長さ 約140cmと、肩からかけてもくるっと一周するくらいのほどよいサイズです。
冬場は、ベッドの掛け布団の足元側に上から掛け置いておくと、寝返りを打っても足元の布団が浮き上がらず、暖かさが逃げないので、お布団の中は朝までポカポカです。

ブルー系のグラデーションがきれいな、落ち着いたお色は、お家のインテリアとしても馴染み、コートやジャケットの上から巻く時も、ブラックやネイビーとの相性も良く、挿し色になるので、コーディネートの全体を明るくしてくれます。

お家の中でも外でも1枚あると活躍してくれるアイテムのスロー。
ぜひ、店頭にてご覧いただければと思います。
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香りの記憶

2020.11.21 gallery blog

懐かしい香りは、一瞬にして私たちを“あの日”の“あの場所”へ連れて行ってくれます。

現在、/galleryでご紹介している「LO(ロー)」のキャンドルは、ファウンダーの一人でもある建築家の Tracy Longworth さんの記憶の断片を香りで表現しています。
これまでも、/shop や /online shop などでご紹介してまいりましたが、全9種類の香りが揃うのは初めての事です。
(LO のストーリーはこちらをご覧下さい→)

Tracyさんが香りで表現した記憶の断片を、パッケージデザインとして、コラージュで表現されているのが、クリエイティブディレクターの Alan Aboud さん。
こちらのAlanさんと25年来の友人である、黒田トモコさんが、私たちとLOとを繋いで下さいました。

キャンドルの作り方も伝統的な方法で、機械を一切使わず、ひとつひとつ手作業で蝋を注ぎながら作られています。
フレッシュなキャンドルを送り出す為に、一度にたくさんの量のキャンドルを作る事はされていません。
また、全て追跡可能な、信頼の置ける確かな素材を使って作られています。

factory zoomer で LO のキャンドルを初めてご紹介させていただいたのは、今年の3月でした。
ほどなくして、新型コロナウィルスの感染拡大により緊急事態宣言が発令され、自宅で過ごす時間が増えたそんな時に、LOのキャンドルは、先の見えない不安や、普段と違った生活を余儀なくされ心も身体も緊張している私たちに、リラックスできる時間を作ってくれました。
ひとたびキャンドルに灯を灯したら、そこは、ローズガーデンや、広い海、爽やかに通り抜ける風など、自然の中に身を置いているかのようなゆったりとした気分にさせてくれたLOのキャンドル。
これからやってくる冬は、夜の時間を楽しめる季節です。
本やDVDを楽しんだり、ゆったりとお風呂につかる時などに、お気に入りのキャンドルを灯して楽しんでください。
場所やその日の気分で、香りを変えていただくのもおススメですよ。

9種類の香り全てがお試しいただける、/galleryへ、ぜひこの機会にお越し下さい。
出逢っていただいたお気に入りのLOの香りが、心地よい記憶として、記憶の引出しに仲間入りできたとしたら、とても嬉しいです。
ご来店お待ちしております。
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A&Sの秋冬のフェアが始まりました。

2020.11.21 shop blog

日頃から皆様にご好評をいただいております、ARTS&SCIENCEの秋冬のフェアが11月20日金曜日より始まっております。

ARTS&SCIENCEのフェアは今回で8回目を迎え、factory zoomerでA&Sをご紹介していること、そしてA&Sの魅力がだんだんと広がっているのを感じております。今回も普段入荷の少ない革小物類、鞄、肌触り、着心地のよい服をたくさん揃えております。ぜひご来店をお待ちいたしております。
◯日時:11月20日( 金) – 12月7日( 月) ※定休日:火・水・木曜日
◯場所:ズーマショップ2F ( 犀川沿いのお店です)

今日は、フェアの中から革小物とカバンのご紹介です。

ITEME :Pouch SS , S , M / Round pouch
MATERIAL : cow leather (Dyed leather)
COLOR : camel , ink black ,
SIZE : 1 (Pouch SS/W12cm×H7.5cm、S /W15cm×H10cm 、
M/W21cm×H15cm、Round Pouch/W19cm×H16cm)

ITEME :Piping tote bag
MATERIAL : Linen-100% (Authenic linen)
COLOR : natural
SIZE : W32cm×H35cm×D9cm
ITEME : Orijinal tote S / M
MATERIAL : cow leather (Dyed leather)
COLOR : vintage ivory , ink black ,
SIZE : S/W31cm×H27.5cm、M /W41cm×H40.5cm
ITEME : Square school bag L / Day pack M
MATERIAL : Horse leather (Horse smooth leather)
COLOR : ink black ,
SIZE : Square school bag L/W43cm×H26.5cm×D13.5cm、Day pack M /W31cm×H41cm×D12cm
ITEME : School allonge S
MATERIAL : Deer leather (Dear shrink)
COLOR : gray beige , black
SIZE : W26cm×H23cm×D9cm
ITEME : School bag S
MATERIAL : Cow leather (Box shoulder)
COLOR : dark brown
SIZE : W24cm×H14cm×D8cm

定評のあるARTS&SCIENCEの革小物。この機会にぜひ足をお運びください。ブログやインラタグラムなどでご紹介したお品物は、詳細説明をさせていただきまして通信販売もいたしておりますので、こちらまでお問い合わせください。info@factory-zoomer.com TEL:076-244-2892


12月のお休みのお知らせ

2020.11.20 calender

ショップとギャラリー、12月のお休みのお知らせです。
12月30日(水)〜2021年1月2日(土)まで年末年始のお休みをいただきます。1月3日(日)より通常営業となります。
両店舗とも、定休日から続けてのお休みとなりますので、ご来店の際は、ご注意下さい。

引き続き、店内の人数を制限しながらの営業となりますので、状況によってはお待ちいただくか、少しお時間をあけていらして頂くようお願いする事がございます。お客様の、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

/shop   (犀川沿い)
12月1日(火) 定休日
   2日(水) 定休日
   3日(木) 定休日
   8日(火) 定休日
   9日(水) 定休日
  10日(木) 定休日
  15日(火) 定休日
  16日(水) 定休日
  17日(木) 定休日
  22日(火) 定休日
  23日(水) 定休日
  24日(木) 定休日
  29日(火) 定休日
  30日(水) 年末年始のお休み
  31日(木) 年末年始のお休み
 1月1日(金) 年末年始のお休み
   2日(土) 年末年始のお休み

                                                                                                                                     

/gallery   (21世紀美術館横)
12月1日(火) 展示切り替え
   2日(水) 展示切り替え
   3日(木) 展示切り替え
   7日(月) 定休日
   8日(火) 定休日
  14日(月) 定休日
  15日(火) 定休日
  21日(月) 定休日
  22日(火) 定休日
  28日(月) 定休日
  29日(火) 定休日
  30日(水) 年末年始のお休み
  31日(木) 年末年始のお休み
 1月1日(金) 年末年始のお休み
   2日(土) 年末年始のお休み
※12月24日(木)は展示切り替えのため、16:00までの営業とさせて頂きます。


・佃眞吾展  12/4(金)〜2021/ 1 /11(月・祝)

A&Sよりパンツが届きました。そしてお知らせです!

2020.11.18 shop blog

A&Sより、最新アイテムのご紹介です。

ITEME :Back gum easy pants
MATERIAL : yak-100%(Natural white yak flannel)
cashmere-100%(Natural cashmere flannel)
COLOR : natural brown , natural white
SIZE : 0

こちらのパンツは、先日入荷したBulky slip on blouseと同素材のカシミアと、ホワイトヤクのフランネル素材です。カシミア糸、ホワイトヤク糸で作られたフランネルは、それはそれは軽くて暖かく、上品な光沢があります。特にこちらのナチュラルホワイト原料で作られたホワイトヤク糸は、とても希少で、市場にはほとんど出回らず、ダイアモンドに近い価値があるのではないかと言われています。素材を見ていただくと、その良さ、魅力は存分にわかっていただけると思います。裏地がついておりますので、滑りが良く、薄地ながら温かさも兼ね備えた一枚です。


さて、ここでお知らせです。
11月20日(金)より、今年もアーツ&サイエンスの秋冬のフェアを開催致します。本格的に冬支度。普段お取り扱いの少ない、カバンや、革小物類なども並びますので、この機会にぜひ足をお運びください<y>

◯日時:11月20日( 金) – 12 月7 日( 月) ※定休日:火・水・木曜日
◯場所:ズーマショップ2F ( 犀川沿いのお店です)

お互いの良さを引き出す

2020.11.15 gallery blog

広坂の紅葉もそろそろ終盤を迎え、歩道には落ち葉の絨毯が広がっています。朝晩が少しづつ冷え込み、コートやストールなどを手にするようになってきました。そして、冬支度をしに、温かそうなアイテムに引き寄せられ、たくさんの方がANSPINNEN展に足を運んでくださっています。

今日は、ANSPINNENのアイテムの中から、カシミヤとシルクやコットンなど、違った素材同士の組み合わせのアイテムをご紹介したいと思います。
紡績の段階で素材同士を混ぜる事を「混紡」といいますが、ANSPINNENで使用している糸は、そうではなく「撚糸」。
「撚」とは撚る(よる)、撚った糸のことを撚糸(ねんし)と言いますが、基本的にニット糸は2本以上の糸を撚り合わせる、撚糸という工程を踏むのが一般的です。撚糸をしていない1本の糸を単糸、2本撚糸した糸を双糸と呼びます。撚糸することで、膨らみや強度が増し、編み目も綺麗になり、単糸を編むことで、圧倒的な軽さや、独特の風合いを表現できるという特徴があります。
ANSPINNENの違った素材同士、純度100%の糸を撚って作った素材は、それぞれの良さが生かされ、また、着用していくうちに徐々に出てくる風合いの変化も楽しんでいただけます。

スーパーファインカシミヤシルク/ブルゾン
スーパーファインカシミヤシルク/ワンピース

こちらは、カシミアとシルクの撚糸のブルゾンとワンピースです。
シルクという素材は、動物繊維の中で唯一の長繊維で、紡績して糸にするのには不向きです。
短い繊維の再上質な部分だけを集めて、紡績して作られたシルクを絹紡糸(けんぼうし)と言います。絹紡糸は空気を多く含み、軽くてふんわりとした柔らかな風合いで、シルク本来の特徴は失われず、独特の光沢、保湿性、放湿性に優れ、適温保持機能があり、夏は涼しく冬は暖かい特徴があります。紡績糸は、自社素材との撚糸にも馴染みやすく、お互いの良さを引き出すことができます。
スーパーファインカシミアシルク素材は、スーパーファインカシミアの単糸と、絹紡糸を撚糸しました。シルクの持つ光沢や機能などを一切殺すことなく、カシミアの風合いも活かした新たな素材です。カシミアオンリーよりも、肌触りがよりスムースで、シルクの保湿性によりしっとりしています。鹿子織のブルゾンやワンピースは上品な印象を与えてくれます。


ファインカシミヤバルキーコットン/ベスト
ファインカシミヤバルキーコットン/クルーネックケーブルセーター

コットンも紡績をしているANSPINNEN。コットンの軽やかさと伸縮性、カシミアの温かい糸が撚糸されることで、オンリーコットンより柔らかく、軽く、そして暖かく仕上がっています。着用していくうちに徐々に出てくるそれぞれの特徴と、風合いの変化をぜひ楽しんでいただきたいです。

エクストラファインカシミアシルク/Vネックセーター
エクストラファインカシミアシルク/カーディガン
エクストラファインカシミアシルク/ストール

こちらは、先にご紹介したカシミヤシルクのカシミア糸がエクストラファインカシミアとシルクの撚糸になります。エクストラファインカシミアは、スーパーファインカシミアよりも細い番手(糸の細さ)になりますので、より軽やかな印象があり、1年中ご使用いただける素材です。ストールはご旅行や、移動の多い方には一枚カバンに忍ばせておくのもお勧めで、くるくると巻いた状態で持ち運びができますので、とてもコンパクトになります。

それぞれの素材には、各々の特徴があり良さがあります。その良さを熟知して、そして存分に生かして制作されているANSPINNEN。それを手にした方が着用することで、風合いが変化し、より生かされていく。きっといつの間にか手を伸ばしているというのは、肌に馴染んでいる、肌の一部になっている証拠ですね。そんな一枚をぜひ探しにいらしてください。そして、おうちでのお洗濯も楽しんでいただいて、より愛着が持てる一枚にしていただきたいです。ぜひANSPINNENの冬をお過ごしください。
展覧会は11月29日(日)までになります。ご来店をお待ちしております<y>

53rd exhibition tsukuda shingo

2020.11.13 /life - gallery exhibition

2020.12.4 fri.-2021.01.11 mon.
11:00→18:00

music:

alton ellis / legend
carlton & the shoes / love me forever


photo by suzuki shizuka



一人の作家の振り幅


クリスマスムードあふれる12月から、すっかりお正月に変わるこの時期、一年おきに佃さんに展覧会をしてもらっている。今年もクリスマスが終わるやいなやで、洋から和に展示替えをしていく予定だ。一人の作家で、彼のように作風が多岐に渡る人は珍しい。指物、刳物、象嵌、漆などの木工技法を一人でこなしながら、制作物への興味も、西から東、古典から現代へと振り幅がある。それでいて、どの作品も佃眞吾のものになっているからすごい。最近、佃さんが、継続して作っているトレーは、イギリスの銀器から影響を受けて、形ができているという。その後、反復制作の中で、木材を変えたり、漆を施したりと、いろいろ姿を変えて登場を繰り返すが、その都度、全く新しいモノとして現れ、私たちを驚かす。変化していくモノの一方、知り合ったころから変化なく嬉しいのは、黒い漆の日常使いの椀である。これは佃さんの作品でありながら、私にとっても永遠のスタメンでもある。 辻和美


●12/25(金)より展示内容を、漆塗りの作品を中心とした和の装いに変更してご紹介致します。それに合わせ、花人、杉謙太郎さんが季節のお花を生けて下さいます。
※12/24(木)はディスプレイ変更の為16:00閉店とさせて頂きます。



佃 眞吾 経歴
1967年滋賀県長浜市生まれ。1990年京都にて家具職人として働く。1992年職人の傍ら「黒田乾吉木工塾」に通い木漆一貫仕事を学ぶ。1995年京都井口木工所にて家具・指物職人として働く。2004年京都市梅ヶ畑にて独立。2020年現在、同地にて制作。国画会工芸部会員。

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